2015/10/29(木)13:44
MALCOLM & ALWYN / FOOL'S WISDOM
ジョン・ウェットン参加作品として知られる、マルコム・アンド・アーウィンの1stアルバム。CDで再発されており、ituneでも入手可能だ。
昨年無くなったラリー・ノーマンが彼ら2人の名を冠した曲を書いているが、この2人マルコム・ワイルドとアーウィン・ウォールもクリスチャン系アーチストである。制作は70年代初期にジョン・ウェットンが出入りしていたA Triumvirate Productionで、プロデューサーがエドワーズハンドの2人と会社代表のジョン・ミラー。作風は穏やかで美しい楽曲にテーマとしてジーザスとの関わりを謳っている。ジョンのベースも手堅いプレイで終始している。
クリムゾン人脈での70'Sクリスチャン系作品として、Larry Norman、EDWARDS HAND、Jade、Garth Hewitt、Nutshell、KEN TOBIASなどのアルバムがあるが、Triumvirate Production制作での繋がりからみるに、やはりクリスチャン系を多く手掛けるプロダクションであったのだろう。
また、このアルバムはMYRRHというゴスベル専門レーベルから出ている。余談だがこのレーベルからは、80年代以降のブリン・ハワースも作品を発表している。
以下のマイ・スペースで試聴も可能(3曲目と4曲目、1&2曲目はセカンドアルバムのモノ)。
MALCOLM & ALWYN - My Space
彼ら2人が活動していた当時の写真も公開されている。
70年代には情報も無く実態のよく判らなかったこの手の作品も、近年は実像に触れる機会が増えてきている。けしてクリムゾンと直接的繋がりが音楽性にあるわけではないが、その足取りを辿るファンとしてはありがたい事である。