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2020.10.01
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カテゴリ:ショート練習
表紙には「2020」という文字だけが白い色で書かれている。

背景は黒い色のため、「2020」の白い文字はとても目立っている

1ページめくると

「2020/01/01」
「運勢:大吉」
「ポイント:道中に何かが...」

表紙と同じ白い色で書かれている

1ページごとに翌日の日付とその日の運勢が書いてある。

ポイントには短い文章が書いてあるが

運勢に対しての詳しい内容が書かれているような気がする


1ページめくると翌日になる、なんの変哲もない日めくりカレンダーではあるが

特徴が2つある

1つ目は運勢とポイントだ

運勢は大吉、吉、大凶の3パターンからなっている

ポイントは短い文章で意味深な短い文章が書いて

運勢に紐づくポイントだと大半の人は思っている

正解は特に無い

「運勢:大吉」
「ポイント:道中に何かが...」

この内容からすると

道中に何か嬉しいことが起きる、落ちてるなどと感じるが

運勢がもし大凶だったら、悪いことが起きると感じる

運勢とポイントを照らし合わせてみて

どうゆう1日になるかと人それぞれ捉え方が異なってくる

運勢は大吉、吉、大凶の3パターンのうち

日めくりカレンダー毎によって異なっており

その日の運勢が吉のカレンダーもあれば大凶のカレンダーもある

ポイントの文章は日めくりカレンダーによって異なる

同じ文言の言葉1つもなく、全てが世界で1つしかないの言葉となっている

運勢とポイントは日めくりカレンダー毎によって違い

日めくりカレンダーの運勢とポイントは1つとして同じものはない


2つ目の特徴は、1年間の日めくりカレンダーではないこと

日めくりカレンダーの厚さは30cm以上を超えており

数十年分の日めくりカレンダーとなっている


この、日めくりカレンダーがトレンドとなったのは

とある有名な芸能人が何気ない「厚すぎ日めくりカレンダー!」と写真付きで

SNSに投稿したことによって

じわじわと話題になり、何故か多くの人が

この、日めくりカレンダーを持っており

持ってない人がいない、日めくりカレンダーとなった



2020年10月1日、世界は突然暗闇に包まれた

真夜中に全ての電力が停止してしまったためだ

電力が停止してしまった理由は不明ではある

電力が止まるだけではなく

全ての電化製品も使えなくなってしまった

スマートフォンやパソコンなどの充電式電化製品も電源が付かなくなってしまった

誰も原因はわからない

真夜中ということもあり

この出来事に気づく人は少なかった


明るい日差しがさした頃

スマートフォンに設定した目覚まし時計が鳴らずに

いつもより長い時間寝た人が多くいた

慌てて家から飛び出し出勤する人や登校する学生がいた

信号機や電車が止まっていても

異常事態と思う人は少なかった

大衆がいつも通りの日を過ごそうとしていたため

周りを見て一人一人が合わせていたからだ


全ての電気機器が止まってから

多くの人が異常事態に気がついたのは

ある程度、時間が経ってからのことだった


ある程度、時間が経ってから人々は明日をどう生きるか考えるようになる

生きるために必要な衣食住を手に入れるために人々の行動パターンがわかれた

衣食住の食を手に入れるパターンの人は

完全に停止したコンビニやスーパーに飲食物を取りにいったり

近所にある畑から野菜や果物を盗み出したりしていた


衣食住の衣を手に入れるパターンの人は

この異常事態が長期化すると考えデパートなどで洋服を盗み出していた

過ごしにくい夏や冬を越すために衣を整えるものもいれば

逆に欲する人が出て来るだろうと予想をして高級な物を取るものいた


衣食住の住を手に入れるパターンの人は

この異常事態が続けば暴動化すると考え

自宅に泥棒が入っても追い出すことができるような武器を盗み出していた

武器といっても、調理用の包丁や、長い棒や、防犯関連グッズなどだ


衣食住を人々がそれぞれが整える中で様々な暴動が起きていたが

ある程度、時間が経ったころには沈静化し

協力という言葉が生まれてきた

近隣の人々と繋がりが強くなりコミュニティーネットワークが生まれた

コミュニケーションによって物々交換が増えて

金銭を介さずに社会は物々交換が主流となってきた

電気機器が全て使えないため、人々の交流はより深くなるものなってきた

深くなったことによって助け合いが増えたものの

良いことばかりではない

僻みという言葉が生まれてきた

交流の深さがコミュニケーションのグループを作ってしまい

話さない人、話す人と区別することなり

小さなグループが複数できてしまうことなった

1つのグループでは別のグループの陰口を言ったり

1つのグループはグループの中で1番になろうとしたりするようになる



ある程度、時間が経ったころに1人の子供が大人に質問した

「今日は何日?」

質問された大人は「今日は2020年10月30日だよ」という教えてくれた


この会話に耳を挟んだ別の大人が少し笑いながら話に割り込んできた

「違いますよ。今日は2020年11月2日ですよ」と言ってきた


また別の大人が不思議そうな顔をして

「何言ってるんですか?今日は2021年2月12日ですよ?」と言ってきた


大人がだんだんと集まってきて、今日が何日だという意見がぶつかり始めた

子供は様々な意見が出るため、どれが本当なのか悩んだ顔をしていたが

意見がぶつかり合い話し合いが過激化していくため子供は泣き出してしまった

泣き出した子供には誰も気に留めず、今日が何日だという意見をぶつけ合っていた

「今日は2021年3月23日だ!!」

「今日は2027年6月3日だ!!」

「今日は2027年9月30日だ!!」

「今日は2026年12月25日だ!!」

「今日は2035年2月9日だ!!」


泣き出した子供を見かねた一人の女性が子供を抱いてその場が立ち去った

女性は子供におやつをあげるからと言って自宅へ招き入れた

子供は女性に

「今日が何日か聞いただけなのに、なんで喧嘩しているの?」

女性は優しく微笑みながら

「自分の意見が間違っていると自分自身を否定されてると大人は感じでしまうものよ」

自分が信じている年月日が正しいと一人一人が思っているものの

別の人が違う年月日を信じているとなると

自分が信じている意見に人を染めたくなるのが大人だと女性は子供に教えてくれた

子供は言った

「では、あなたが信じている今日の年月日は?」

女性は自信と誇りに満ち溢れた顔つきで

机の上に置かれている日めくりカレンダーを指差しながら

落ち着いた優しい声で言った

「今日は2029年7月27日よ。」

日めくりカレンダーには

「2029/7/27」
「運勢:大吉」
「ポイント:落ち着きと思いやりを持つと...」

と書いてある

子供は女性の落ち着いた優しい声に少し不気味さを感じたものの

女性が言った年月日を信じることにした


外が暗くなり始めたころ

「今から暗くなるから、今日は私の家に泊まっていけば?」

女性は落ち着いた優しい声で思いやりの心を持ち子供に聞いた

子供は女性は思いやりのある人だと思い今夜泊めさせてもらうことにした

女性は子供に美味しいそうな食べ物や暖かい毛布を与え

子供が満足そうにしている姿をみて、微笑んでいた

寝室に案内された子供はすぐに眠ってしまった



外が明るくなり始めたころに

子供は起きた

寝室を見渡しても女性の姿は無いため

居間の方へと移動した

女性の存在を確認するように「おはよー」と子供は呼びかけてみたが

返事は何も聞こえない

ふと机の上の日めくりカレンダーを見てみると


「2029/7/31」
「運勢:大凶」
「ポイント:子供の近くにいると...」


子供は考えた

「....7月31日?」

寝る前は7月27日だったはず、数字は1ずつ大きくなるから

27日の次は28日のはずだと

四日間も寝てしまったのかと自分も疑ってみた

子供は日めくりカレンダーを見て疑問に思っていた


日めくりカレンダーから視線を落とし

机の下を見てみると4枚の紙が落ちていた

1枚目の紙は2020/07/27

これは女性が教えてくれた、その日の日付だ

2枚目以降の紙は

「2029/7/28」
「運勢:大凶」
「ポイント:普通に生活していると...」

「2029/7/29」
「運勢:大凶」
「ポイント:何も起きないと思ってると...」

「2029/7/30」
「運勢:大凶」
「ポイント:いつもどおりの行動が...」

運勢という項目には全て大凶と書いてある

子供は大凶という文字が読めないが

なんとなく悪いことなのかな?と解釈してみた


子供の後ろでもと音が聞こえたので振り返ると

髪がボサボサで、前髪のせいで顔の表情がよく見えない女性が立っていた

口元が微かに見えるが落ち着きと思いやりの雰囲気は感じ取れず

絶望的になっている雰囲気が感じ取れる

不気味さを感じた子供ではあったが、女性は優しさと思いやりがあると信じていたため

日めくりカレンダーの運勢、大凶を指して女性に聞いてみた

「これって何って読むの?どうゆう意味?」

子供が話しかけたときに

前髪のせいでほとんど見えなかった顔に

窓からのこぼれ日が女性の表情を映し出した

目は大きく開いており、黒目はギョロッと子供を睨みつけた

歯を強く食いしばり、歯茎がくっきりと見える

顔の全ての筋肉に力が入っており鬼のような表情して

子供に向かって大きく叫んだ


「出て行けーーー!!!」





日めくりカレンダーに対する人々の認識が変わっていた

単純なカレンダーとして利用しており

運勢やポイントも参考程度に見ていた

テレビやインターネットで様々な運勢を見ることでき

より詳しい内容さえも見ることができた

だが、電気が全て止まり電気機器も操作不可になった現状

人々は日めくりカレンダーの運勢ばかり気になっていた

さらに日めくりカレンダーのポイントは人々の捉え方により意味深となってしまい

より人を悩ませる原因となっていた


日めくりカレンダーはカレンダーとしての役割を果たさずに

運勢とポイントだけを見るためだけとなっていた

特に力も持たないで正解でも不正解でも何でもないただのカレンダーが

人の思い込みにより人生を変えるほどの巨大な指針となっていた


日めくりカレンダー自体、そこにあるだけで何も言わない

自分に都合の悪い運勢とポイントだと人はその日を破って次の日にしてしまう

自分の都合の良い運勢とポイントになる日付まで紙をやぶるのが、人々の習慣となっていた


子供に優しくした女性も、子供と近くにいなければ

大凶な1日にならないと感じてすぐに子供を追い出し

女性にとっての今日は家で一日中いることした


子供がいなくなり、落ち着きを取り戻した女性は

ふと窓の外を見た

するとこの前、騒いでいた「今日は何日?」という論争がまだ続いており

多くの人が言い争いをしていた

言い争いは素手で殴り合う暴力に発展し

誰も止められることができない状態となってしまった


女性の家に、顔なじみ男性がやってくる

男性は慌て様子で

「はやくここから逃げたほうが良いぞ!

今日が2030年1月17日じゃないというやつらが襲ってくるぞ!」


男性の慌てた様子に女性は驚いたが

男性の言った日付に対して怒りが込み上げてきた

「はぁ?今日は2029年7月31日ですけど?」

人を見下すかのように眉間にシワを寄せた顔で女性は男性に言った

すると男性は殺気立ち女性に殴りかかった





様々な意見がぶつかり合い、紛争まで起きてしまい

人々の意見の違いによりコミュニティーグループとは別の

年月連合が出来てしまうこととなる

2021年10月連合は少人数で勢力的にはとても弱い

2030年1月連合が大人数でとても強い組織となっている

2030年1月連合の勢いは止まることなく

2030年1月信者が増えていくこととなる


大多数が2030年1月だと唱えるものが増えて

日めくりカレンダーは全員が2030年1月に強制的にさせられた

隠れて密かに手に入れた

自分の日めくりカレンダーを見る人いたが

2030年1月警察に捕まり牢獄に入ることとなる

2030年1月は永遠に続くとみんなが口をそろえて言うようになった



ある日、全ての電気が復旧し

電気機器も使えるようになった

作動していなかったものが全て作動し始めて

人々は最初は驚いたが、歓喜の声が鳴り響いた




人々は今まで使用できなかった

スマートフォンを久々に見てみると

表示された文字は

「2020年10月11日」

と今日の日付が表示されていた


突然、電気が全て消えた日からまだ10日間しか経っていなかった


季節や太陽など自然を感じる余裕が人々にあれば

適切な時を感じることができただろう




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書いた感想

終盤疲れたからてきとーになってしまった





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Last updated  2020.10.01 20:44:24
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