chocoolique の世界あちこち日記

2005/02/08(火)11:58

『ライオンキング』 とアクアリウムのあるお店

日記(30)

一年中ヒキコモリ、世界中どこにいたってヒキコモリ――。そんな私が、薄っぺらいがなぜか重たい腰を上げるときがやってきました。 そう、今日は、大切な会合のある日。楽天映画仲間のひとりである 北の狼 氏と、実生活およびブログ生活での心の友である ゆき姫 ちゃんとの会合のある日だったのです。 前置きしておきますが、北の狼さんには以前にもお目にかかったことがあります。また、ゆき姫ちゃんにいたっては、一年のうち200日以上顔をあわせていた時期がありましたから、今回の会合に際して、恐るることなどはまったくありませんでした。待ち合わせ場所で見ず知らずの男性に 「狼さあ~ん!」 と駆け寄りそうになってしまったのも、この余裕がなせる業といえるのではないでしょうか。 劇団四季ミュージカル 『ライオンキング』 さて、まずはミュージカル鑑賞です。かつて観劇中に尿意をもよおし、幕が下りるまでの2時間の間モジモジモジモジせざるを得なかった経験のある私は、今回は、事前の飲み物を控え、準備万端で席に着くようにしました。結果、本当に、本当に、ミュージカルの中に入り込むことができたのです。 以下、箇条書きで申し訳ないのですが感想を記しておきます。 ● 冒頭のキャラクターたちの登場の仕方が良かった。ベタだが、客席後方からにぎやかに現れるタイプ。で、それぞれのキャラクターが異様にでかかったりするものだから、開幕直後のボンヤリとした観客の脳ミソをシェイクしてくれる。しかし、幼児などはシェイクされすぎてしまうことも予想されるので要注意。 ● 「ハリボテ」 が良かった。と、いうか、ハリボテを超えるハリボテであった。基本的にディズニーのアニメのものに忠実なのだが、ディズニーランドのハリボテとは大違いのキレの良さ。二人羽織式に後ろにひっついた生身の人間を不自然に見せないのは、計算されつくしたハリボテがあってこそ。 ● 衣装が良かった。色調はおもに同系色でまとめられていたが、凡庸になってしまわないのはひとえにセンスが良いせい。草や葦の衣装も毛色の変わったバレエ衣装みたいで素敵だった。 ● 舞台装置が良かった。床の仕掛けはどうなっとるんだろう、と見入ることしきり。開演前は意外に狭く思えた舞台も、装置によって広々と見えた。圧巻はバッファローの暴走シーン。 ● 北澤裕輔くんが良かった。シンバ (=主人公であるライオン) の子供時代を演じたのだが、アニメのシンバほどブリブリしておらず、やんちゃさが良くでていた。セリフのアクセントの付け方も絶妙にかわいかった。地でやってるのだとしたら弟に欲しい。 ● 子供時代のナラ (=女の子ライオン) の歌唱力が素晴らしかった。 ● ティモン (=ミーアキャット) とプンバァ (=イボイノシシ) のコンビが最高だった。アニメ版のイメージをまったく裏切ることなし。 ● 日本語の歌詞には、やはり多少の違和感は否めなかった。バラードな曲が演歌調 (?) に聞こえてしまうのは日本語のせいか。いちいち母音を強める言語であるから、流れる感じが出にくいのではないかと思う。翻訳された歌詞の場合、字余りなどもあるため特に顕著に表れてしまう。残念。 ● カーテンコールでのキャストたちの晴れ晴れとした笑顔が印象的だった。これだからお芝居はやめられん~~~、と目が語っていた。 ええと、他にもいろいろ思うことはあったのですが、忘れました。が、とにかく、良かった! ということです。ディズニーが嫌いな人も、ハリボテが嫌いな人も、一度観てみることをおすすめします。観る前にあれこれ考えるよりも、とにかく観て感じろ、というのが大きい作品でした。 ■ 『銀座 LIME』 ミュージカル後、余韻に浸りながら銀座へ移動しました。途中、誰かが落としたダテ眼鏡を拾うというハプニングもありましたが、私の趣味ではなかったので (プラス、落ちてたモノはキモチワルイので) おとなしく浜松町駅に届け出ることにして、銀座へと向かいました。ここでゆき姫ちゃんと合流です。ハンチングをかぶったゆき姫ちゃんの登場です。 4ヶ月ぶりに会うゆき姫ちゃんは、心なしか背が伸びたようでした。あるいは、不摂生のせいで私の背が縮んだのかもしれません。とにかく、私たちは、コリドー街というところにある 『LIME』 というお店へ向かいました。 ここは私がピックアップした、バリ風のお料理を出すお店です。良さそうなお店はないかな、とインターネット上を徘徊していたときに見つけた、水槽のあるお店です。イケスではありません。スイソウです。 みなさんうすうすご存知かと思いますが、私はサカナが好きなのです。食べるほうではなく、鑑賞するほうが好きなのです。なので、禁煙席はあるが水槽のない店 ≦ 禁煙席はないが水槽はある店、という公式がたちまち浮かびあがってしまったのでした。 これにより被害を被ったのはゆき姫ちゃんです。彼女は私をはるかに凌ぐ嫌煙家、というか、受動禁煙によって頭痛などの実害を引き起こしてしまう繊細なお方。私たちは、とりあえずお店に入ってみてヤバそうだったら他を当たりましょう、ということで同意していたのですが、なまじ、入店時の煙があまりなかったものですから彼女の心労は始まってしまうのでした。今は煙ってないが今に来るぞ、プ~ン、うわっ、来たっ、うわ~っ、目がしょぼしょぼするよ~! という具合に違いなかったのでした。ゴメンね、ゆき姫ちゃん。必死の合図も察しなくてゴメンね。ていうか、あの咳は、私がアレルギー性気管支炎をうつしたものだとばかり思ってたよ……。 ともあれ、『LIME』 は総体的にはまずまずのお店でした。店内中央に設置された水槽は長さ10メートルはあろうかという堂々としたもので、水槽内には定番のエンゼルフィッシュやコバルトフィッシュを始め、ナポレオンフィッシュ、ウミヘビなど数多くの海の生き物がが悠々自適に泳いでいます。 以下、簡単にですが箇条書きで感想を書いておくことにします。 ● バリ島出身のシェフが料理する~というフレーズをどこかで読んだような気がしたが、食べてみても確信はもてなかった。だって、それにしちゃあ繊細な創作料理なんだもの。 ● つくねのサテというのが面白かった。焼き鳥棒ではなくレモングラスにつくねが刺してあって、いい匂いがプンプンした。アイデアいただき~っと♪ レモングラスは消化されそうにないので残しましょう ● カクテルがウマイ! うまいったらウマイ! ● ナシゴレンとかなんとかゴレンの油の使用量に少しビビッた。粗食を常とする私の胃袋には気前が良すぎた。 ● ネギトロをのせた塩焼きそばはお味あっさりめでいいかな、と思ったのだが、これまた油たっぷりでビビッた。 ● 豚足の赤ワインとハチミツのソースの、豚足のあまりのデカさに一同仰天した。そして、あまりの脂っこさに私仰天。脂じゃなくてコラーゲンでも脂っこいものは脂っこいじゃあないか。え? そんなこと言ってるからお肌がガサガサなんだって? ケッ。 手前は貝と春雨のサラダ 貝の器に盛られてます ● 接客のおにいさんたちがホスト風だった (※ 良い意味に取ってくださって結構です)。 ● 繰り返します。カクテルがウマイ! バレンタイン期間限定の、ゴダイバのチョコレートをフルーツとあわせたカクテルがウマ~~~イ! デザートに飲んじゃおうと思っていたのを待ちきれずに注文したところ、思いの他あっさりしてもいた。お料理にあわせてもゼンゼンイケル! 奥に見えるは狼氏の腹 「フゥ~食った食った~」 と言っているようです そうして舌鼓を打ちつつベラベラおしゃべりなどしているうちに、気が付いたら深夜0時をまわっていました。私たちは口々に、ワー、ビックリシター、などと言い、お店をあとにしました。 そして、私はゆき姫ちゃんと同室で寝ることになったのですが、引き続き性懲りもなくベラベラベラベラしゃべっていて、気が付いたらもう朝かっていう勢いだったので、おとなしく眠ることにしました。んが、長いんです! おやすみ~、と言ってからが、長いんです! 「ところで旅行どこに行くう~?」 という一言をどちらともなく発したかと思えば、10分後にはなぜか、「ジョージ・クルーニーは……断われんだろうなやっぱり (=それほどの魅力があるだろうな)」 という結論になっているのです。 そんなこんなで、時計をちらっと見たら、4時34分と書いてありました。私は、喉を酷使してしまったなァ、とマスクをして眠りました。

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