日々是徒然

2008/04/01(火)11:20

シューベルト=リスト~バレンボイムのマスタークラス

ピアノ(109)

「ガンダム00」今回が最終回。家にいたのにオンエア時間がいつもと違っていたので見逃した。バカバカバカ~(号泣)! 「俗・さよなら絶望先生」も今日で最終回。楽しかったなあ。ずっと続けばよかったのに。記号論みたいなアニメだった。 ヤマハでサラベール刊のコルトー版スケルツォを買うついでに、遊びで弾けそうな楽譜はないかいなと物色していたら、LとSの棚に気になる楽譜が……。しかし楽譜は高いからなあ、むやみに買って、1冊のなかに1曲しか好きな曲がなかったりすると後悔しそうだ……。 そこで選んだのがシューベルトの歌曲のリスト版トランスクリプション集。 こういうの好きだ。 なにしろシューベルトやシューマンの歌曲は子供の頃から聴いているから、ヘタすると意味もわからず歌える。幼少時の刷り込み恐るべし! ショパンもエチュードやりながら舟歌やスケルツォ弾けるようになると(あはは偉そう。実際には「ぴあののおけいこ」レベルだ)、やっぱりロマン派好きとしてはリストを避けては通れない。聴くと好きな曲もあるんだけど、なにしろあの楽譜を見ると「うえええっー」となる。オクターブがやっとの自分の手にはなにもかも過剰で、長らく封印してきた作曲家。……嫌いだ(爆)。 でもこの曲集楽しい~~ざっと弾くだけならほとんど初見でいける~。女心を蕩けさせる絶妙の和音進行、乙女のツボを刺激しまくる甘い旋律(笑)……こういう曲を聴いて「ピアノ曲なんてつまらん」と思う人間がいたらお目にかかりたいものだ。いやたくさんいるだろうけど。 「挨拶」「水面に歌う」「きみはわが憩い」「魔王」「若き尼」「春の信仰」「糸を紡ぐグレートヒェン」「セレナード」「憩いなき恋」「さすらい人」「アヴェマリア」「鱒」「朝の歌」、どれも大好きなシューベルトの曲を、長くて面倒くさい、おまけに大抵指が届かない自分には荷の重い曲ばかり作曲したリスト様が、再生装置なんてない19世紀に、ヨーロッパの王侯貴族のサロンで弾いてきかせるためにピアノ独奏に仕立てた、いわばカラオケパワーアップバージョン。 絶対に道を外れない、予定調和な和音に酔いながら気持ちよ~くサラサラ弾いている と、大抵2ページ目の大展開で挫折させられる……。 誰もが知っている「アヴェマリア」なんか、最初から3段譜で(真ん中が旋律ね)、「ため息」弾く時みたいに、旋律を左右の指で交互にとったりするんだが、さすがに初見では2ページ目以降、和音が増えるとスムーズに音は流れない。 なんかいやらしい音型だよなあ。パターンが手にしっくりはまればラクなんだろうけど、音域広いし、指は開きっぱなしでなかなか弛緩できないし……クラマー=ビューローとかチェルニー50番あたりを連想させる……ああやっぱりトラウマが……。   中段の旋律は、左右の手がガチンコする率高し……ああ面倒くさい。でも美しくて涙でそう。 日曜の深夜に、NHKーBSで場恋慕医務(すんごい変換~~)によるマスタークラスを放映していて、昨日はベートーヴェンソナタの31番だったので、3時近くまで観てしまった。バレンボイム自身のベトソナタは実はあまり面白いと思ったことはないんだけど、レクチャーはめちゃくちゃ面白かった。観念的では全然なくて、相当論理的。ゆえにわかりやすい。 音の構造、音楽の流れ、フレーズの処理、クレッシェンドの意味……こういうレクチャーならすごく勉強になるよなあ。 2ページ見るのに30分以上かけていた。気が遠くなりそうだ。

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