chocoolique の世界あちこち日記

2005/03/09(水)12:05

イライラの素

日記(30)

今日は悪口を書きます。 午後、郵便をとりにアパートの入り口におりたときのことです。うちのアパートの玄関は二枚ドアになっているのですが、その内側のドアを開けようとしたとき、すれ違うひとがいました。ヒスパニック系らしい中年の女性でした。わたしはいつものように、こんにちは、を言いました。彼女も親愛の笑顔で、こんにちは、を返しました。 それからわたしは郵便をチェックして、四階にある自分たちの部屋に戻ったのですが、戻る途中、階段を登りながら、ひょっとしてあれはあのひとだったかな、と考えました。一時期、行方が知れなくなっていた エジプト人一家 の奥さんです。 そしてわたしは気分が悪くなりました。なぜなら、エジプト人がニコニコしていたからです。いえ、笑顔が気持ち悪かったというのではありません。わたしに向かって何か言いたげに微笑んだ、ということがわたしの気分を悪くさせたのです。 わたしはひとのことを待っているひとが好きではありません。これは具体的にはどういうことなのかというと、わたしに 「今度いっしょに旅行に連れて行ってね」 と言うひとや、 「来年こそは会社を辞めるつもりなの」 と言い続けてはや10年、というタイプのひとが苦手だということなのです。これらには、旅行に行きたいけれどもひとりでは不安、言葉も通じないから誰かに案内してほしい、という意味や、会社はつまらないけれど辞めたってあてがないし、素敵な王子さまが現れるわけでもないし、という意味が込められています。ようするに、他力本願なのです。 エジプト人はとてもいいひとです。けれど、声をかけるのはいつだってわたしでした。 「いつもひとりで暇だから、家に遊びに来てちょうだいね」 と彼女は言い、わたしは折に触れて彼女のドアをノックしたのですが、彼女のほうからわたしを訪ねてくることはありませんでした。彼女なりの心遣いなのかな、とも思ったのですが、 「今度なにかいっしょにしましょうね」 「どこかにいっしょに行きましょうね」 などと言うだけで、彼女のほうから具体的な計画を立てることはけっしてありませんでした。 こういう態度はわたしをイライラさせます。 わたしは小学生の頃、学級委員に任命されることがありました。しかし、学期末の通知表にはこう書かれました。 「学級委員としてもう少しみんなの面倒をみてあげましょう」。そしてわたしは思いました。 「面倒をみるもなにも、みんな同じ5年生じゃんか」。 自立したひとが、わたしは好きです。 ※1 わたしの精神状態がよかったら、次の瞬間、彼女のドアを叩いていたかもしれません。 ※2 な~んだ、相棒の悪口じゃないじゃ~ん、チェ~ッ、と思った方へ: 明日をお楽しみに。

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