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テーマ:最近観た映画。(40123)
カテゴリ:映画日記
原題は「Rumor has it」 “実際の噂に基づく”とサブタイトルがついています。
有名な60年代の映画「卒業」にモデルがいて、それが自分の祖母と母だったら・・・? 「卒業」を知っていたら、おもしろさも倍増。ビデオの映像、ヒロインが自分の母を疑うシーンで流れる「ミセス・ロビンソン」の曲。懐かしいなあ。この話にモデルがいるのなら、私も内幕を知りたいなあ、などど思いながら見ました。 でも、これは暴露話ではなくて、ヒロインの自分探しの物語です。 ジェニファー・アニストンが自然体で、等身大のヒロインを演じているため、女性なら年齢に関係なく共感できるのでは? 出演者が名のある俳優ばかりで、みんな存在感があり、役柄にぴったりです。私はかつてケヴィン・コスナーのファンだったから、粋でスマートで包み込む温かさのある、当時の素敵なケヴィンが戻ってきたようで、とてもうれしかったです。 監督は、「シュア・シング」「恋人たちの予感」「スタンド・バイ・ミー」「アメリカン・プレジデント」など、私好みの映画をたくさん監督しているロブ・ライナーです。 キャシー・ベイツが亡き母の親友役でちょっとだけ出たのは「ミザリー」の縁? 最近の映画でシャーリー・マクレーンをよく見かけますが、彼女が出るとスパイスが効いておもしろくなります。今回も、たっぷりと笑わせてくれました。 音楽の使い方も洒落ていました。「ミセス・ロビンソン」のタイミングも良かったけれど、後半、訪ねてきたゲヴィン・コスナー(卒業のダスティン・ホフマンが演じた役のモデル)をシャーリー・マクレーン(ミセスロビンソンのモデル)が迎え(撃ち)に出て行くシーン。 まるで西部劇の対決シーンのような音楽が、シャーリーのポーズにマッチしておかしかったです。 ホロリとさせられるシーンもありました。 父親役のリチャード・ジェンキンス(彼は「スタンド・アップ」でもいい父親役だった。)と娘ジェニファーのシーン。自分が親にちっとも似ていないと言う娘。「テニスが好きじゃないし、パパは安全運転、私は飛ばすし。」 そんな娘に父は「私が安全運転なのは、おまえを乗せている時だけだよ。」 父親の、娘に対する愛を感じて、涙が(鼻水も)ドーッとこぼれ落ちました。 ヒロインは自分の存在と、自分を愛してくれる人達の溢れんばかりの愛を見つけ、また周りのみんなも大切なものは何かを見つめなおしたのでした。 笑って、泣いて、心に温かいものが溢れた、良い映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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