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大学を卒業してきた。
4年間通った我が学び舎との別れである。 しかし大学の卒業式というのは、実に退屈である。 学長&理事長お偉いコンビの式辞に在校生送辞と卒業生謝辞…。しかも1つ1つのスピーチが長い長い。 まともに聞いていたら脳ミソ腐りそうである。 そう考えると小学校や中学校の卒業式はケレン味に富んでいたというか、ショーアップされていたように思える。 あの、卒業生全員で唱和する「別れの言葉」が懐かしい。 「みんなで頑張った運動会」「うんどーかい!」 「楽しかった修学旅行」「しゅーがくりょこー!」みたいな。 小学校・中学校ともに卒業生退出の音楽は、ブラスバンド部が演奏する岡村孝子の『夢をあきらめないで』だった。 ラブホテル経営が火の車になり、ダンナと離婚してしまった岡村孝子を見るとなんともいたたまれなくなる。 さて今回の卒業式であるが、堅苦しい式典の後は学科ごとに分かれて卒業証書交付である。 学科のメンバー100人強が一同に介するのは入学式以来ということで、さながら「卒業式だヨ!全員集合」といった様相。 仲の良い友達に久しぶりに見かける人、この場で初めて顔と名前が一致した人に顔も名前も知らない人と、悲喜こもごもである。 卒業証書授与の後は、お決まりの撮影会。 なんせ一生会わないかもしれない人たちとの最後の機会である。 袴のガールズにスーツのボーイズが、にわかカメコ(カメラ小僧)に変わる。 私もここぞとばかりに写真を撮った。別段仲が良かったわけでもないような人とも撮った。 自分のカメラ・人のカメラを含めて、1日で少なくとも50回はシャッターを押した気がする。 「写真を撮ると魂が抜かれる」という迷信はあながち間違いでもないのか、写真はドッと疲れた。 でもきっと将来、これらの写真が収まった古いアルバムをめくり涙そうそうする日がくるだろう。 記念すべき日を焼き付けておくのは悪いことではない。 夜からは部活の後輩たちが催してくれた卒業コンパへ。 後輩たちからプレゼントを貰ったので、開けてみたら「ビックリマンシール図鑑」だった。 ちょっと嬉しい。 しかし嬉しかったのだが、他の卒業生へのプレゼントがワインとかだったのを思うと、その差は何なのかとかなり釈然としない気分である。 もう1人の卒業生(♀)へのプレゼントは、春画の徳利&お猪口だったのと比べれば、まだマシか。 二次会は隠れ家的なバーで。 そこで今まであまりしっかり話したことが無かった後輩の女の子と話す機会があった。 この娘は普段はなかなかの美人キャラでまかり通っているのだが、どこがどうしてそうなったのか話は性愛の世界へ。 その娘のバイブル的映画は『エマニュエル夫人』らしく、『エマニュエル夫人』がいかに素晴らしい映画であるかを滔滔と語っていた。 「快楽っていうのは~」 「セックスって~」と愛と快楽について際限なく語る彼女を見て「私もまだまだだな」とひしと感じたわけである。 卒業だというのに、一番印象に残ったのが『エマニュエル夫人』についての熱いトークというのも、いいんだか悪いんだかモヤモヤした気分である。 大学で仲良くしてくれた皆さん、ありがとうございました。 これからもちょくちょく遊んでください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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