|
カテゴリ:萌えとBL
会社から目と鼻の先なのに、近づくにつれオタク濃度が濃くなっていくので、なかなか近づきがたかった秋葉原のブックオフ。4月末に、都内最大級(なにしろ6階建てビルがまるごとブックオフ)との触れ込みでオープンしたものの、フロア面積自体は鰻の寝床でそう広くないので、とにかく売場が狭い。圧迫感。そこにオタクな汗かき男子がぎっしり詰まっているので、なかなかにへヴィーな環境だ。
でも今日はデスクで手配仕事だけだったので、時間つくって昼間のろのろと行ってみたらば、アキバトリムの周辺は相変わらずガイジン率が高く、地図をもってウロウロしていた平均身長180オーバーの男子5人組と目が合っちゃったので「なにかお困り?」と声をかけたら、あっというまに囲まれた。ドイツから来たオタク男子だった。 ランニングシャツ、バミューダパンツ、ビーサンは別に非難しないが、あんたたちその格好で飛行機乗ってきたの? なんか緊張感のかけらもないリゾートスタイルに萎える。 ああでも、ドイツ人って暑いと脱ぎたがる人種だったことを思い出した。オランダ人もすぐ脱ぐな。 まだハッキネンが走っていたころ、8月のニュルブルクリンクでF1観戦していたら、上下左右、どこを見渡しても上半身裸のゲルマン男子がびっしりいて、体毛の密集度のすごさとビールと汗がいっしょに発酵したようなむせかえるよなニオイに、倒れそうになっていた自分。どうみても連中、体積が私の2倍以上あるんだよ(ご婦人も)。子どもを肩車して見ている親子が結構いたけど、とっくに妙齢だった自分もきっと肩車できたに違いない。 連中、金色だったりするから目立たないけど、背中といい太もものウラといい、至る所に体毛あり。しかもタワシかと思うような立体的な造形だったりする。あの中では胸毛がないほうが目立つことがわかった。この人たちでBLやったら受がいないよ……。 閑話休題。アキバのドイツ人オタクは、映画だったら悪役間違いナシの首の後ろが段になっているボールドのおっさん(でもきっと20代)がリーダーらしく、ドイツ訛りの英語でヨドバシアキバのおもちゃ売場に行きたいと言う。ほれ、そこ、あんたたちの目の前ですがな。 私もワンセグ携帯見たかったので、途中まで一緒に歩き出す。どうもプラモを探しているらしく、もう1件行きたいとしきりに地図を見せてくれたが、そこは全然知らないところだった。 「どこから来たの?」 「僕と彼がケルン、こっちがデュッセルドルフから」 「私も何度か行ったとあるよ。デュッセルは日本人が多いよね」 「オー! トモダチ(日本語)!」 「ドイツでは日本のアニメが見られるの?」 「ワンピース!」 「ドラゴンボール!」 「超クール!」 ……はいはい。 「日本ではどこが面白かった?」 「ハラジューク!」 「アキハバーラ!」 ……はいはい。なんか、も、おねえさん、会話続ける気力もないよ。 エスカレーターまで誘導したところで、「親切にありがとう!」とか言って一人ひとりハグしてきそうになったので、密着させないなんちゃってハグをする。ああ、にきびがまぶしいっ! どうみてもおっさんだけど、もしや10代だったりして。 さて、その後、ブックオフへ。 そういえば、原宿と大井町、どちらも結構大型だったのが閉店したのは、アキバ店のオープンを見越してのことだったんだな。BL関連の棚はそれほど大きくない(かつての原宿店の1/3程度)し、価格が強気設定(新書500円)だけど、まあこんなものか。 男子が寿司詰め状態になって立ち読みしているフロアを息を止めて通り抜け、なんとかBL売場へ。男性コミック売場に比べてやはり人が少ないので、ゆっくり選べた。 ああ……鳥羽さんとか古いものは画像自体がないなあ……無念 で、収穫。 『微炭酸エキス』文月あつよ 「許可証」のイラスト描いている人だっ!ストーリーマンガも描いていたのは知らなかったよ。 『ラブロマンス・スウィートキス』夏水りつ 「通り抜けできません」がツボだったから。 『下僕になります』新也美樹 2冊読んでみてギャグセンスがまるで合わなかったけど、2000年頃描かれたこの作品のほうが絵が好み。意外とベテランさんなので驚いた。ははあわかった。お耽美路線なんだ。ガクトというか王子というか、80年代の本橋稽子さんの目元と似ている。こ、好みだっ! 中身は相変わらずアホエロだったが。 『ぼくね、先生。』語シスコ 語さんの休筆前の作品は、これだけもっていなかった。 『山科伯爵家の事件帳』『帝都怪盗奇談』鳥羽笙子 3月頃亡くなった鳥羽さんのBL。90年代の作品は読んでいたけど、がっつりBLは読んだことがなかったんだよね。絵柄が今風じゃないからBLでは難しい&本人にあまりその気がなかったせいなのかもしれないからBLでは続かなかったけど、つくづく画力のある人だったなあと思う。最後がハーレクインだったというのはちょっと残念だ。合掌。 あと一冊は小説。 『青の疑惑』水原とほる 今読んでいる「禽舎の贄」がSMテイストでなかなか淫靡で大人っぽいところが好みだったので。そしてイラストが、モノクロは奈良さんっぽいけど、カラーがね、PC塗りなんだろうけど、他に類を見ない水彩みたいな着色で不思議な味わいがある。これもSM入ってる。そうか、水原さんってそういうテイストなのか。ますます好み(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.02 10:08:49
コメント(0) | コメントを書く
[萌えとBL] カテゴリの最新記事
|