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カテゴリ:BL小説
『凍る月~漆黒の情人』夜光花 途中で何度か「もうだめだ、これ以上読めんっ!」とか思って本を投げ捨てたい衝動に駆られた。それでも、もしかしたら最後で大どんでんがえしが待っているかもとか、この受攻めとも性格変わってくれないかなとか願いつつ、風呂本から個室本に格下げになって、2週間ぐらいダラダラかけてなんとか最後まで読み続ける。苦行だ……。 やっぱり夜光さんは私には合わないんだな。 これまで3冊ぐらい読んだけど、どれも微妙だった。 文章はね、うまいと思うんだよ。萌えはないけど。 なんだろう、なにが足りないんだろうとちょっと考えたら、自分は多分に過分なセリフに萌えるタチなので、セリフが練れていないと、まずだめだ。吐かれるセリフがどれも平凡。 そして登場人物の性格がどいつもこいつも苦手なタイプ……。 ましてやラブがあるかというと、どっちも弱くてよくわかんない。 設定は上手に作りこめば、おどろおどろしさとか、ちょっとホラーテイスト出ると思うんだよ。横溝まではいかなくても、岩井志麻子とかさ、あのへんの雰囲気までもっていくことできると思うんだよ。 それがなあ、かっこよく登場しておきながらヘタレな攻めとか、世間知らずでアフォっぽい受とか、どっちにも怒涛のような嵐のごとき情熱とか、愛ゆえに過剰な行動とっちゃうところがなくて、せっかくのケモミミ設定が生きてこない。 設定がホラーっぽければ、プロットやエピソードがまったくつまらなくてもいいんだろうか。 いや無理だよ。少なくとも自分には。 もう白人テイストな屋敷とか容貌とか、金持ちっぽい設定はやめにしようよ。 今時小学生じゃないんだから、底の浅い設定だとなにひとつ萌えないよ。 ましてや執事がアレックスって……。ギャグなら許せるけど、もう笑うしかないな。 これ、マンガだったらまだマシだったかもなあ……。 イラストはBLマンガ描いている人だけど、全然好みじゃない。粗っぽい。 なにひとつ、よい方向へ期待を裏切ることのない話だった……。 ケモミミがだめなのか、夜光さんがだめなのか、どっちなんだ? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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