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2008.05.04
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カテゴリ:萌え映画

『ショートバス』

群像劇になっているけど、軸となる登場人物は3組。
・ボンデージでMのお客の相手をする女王様
・同棲中のゲイカップル
・恋愛アナリスト(?)の東洋人女性(ほぼヒモ状態の夫あり)
それぞれに悩みをかかえている。で、冒頭シーン。
ボンデージの女王様が高級そうなスーツを着たお金持ちのお坊ちゃんに奉仕中。対話は一見、男性優位に見えるけど、真性Mのこのお坊ちゃまはいじめられたくて仕方がない。
次のシーン。憂い顔のハンサムくんがマッパで自慰中。しかも自分自身のその姿をビデオカメラで撮影中。そしてカメラが窓の向こうにパンすると、そこにも望遠鏡でその姿を覗く男の姿が。最後に横臥のまま腰を頭の上までもってきて飲んで自己解決しているシーンに爆笑。なんつうかティッシュ要らずのエコですか?
そしてもう一人。アメリカではマイノリティーだが、イエローヒエラルキーの中では上位にある中国系女性が夫と激しい行為中。アクロバティックな体位の限りをつくし、絶頂の声を上げ続ける(しかしこれはフリの演技)。

とまあ、冒頭からえろいシーンが続くわけだが、実は言われているほど過激じゃないし、アンチモラルでもなかった。
「自分はセックスが大好きだがオルガスムスは未経験なの」と悩みを打ち明けるセックスセラピスト。とても愛し合っているがマンネリを防ぐために3Pをする相手を探しているゲイカップル、M男性に奉仕する仕事をしているけれど心はいつも空っぽの女王様。かれらの行き着く先は、なつかしのドラッグクイーンが支配する「ショートバス」という名の性の館。

愛と性交の意味を追求した、ものすごく現実的なお話じゃないか。なにしろ、出てくる人たちが、美男美女じゃないし、飛びぬけた才能や行動を見せるわけでもない、フツーの人たちなんだよな。誰もが考えるように、性について考え、悩んでいる。
それぞれ、性生活を中心に描かれているので、えろいシーンばかりになっているけど、そんなヘンタイ行為もないし、60年代からフリーセックスカルチャーが現存していることに驚いた。

セックスは楽しいもの、キモチイイものなんだから、それを追及するというのはありだよね。少なくとも脳内妄想でイッているより健全な気がする。でも真剣に向かい合いすぎると、考えすぎて頭オカしくなっちゃうよ、という話だな(大分違うかも)。

自分の性生活を人生とシンクロさせて映画を撮っている推定受けちゃんは、うつなのか自殺衝動に駆られていて、最後に薬飲んでプールで窒息自殺しようとする。あわやのところで救出してくれたのは、いつも遠くから覗いていた男性だった。おおお~ヒッチコックの「裏窓」!
ゲイのカップルは微妙だな。一方はプティミストなのに、映画撮っているほうは心がガラス細工(笑)で、常に自分の人生の来し方行く先を考えている。こりゃうまくいかないって。あのデバカメとくっつけよ~とエールを送っていたら、くっついた(笑)。

女王様は、見た目こんなでこんな仕事していても、深く悩んでいるんだよというのがテーマかな。シンディ・ローパーが出てきたあたりに、こういうテーマはよくあった。半道徳的な若者だって傷ついているんだぞって。

社会的にはもっともまともなセラピストは、それでも他人にエラそうなことを言っておきながら、自分が満足できないことに悩んで、あらゆる道具や機会をつかって現状を打破しようとする。超ポジティブ(笑)。

たしかに60年代に「ショートバス」のような場所はたくさんあったようだ。映画にもよく登場するよね。セックスとドラッグの館。
でも、現代のNYは社会や大人に対する抵抗とか、そういうレジスタンスではなく、もっと私的な悩みでこういうところに集まるんだな。ペースメーカーつけてるゲイのじいさん(元NY市長という設定)とか、まあいろんな人が登場する。過激なことを言ったりしたりする人はいなくて、なんかみんなやさしい。そして親切。

ゲイの人の造形が、みんな一様に同じなのがすごいよなあ。たぶん受けだろうがみんな唇がぽってりと赤い。そして色白(笑)。そうかあ、やっぱりそうなのかあというわかりやすさだ。

私なんてキモチよくなれば、相手がいようといなかろうとどっちでもいいだろうと思うんだけど、パートナーがいるとやっぱりそうはならないらしい。そもそもそんなに性に関することが人生のなかで重要だと思ったことがないのが問題なんだな(笑)。





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Last updated  2008.05.04 10:08:06
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