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カテゴリ:Deathly Hallows
ひさーしぶりに出てまいりました。
日が経つにつれ、邦訳が出るのが怖くなってくる今日この頃です。 以下ネタばれ故反転。 どうしても、納得がいかないようです。 7巻の先生の人柄が変わってしまったように感じられる点。 そりゃ死なせてしまったこととか、トンクスのこととか、他にもいっぱいあるわけですが、私的に一番ショックだったのが、ハリーと諍いがあったり、子供が出来た事に関して自暴自棄ともいえる態度をとったりしたことなのです。 6巻までの先生は、そんな人には思えないのです。 そりゃ、人には弱いところも汚いところもあるでしょうが、なぜ一番踏ん張りどころの場面で(対ヴォルデモートの戦いが佳境に入ろうとする最中)、今更先生が弱さをさらけ出さなければならなかったのか? 先生が一番辛かったのは、この時じゃないはず。 人狼になって、友達もできなくて、未来に希望が持てなかったホグワーツ就学前や、ピーターの裏切りで親友が全ていなくなってしまった時の方が、ずっと辛かったと思うのに。 トンクスに(強引とも言える)愛情を示されて、それを騎士団の仲間だけとは言え祝福されて、読者だってその後の幸せな先生を想像したのに。 子供だって、人狼の可能性があると思うなら、作ったりしなかったと思う。どこの親が、自分のけして治らない悲惨な持病を受け継ぐことが分かっていて、子供を作ろうと思う? もし、作ると決めたなら、それは相当な覚悟を決めた時じゃないの? 先生は、そんな覚悟もしないで子供を作るような人なの? 絶対違うと私は思ってる。(ザ・思い込み) これは、父親の死をルー先生で書くことに変更したために起こった齟齬だと思ってる。 まあこれは私の妄想でもあるのだけど。 では、まあローリングさんが話を強引に持ってったんじゃないとして。 ルー先生が変わってしまった理由を考える。 やっぱりそれはダンブルドアの死かなぁ。 6巻での動揺ぶりを思えば、ダンブルドアがどんなに先生にとって大事な人だったか分かります。ダンブルドアは、先生の最後に残った大事な人だったんでしょうね。(ご両親はどうも他界されているっぽい) そのダンブルドアは、そんな先生も利用しちゃう策士であることが判明。 ルー先生のことを除けばそんなダンブルドアも好きなんですが、私としては、こんな策士がルー先生の心のよりどころだったなんて、ちょびっと悲しい。 同じことが、ジェームズ・シリウス・(一応)ピーターにも言えます。 彼らはアニメーガスになって狼の先生を慰めてくれたけど、たぶん半分は好奇心であっただろうな。先生の辛さとか、丸ごと受け入れたわけじゃないと思う。 そうじゃないから、人狼の先生を外に連れ出したり、スネイプをけしかけちゃったりしたんでしょ。 先生の恩師、親友。 たぶん先生にとって世界で一番大切だった人たちは、先生のことを本当に大切にしてくれてたんじゃないのかも。それが悲しい。 先生は、そのことを知っていたんだろうか。 知っていても、彼らの存在が大事だったんだろうか。 彼らの存在が先生を生かし続けていたとしたなら、ダンブルドアを失った時、先生が(まるでシリウスのように)自暴自棄になってしまったとしても不思議じゃないのかな。 どちらにしても、私は悲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.17 19:03:11
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