小枝は美味しい。あの食感がたまらない。食べ出したら止まらない。ただ「とぉっても食べにくい」!どんなに気をつけても指がチョコまみれになる。気温・湿度が高いときなど小枝同士でひっついて取れにくくなる。無理に外そうとすると途中でポキッと折れてしまう。周りに人がいなきゃ、ひっついたまんま口へ放り込めるが、相手がいれば、特に彼氏だった場合さすがに大口開けてガチガチに固まった小枝を食べるわけにはいくまい。そういうときはお互い左右から引っ張って「あー変なとこで折れちゃった」と甘ったれた声でいいながら二人ともクスクス笑う・・・なんて事を10年前やってた。思い出すだけで全身が凍り付くほど寒い(ちなみに現在30度超す残暑厳しい折なのに)。もちろん結婚10年目の夫婦がそんなお寒いことするわけがない。10本固まった小枝が最後に残る。「お父ちゃん・・・」と静かに言うと相手は諦めた顔で「いいから食いなさい」「いいの?」「じゃ、俺食うぞ」「いやだ」「だったら食いなさい!」どうせ俺にくれる気ないくせに、とブツブツ言う父ちゃんを尻目に大きな固まりの小枝を大口を開けて放り込む。そして指についたチョコをペロペロ舐める。新婚当初の初々しさはどこに?
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Last updated
2005年09月14日 23時17分28秒
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