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テーマ:旅のあれこれ(10280)
カテゴリ:旅行
私というヒトはつくづく合理的にできているなあと思う。 『世界バリバリバリュー』 というバラエティ番組の “アメリカで成功した日本人特集” で紹介されていた、年収21億円の不動産王。住まいはビバリーヒルズにある最高級ホテルの最上階の一室で、その家賃は月1890万円もするのだという。超豪華なホテルでの超豪華な生活。しかし、私は、うらやましいとは思わなかった。 数年前。私は、フランスのとある五つ星ホテルに一ヶ月ばかり滞在していたことがあった (←自慢)。それは天井の高い広々とした雰囲気ある部屋で、バルコニーのテーブルにはいつも小鳥たちが集っていた。私は、そのバルコニーに揺れる舞台用のように長いカーテンが風に揺れるのを眺めるのが好きだった。 しかし、それも一週間で飽きたのだった。 当時、何の仕事もしていなかった私は、毎日できる限りのんびりしたいと思っていたのだが、ホテル暮らしでは規制が多すぎたのだった。朝は朝食が取れる時間内に起きなければいけない (←ビュッフェ好き)。掃除の時間は部屋にいるのが気まずい (←チップを弾むのがイヤ)。キッチンがないのでお料理することができない (←できないとなるとしたくなる)。エトセトラ。 いや、お料理ができないのはまだ良かった。問題は、冷蔵庫がなかったので、ミニバーの中身を取っ払ってそれを冷蔵庫としなければならなかったことだ。ミニバーの中身を日常的に消費できるほどブルジョアではない私は、ミニバーから、ブランデーの小瓶やカシューナッツ、ペリエなどといった備品をすべて取り出し、自分でスーパーで買ってきたミネラルウォーターやプリンを入れなければならないのだった。 そして、これは、たとえ私が億万長者になっても変わらないだろうと思った。近くのスーパーで150円で購入できるミネラルウォーターを、800円払って飲みたいとは思わない。 ケチ? いや、合理的と呼ンデクレ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 26, 2005 09:12:03 AM
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