chocoolique の世界あちこち日記

2005/09/23(金)01:36

楽観型は整備士に向かない

旅行(27)

<米旅客機>車輪トラブルで緊急着陸 ロス空港  【ワシントン吉田弘之】米ロサンゼルス近郊のバーバンクを21日午後、離陸した「ジェット・ブルー」航空機292便(A320型エアバス、乗員・乗客146人)が、離陸直後に前輪に異常を発見した。前輪のタイヤが90度横に向いていることが判明したが、同日夕、ロサンゼルス国際空港に無事、緊急着陸した。  AP通信などによると、機長の機転で、着陸時に前輪に負担をかけないよう後輪でバランスを取った。前輪のタイヤから激しく火を噴いたが機体に大きな損傷はなく、乗員・乗客にけが人はない模様。  同機はカリフォルニア州バーバンクのボブ・ホープ空港を午後3時17分、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に向け離陸した。その直後、前輪を格納しようとした際、車輪が動かず、横に向いていることが分かった。胴体着陸の可能性もあり、機体を軽くし事故時の爆発炎上を防ぐ目的で太平洋上で燃料の投棄を試みる一方、約3時間にわたり上空を旋回して燃料を消費し同午後6時19分、着陸に成功した。  乗客の一人は米CNNテレビの取材に「乗客は泣き叫ぶ人もなく、おおむね落ち着いていた」と話した。着陸に成功すると、乗客から大きな拍手がわき起こったという。空港で待機していた消防隊の責任者は「非常にスムーズな着陸だった。機長は素晴らしい仕事をした」とたたえた。  空港では緊急時に備え数十台の消防車や救急車が待機した。  ジェット・ブルー(本社・ニューヨーク)は00年に設立。収益率の高い路線に限定して運航するなど、独特の経営で格安運賃を実現し、不況にあえぐ米航空界で業績を上げている。 (毎日新聞) - 9月22日12時52分更新 その頃、自宅で、ぼんやりとテレビを観ていた私は、“ジェットブルー機、緊急着陸態勢に入る”というテロップとともに突如として映し出された機体の生映像を目にすると、瞬く間に眠気が吹っ飛んだ。 チャンネルを回すと、他局でも同様のニュースが放映されている。私は、思わず、固唾を呑んでテレビの前に正座した。相棒は、思わず、興奮して自分の上司に連絡した(←なぜだ……)。 やんや! やんや! 大変なことになったぞ! お祭り騒ぎの私たち。しかし、一分ののち、我に返ると、気付いたのだった。事態はそんなに深刻なことではないのではないか? と。前輪がダメなら後輪があるさ! 燃料を減らしに減らして飛行機を軽くすればいいのさ! 私たちは、そう楽観したのだった。そして、それよりも、機内で乗客がライブテレビ(=地上波と同じ放送のテレビ)を観ていたらパニックになって大変だね、かわいそうだね、と同情し合ったのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――― かつて、私は、前輪も後輪もブコブコにパンクしている飛行機に乗ったことがある。搭乗しようとタラップに歩み寄ると、薄っぺらくひしゃげたタイヤが目に入ったので、我が目を疑いつつ、大急ぎでもう一方のタイヤに目を移すと、そちらも同じくひしゃげていたのであった。 うへえ! 整備不全か、はたまた整備怠慢か!? それはもちろん、後者だろう。そうでなければ、あんなタイヤ、見逃すはずがない……。 そうして、ややドキドキしながら飛行機に乗り込んだ私だったが、ほどなくして飛行機が離陸すると、タイヤのひとつやふたついかれていても飛行機は大丈夫、と学んだのであった。こうして、またひとつへんな自信をつけた私、なのであった。 ※ あくまでも10人乗りの小型機というレベルでの話です。大型機だったら私も黙ってないです。多分。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る