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テーマ:DVD映画鑑賞(13596)
カテゴリ:萌え映画
『エリザベス ゴールデン・エイジ』 『オスカーとルシンダ』を観た時も思ったけど、ケイト・ブランシェットって、アジア人からもっとも遠い造形の白人の顔だな。ラテン系でもゲール系でもない、「昔の少女マンガに出てくる白人」の顔。見事にわれわれと共通点がない。ガリガリに痩せているから、顔からして骨格がよくわかる。鎖骨がきれいだ。皮膚が薄い感じがアジア人からするといわゆる「老け顔」なんだが、このテの美女がまた、欧米では崇拝されるんだよなあ。 さて、とっても真面目につくった映画で、前作の若い頃の「エリザベス」の時もそうだったが(こっちは映画館で観た)途中で寝ちゃったよ。この時代の英国史が多少はわかる自分が観ても眠くなる話だったが、ラストの無敵艦隊を破る戦闘シーンは見事。 どこまでCGなのかわからないけど、ディズニーの海賊映画よりはずっとよかった。「コルセーア」の挿絵描いているレーターさんにも是非みてほしいよ。 えーっと、側近の人物で、映画中に出てくる人と、自分の知っている実在の側近が一致しない。 スペイン軍と戦っていたのはフランシス・ドレークのはずだが、ラスト近くで危篤状態の腹心に「フランシス」と呼びかけていたのは、フランシス・ウォルシンガム卿だよね。ドレークは、ずっと艦隊司令官かと思っていたら、副司令官だった。この時、サー・ウォルター・ローリーも艦に乗って一緒に戦っていたのは本当なのか? 彼の詩には大学時代苦しめられた。忘れんぞ。チューダー朝史をやりたかったが、古英語が難しくて全然資料読めなくて挫折したのはあんたのせいだよローリー卿。 さて、アルマダ海戦の頃、女王はすでに50歳くらいだよね。エセックス卿やらレスター卿やら、愛人は多かったはずだけど、ウォルター卿が新大陸から帰って女王に謁見した頃、まだ彼女には男性をひきつけるフェロモンがあったのだろうか。あ、でもエセックス卿の息子ともなんか会ったらしいし、寝室では奔放だったのかも。 史実としてのスコットランド女王メアリーの斬首刑のシーンとか、女王がローリー卿の子を身籠った侍女に嫉妬するシーンとか、時折感情が激昂するシーンもあるけど、全体としては美術さんの仕事を褒め称える映画だな。まるきりホルバインやファン・アイクの作品を見ているようだった。女王のヅラの下がべりショートなのには驚いたが。 あと、スペイン王家の一族(フェリペ5世かな?)が、肖像画で知っているフェリペの顔とそっくりで笑った。なんかそんなとこばかり気になる映画。こういう作品は、私みたいな歴史オタク以外の日本人には受けないだろうなあ。なにしろ大筋を貫いているのは宗教だし。 あ、そういやヘレン・ミレンが女王を演じたBBCのドラマがあったな。そっちも観てみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.01 22:26:15
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