日々是徒然

2007/06/06(水)08:24

『跪いて永遠の愛を誓う。』夜光花

BL小説(330)

『跪いて永遠の愛を誓う。』夜光花 夜光さんの小説は、家に3冊あったけど、どれも途中で止まったままだ。なぜだろう? つまらないわけじゃないけど、なんかリズムが合わない感じ。 でもこれはランチタイムに読みきった。 なんか表紙が内容以上にエロくてびっくり。 奈良さんが担当するBLはヒットするというぐらい人気だけど、ジャンルは限られるよね。爽やか学園ものとかは間違っても無理だろう。 なんかダークな裏社会もの、犯罪もの、トラウマものとか? 大人の男たちが出てくるのはうれしいけど、みんな同じタイプの男に見えて、自分的にはそんなに好きというほどでもないんだけどなあ。唇がタラコなところがダメだ。 でもBL専業レーターとして、ひとつのパターンというか傾向を確立しちゃったのは確からしくて、擬似奈良絵と思えるレーターさんが増えてきた気がするよ。 えーっと、物語のほうは、いろいろあまりによくあるパターンで、ストーリー書きとどめるのも面倒くさい。萌えどころはねえ、えーと……攻めが受けに対して抱く感情と行動が二律背反、アンビバレントなところなのかな。愛するがゆえに追い詰めて行き場をなくして、自分だけのものにするって、おまえ社会人としてその行動はどうよ。 親の金にあかせてやりたいほうだいのアホだった受けが、攻めに脅されて自分の親が経営するホテルの下働きをするとか、そのうちに、自分に対する攻めのこのひどい仕打ちは、もしかして愛?とかって勝手に納得するあたり、できすぎ。 BLでのみ流行中(?)のアラブの王子さまは出てくるし、薬でラリって男を犯す乱交パーティーはあるしで、まさにBLならではの荒唐無稽。でもきっと、主従逆転、敬語攻めとかが乙女のツボなのかな。自分的にはフーンな作品。 もしかしたら自分には奈良絵はダメなのかもしれない。

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