2007/06/06(水)08:24
『跪いて永遠の愛を誓う。』夜光花
『跪いて永遠の愛を誓う。』夜光花
夜光さんの小説は、家に3冊あったけど、どれも途中で止まったままだ。なぜだろう? つまらないわけじゃないけど、なんかリズムが合わない感じ。
でもこれはランチタイムに読みきった。
なんか表紙が内容以上にエロくてびっくり。
奈良さんが担当するBLはヒットするというぐらい人気だけど、ジャンルは限られるよね。爽やか学園ものとかは間違っても無理だろう。
なんかダークな裏社会もの、犯罪もの、トラウマものとか? 大人の男たちが出てくるのはうれしいけど、みんな同じタイプの男に見えて、自分的にはそんなに好きというほどでもないんだけどなあ。唇がタラコなところがダメだ。
でもBL専業レーターとして、ひとつのパターンというか傾向を確立しちゃったのは確からしくて、擬似奈良絵と思えるレーターさんが増えてきた気がするよ。
えーっと、物語のほうは、いろいろあまりによくあるパターンで、ストーリー書きとどめるのも面倒くさい。萌えどころはねえ、えーと……攻めが受けに対して抱く感情と行動が二律背反、アンビバレントなところなのかな。愛するがゆえに追い詰めて行き場をなくして、自分だけのものにするって、おまえ社会人としてその行動はどうよ。
親の金にあかせてやりたいほうだいのアホだった受けが、攻めに脅されて自分の親が経営するホテルの下働きをするとか、そのうちに、自分に対する攻めのこのひどい仕打ちは、もしかして愛?とかって勝手に納得するあたり、できすぎ。
BLでのみ流行中(?)のアラブの王子さまは出てくるし、薬でラリって男を犯す乱交パーティーはあるしで、まさにBLならではの荒唐無稽。でもきっと、主従逆転、敬語攻めとかが乙女のツボなのかな。自分的にはフーンな作品。
もしかしたら自分には奈良絵はダメなのかもしれない。