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2008.02.10
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カテゴリ:萌え映画

『毛皮のエロス~ダイアン・アーバス幻想のポートレイト』

予告編を観た時には、すごく面白そうだと期待していたのに、役者だって、ニコール・キッドマン、ロバート・ダウニーJrと、二コールの夫役も若い頃のダニエル・デイ=ルイスみたいな濃い顔のユダヤ人なのに、なんか消化不良。

だってダイアン・アーバスだよ? 写真に興味がある人なら、一度は目にしたことがあるはずの伝説の狂気の写真家。

彼女の写真集は昔、NYで手に入れたけど、見るたびに怖い(「シャイニング」に出てくる双子が被るんだよ)のと中身の重さに耐え切れず、知り合いのお嬢さんが日芸の写真学科に合格した時、お祝いにあげてしまった。伝記も出たのは知っているけど、怖くて読めない。何しろ最後は精神病んで自殺だし。

この映画はそんなの無視して、彼女が写真に手を染めるきっかけになった部分だけをフィーチャーしているのね。だからつまらない(笑)。
映像的に美しいと思ったのは、彼女のスノッブな両親(毛皮商人)が開催する毛皮のファッションショーぐらいだ。

何不自由ない家庭に育ち、商業写真家の夫と二人の娘と幸せな生活を送っていても、どこか居心地の悪さを感じていたダイアン。人前に出るとあがってしまい、まともに話すこともかなわない。幼少期の抑圧により自分を出せずに成長してしまった典型ってやつですね。
そこに上階に引っ越してきた多毛症の男(R・ダウニーJr.)に関心を持ったダイアンは、封印していた写真への情熱を思い出す。

それ以上に、もともと持っていた瑣末なものへの偏愛……それは“毛”であったり、異形なものへの関心だったり……が喚起されてしまう。なにしろ多毛症の男を通じて知り合った“隣人”たちは、まさしくフリークスそのものだったから。
異形に対する偏見のないダイアンは、無邪気に彼らを家族に紹介し、家でパーティーを催す。絶えられない家族。このあたりのダイアンの神経が自分にも理解不能。
で、話はここから面白くなるはずなのに、ダイアンの抑圧が解かれ、多毛症男との恋愛感情が抑えきれなくなる、という単なる恋愛ものにしているのが残念。

肺疾患で寿命のないことを知った多毛症男は、彼女に全身の毛を剃らせ、素の自分を撮らせる。そして一人海へと泳ぎだしていく。幸福な自殺。
彼女の手元には記録されるはずの未来のアルバムが残される。
美しい話ではあるけれど、ダイアン・アーバスの生涯を期待してみると、甚だしく普通の映画になっている。

ところでダウニーJr.はちゃんと麻薬中毒から更正したのかね。ヌードのシーンは明らかに体が代役だったけど、一時ぶよぶよに太っていたのが、ちゃんと締まっていた。見事。
それと、キッドマンはやはりブロンドのほうがいいな。原題の“Fur”はいろんな意味で“毛”なのね。邦題はロマンチックすぎ。





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Last updated  2008.02.10 21:59:47
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