2010/05/14(金)14:06
ジョアンナ・シムカス 妖精的魅力で人気沸騰した女優
ジョアンナ・シムカス、彼女の魅力は清純な美貌と挑発的のボディのアンバランスにある。その中性的、少年的、妖精的魅力に多くのファンは魅了されたに違いない。
1967年公開の「冒険者たち」は、そんな彼女の代表作であろうと思う。パリで出会った男女三人の夢と冒険が描かれたこの映画はフランス青春映画の金字塔である。
冒険者たち
前衛芸術家のレティシア(ジョアンナ・シムカス)はパリでカーエンジニアのローラン(リノ・ヴァンチュラ)、飛行気乗りのマヌー(アラン・ドロン)と知り合う。
「気分転換が必要だな。旅行がいい」
「俺たちと一緒に?」
「どこへ?」
「当てて」
「赤道近くだ。日陰でも気温は16℃」
強烈な太陽の日差しが降り注ぐアフリカの海。1艘の船の上で、若い娘と男二人が海水をかけあって子供のように無邪気にはしゃぐ。一攫千金を夢みた財宝探し、そして、思いがけぬ悲劇。
潜水服を棺にして海中深く沈んで行ったヒロイン・レティシアの姿は今も瞼に浮かんでくる。永遠の美であろうか。
彼女は1943年10月10日、カナダ・ノバスコシア州のハリファックスで生まれた。1960年代に活躍。「失われた男」で共演したバハマ・アフリカ系の俳優シドニー・ポワチエと1976年に結婚し、女優を引退。現在はインテリアデザイナーであるという。
ポワチエは、ナイトに叙せられたので、彼女は「レディ・ポワチエ」と呼ばれることになった。二人の間には娘が二人おり、そのうちのシドニー・ターミア・ポワチエは女優となった。
主な作品としては、「若草の萌えるころ」「オー!」「夕なぎ」「離愁」などがある。
彼女は現在66歳、映画に出ることはもうないだろうが、いつまでも元気でいて欲しいと思う。