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2008.01.16
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カテゴリ:評論・エッセイ
 
『極め道』『悶絶スパイラル』三浦しをん

「道を極める」というのは、好きな言葉だ。何事もとことんやるのは良いことだ。
自分もたいがい、凝り性なので常々何事も極めたいとは思っているよ。

自分がBLにはまった責任の半分は三浦しをんにある。
「ウイングス」あたりの生ぬるいニアフォモで満足していた自分が、久々にBLに復帰したきっかけは、水壬楓子さんや木原さん、榎田さんあたりの売れ線小説だったけど、漫画はほとんど読んでいなかった。
ところがなんかの拍子に「シュミじゃないんだ」を読んだら、そこには目くるめくBL漫画への愛が語られていた! ご丁寧に巻末にリスト付きで!
一旦好きになると、作家買いする自分は、もうこのリストを端から読んでいったようなもんだ。その節はお世話になりました。

で、この『極め道』が妄想爆裂エッセイ第一弾だそうで、書かれた時期はまだ20世紀。大学卒業して、古本屋でバイトしながら作家修行していた、まだ20代前半のしをんさんの脳内妄想エッセイだ。ネタがなくてもなんとか面白く書こうとする努力の片鱗が早くもここに……(笑)。

今よりはまだ腐部分はそれほど露見していなが、しをんさん、BUCK-TICKとオダジョーファンを公言してはばからないが、まさかルトガー・ハウアーのファンだったとは知らなかったよ。年齢的に彼のファンはもっと上だろう? 私らの時代の人だよ? いや、自分も大ファンだったからちょっと面映いかんじ。

主に漫画についての言及が多いけど、現在のエッセイにも頻繁に登場する数人の友人たちとの熱い友情が(爆)すでに形成されている。この頃はまだ実家で暮らしていたらしく、両親と弟の観察眼も相当なもの。まさかこういう書かれ方をするとは、家族の誰も思うまい。
そしてこの頃すでに、木原音瀬の面白さを説いていたことに驚いた。

続いて最新エッセイの『悶絶スパイラル』は、土曜に美容院で髪をいじられながら読んだ。見出しが時折ナンだが、挿絵がないから安心して読めた(笑)。カバーもメルヒェンしてるラプンツェルだが、これ雁須磨子さんなのね。

『極め道』から月日は8年ぐらい経過しているんだが、基本は全然変わらないな。相変わらず瑣末なことへの着眼がねちっこい。
電車や居酒屋で居合わせた他人の会話から妄想膨らませたり、家族親族巻き込んでの怪しい想像とか、タクシーの運転手さんとのなりきり演技とか(実は自分もよくやる)、直木賞作家となってもちっとも気取ることなく、己の本能のままの萌えエッセイなところはたいしたものだ。

でね、ああそうかとひざを打ったのは、この人は真性フェミなんだよ。だからまだ30やそこらで結婚制度やら子作りに魅力を感じないとか、いやはっきり嫌悪感を表明しているんだよね。男友達も多そうだけど、男性主導型の恋愛とか、結婚して一人前とかに過剰反応している。これは、未婚のまま年齢を重ねた自分のような人間と非常に良く似た考え方だが、自分は自分をフェミニストとは思っていないから、ちょっと引く。

知り合いの結婚披露宴で、某大臣のスピーチがフェミコードに触れるとさんざん噛み付いていて(あの人か? 産むマシーン発言のあの人なのか?)、そういえばよしながふみとの対談でも、テーマはフェミニズムについてで、自分はそうは読めなかったが、よしながさんの『大奥』はフェミの文脈から読むと面白いらしい。

男性主導社会への偏見は、大学入るまで、カソリック系の女子校だったことが関係しているのか? 親子関係でなんかあったか? 人はいつごろ、どんなきっかけでフェミニズムに侵蝕されるんだろう。

三浦さんの小説は実は連載しているものしか読んでなくて、自分のなかではすっかり腐のエッセイストなんだが、少なくとも他にたらたら読めるエッセイがなかったから読んでいたにすぎない群ようこや阿川佐和子、林真理子あたりの平凡な内容よりは、ずっと自分の心の琴線に触れるぞ。触れっぱなしで、感性が近すぎて怖いぐらいだよ。
しをんさん、本当はもっとトシくってんじゃないのってぐらい、考え方が保守的だもん。






Last updated  2008.01.16 08:55:49
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