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テーマ:■南の島の過ごし方■(814)
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【マイ・プライベート・ビーチ】 朝っぱらから自転車で島を2周 (=62キロ) したいという物好きがいる。どーぞどーぞご自由に♪ 私はひとりのんびりブラック・ロックのビーチに行ってみることにする (片道8キロ)。ここは綺麗なのに人が少ない。今日なんて私ひとりだけ!このビーチ、ぜ~んぶ私のもの! 遭難しても助けてくれる人がいないね 一時間ほどビーチでぼんやりしてからモーテルに戻る。そして今度はモーテルのビーチ (=遊泳禁止の崖っぷち)の前でぼんやりしていると、相棒が上機嫌で帰ってきた。よっぽど自転車が好きなんだね。もっと長時間乗っててもいいんだよ。…いや、しかしこれは良いぞ!奴の機嫌が良いうちにタカるという手が! 【ロータスには行くな!】 観光案内所のお姉さんからのウマいもの情報をもとに、ダウンタウンにある中華料理店 “ロータス” に行くことにした。ビュッフェとのことだが果たして…!?店内は南国系チャイナ。壁には京劇風のお面がいくつも掛かっている。大陸出身の中国人シェフたちはこぞって坊主頭。テーブルの上には例の指紋がたくさんついていそうな折り方のナプキン。 サービス担当の女性は現地の人であるらしい。まずは、ビュッフェ=食べ放題と思っている私たちがシステムの説明を求める。するとなぜか毅然とした口調で 「1品選ぶと5NZドル (≒350円)、2品で7.50NZドル、3品で8.50NZドル。ご飯か焼きそば付き。」 と言い放つのであった。なーんでぃ。おかわりできないのかぁ。 私も相棒も、一番胃にもたれなさそうなもの、ということでチキンと野菜の炒め物と白いお饅頭を選ぶ。しかしこれが…激甘!ちょっと、頭がどうかしたんじゃないかという甘さの炒め物と、ねぇ、お味見はしてるの、と聞きたくなるような妙な甘さのお饅頭のソース。しかもお饅頭、お肉か搾菜でも入ってるのかと思ったら具なしでやんの!やられた!そーいや、よく見るとお饅頭じゃなくて花巻の形してるわ!ソースかけて食べるわけだわ! しっかし、薄力粉とイーストだけで出来るようなものまで一品に数えちゃうあたり、商魂たくましいというかなんというか…。 【海の神秘】 相棒と私、二人して喉カラッカラ。激甘中華には砂糖ばかりでなく化学調味料もふんだんに入っていたと思われ。ダイエット・コークをがぶ飲みしてチャポチャポいうお腹で自転車を漕ぐ。目指すはラロトンガン・ビーチ・リゾート。ここが一番魚が見える場所なんだもの。はりきって水へGo! 青いヒトデです…! いやー、いきなり、浅瀬に青いヒトデがいるよ!いつもの、朱色の、肉厚のボディではなく、あお~い、細身の、異質なヒトデ。プラスチックのような質感だが、しかし紛れもなく生き物。全長20センチ。 これでもうハイになってしまった私たち。珊瑚礁のほうにはもっと珍しいものがいるかもしれないぞ。ようし、今日は冒険だ。竜宮城へ向かう浦島太郎のごとく、相棒の背中に乗って、珊瑚礁へと繰り出す私であった (ママヘ: そんなに深くないから心配すんな)。 と、さっそく… クラムです! 巨大クラムです…!! 全長1メートルはあろうかという大きなハマグリがぱっくり口を開けて水底に…!中には青いような黒いような身が詰まっていて、真ん中には口と思しき大きな穴が…!相棒の奴が試しに水泳用の水かきを近づけると、すごい速さで口を閉じる…!ウォー!ビデオゲームに出てくるモンスターみてえ! 面白くて何度も水に顔をつけて見る。少し離れたところにもう一匹、いや、もう一機の巨大ハマグリが、同じく口をぱっくり開けて沈んでいるのが見える。海ってすごいなー!ラロトンガってすごいなー! さらに何度も何度も水中を見ると、余裕が出てきて、エンゼルフィッシュやら、クマノミやら、その他無名の (←知らないだけ) 青や黄や黒の魚が見え出した!ナマコも!イガグリも! 私はこの天然水族館をすっかり堪能して、手がふやけてきたからもういいわ、と相棒に陸まで送らせると、しばし巨大クラムについて思いを馳せるのであった。あれでクラムチャウダー作ったらギネスものだよな…。 【陸の失望】 一時間もすると相棒が水から上がってきた。なんだか沈痛な面持ちだぞ!? いわく、あのクラムは やらせ だったと。ホテル側が沖合いからあの2匹のクラムを運んできたのだという。客を楽しませるため、運んできたのだという。 いくらなんでも…と私が絶句していると、今まさに、3匹目のクラムを運ばんとしているのが遠方に見えた…。 ガーン ガーン ガーン てことはあの青いヒトデも…?この魚たちも…? このホテル、なからましかば―――。 【甘くない食べ物だってあります】 モーテルへの帰り道、モーターバイクに先導されたレース自転車の集団とすれ違う。50台、いや、もっと。こりゃ楽しそうだぞ。私の野次馬根性が頭をもたげ、一着がゴールでテープを切る姿を見たくなってしまった。私は急いでモーテルに戻ると、シャワーを浴び、ゴールがあるであろうダウンタウンのメインストリートへ…駆けつけたものの既に終わってた…。レーサーたちが楽しそうに談笑などしているよ…。 ケチョーン。しかしお腹は減る。港のテイクアウェイのレストランでハワイアンバーガー。食べているところで相棒も登場、デザート何か探して来い、と向かいのフライドチキン屋へ派遣、ドーナッツを買わせるが… ガーン! 甘くない! 何なんだよこの国は!おかずは殺人級に甘いのにオヤツは甘くないのかよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 9, 2004 12:35:13 PM
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