2009/10/21(水)11:40
ロバート・デ・ニーロ ”孤独”を全身で表現してきた男
◆一生涯保証付・一点もの◆[直筆サイン入り写真] ロバート・デ・ニーロ Robert De Niro (映画 タクシードライバー)
ロバート・デ・ニーロ、孤独を全身で表現してきた男というのが、デ・ニーロの印象だ。「タクシー・ドライバー」で両手をジャンパーに突っ込んでうつむいて歩く彼の姿は全てを拒絶した悲しみで満ち溢れている。
「タクシー・ドライバー」「ゴッドファーザーPART2」「ニューヨーク・ニューヨーク」とどれも孤独を抱えて生きる役だった。
彼は1943年8月17日、ニューヨークのイーストサイドでイタリア移民の子として生まれた。父親のロバート・デ・ニーロ=シニアは画家。2歳の頃に両親が離婚し、母親の元で育てられた。
少年時代から演技に憧れ、名門アクターズ・スタジオに入門。一時期ヨーロッパに出向き、各国を渡り歩きながら演技の修行をしていたこともあった。
「ゴッドファーザー」のソニー役のオーディションを受けるたが、落選。しかし、その演技力をフランシス・フォード・コッポラに買われて、続く「PART2」では若きドン・ヴィト・コルレオーネを演じ、人気を得た。その際デ・ニーロは、わざわざシチリアまで赴いてイタリア語を完璧にマスターした後、マーロン・ブランドのしゃがれ声を真似るために必死の練習をしたという。
その他「アンタッチャブル」、「グッドフェローズ」、「カジノ」など犯罪映画の顔的存在であるが、本来はアクターズ・スタジオ出身の演技派であり1980年代半ばから出演するようになったコメディ映画などでも成功を収め、幅広い演技力を見せている。
そして「レイジング・ブル」でアカデミー主演男優賞、「ゴッドファーザーPART 2」でアカデミー助演男優賞を受賞している。
「レイジング・ブル」では体を鍛え上げてボクサー役を演じた後、老いた主人公を演じるために体重を20キロ増やしたり、「アンタッチャブル」では頭髪を抜くなど、徹底した役作りは有名でこのような取り組みを示すデニーロ・アプローチという造語もあるくらいだ。
その演技はまさに変幻自在。どのような役であろうと事前の徹底したリサーチの基に、完璧な演技を観客に見せつける。まさに見事なまでの役者根性であろう。
私生活では1976年にダイアン・アボットと結婚、一児をもうけるも1988年離婚。1997年にグレイス・ハイタワーと再婚。現在66歳、まだまだこれからだ。