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2010.02.21
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テーマ:徒然日記(18870)
カテゴリ:いろいろ
バレエリュスの作品をパリオペラ座バレエ団が踊っているステージを見る(NHK教育「芸術劇場」)。
たまたま最近またバレエ熱が高まっていることもあって、なかなか興味深かった。演目は名前だけは誰もが知っている4作品。でも音楽はどれも耳タコだけど、肝心のバレエとしての上演は少ないのかな。

男性舞踊手が主役の「バラの精」は山岸さんか有吉さんのバレエマンガに登場していて、ピンクのコスチュームに同色のバラの花をいくつもぬいつけた衣装を覚えていて、今回のもほぼそれに近いものだった。少女の夢の中に登場するバラの精という設定はさすがに古く、音楽もウェーバーの「舞踏への招待」をそのまま使ったものだった。バレエリュスのなかでは「古典」の類だろう。

次に「牧神の午後」。これかあ。映像では見たことがあったけど、バレエの舞台で見るのは初めてかもしれない。いわゆる、飛ばない、回転しない、トウで立たないバレエ。こりゃ今見ても前衛だ。ギリシャローマの衣装に身を包んだニンフたちは、私の持っているウェッジウッドのジャスパーウエアの意匠と同じだった(笑)。あのゆっくりとした動きはちょっとお能みたいだと思う。


シュリンクスパーンは、動きが人っぽくないので、かなり異様な感じがする。あるようなないようなお話しは、羽衣伝説そのもの。そしてそういう目で見るからかもしれないけど、ものすごくえろいよ。とでらいどえろい作品。まあ、初演時にはニジンスキーがあからさまに自○行為とわかる動きをしたという伝説が残っているぐらいだから、確かにこれは人前で上演したら危ないかもしれない(笑)。

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レオン・バクストの牧神のポスター

バレエリュスのドキュメンタリーを見ると、ニジンスキーはいわゆるアーリア系というか白人ではなく、かなり中央アジアの血を引いていたらしいので、西欧の美意識で確立されたバレエの世界では体型的にも見劣りしたんだと思う。ゆえにこれまでのセオリーを覆す斬新な「舞踏」を構築する必要があったんだと想像。ニジンスキーが日本にいたら、きっと土方巽と暗黒舞踏をやっていたに違いない(笑)。

続いてファリャの三角帽子。これも舞台を見るのは初めて。こういうストーリーがついていたのね。知らなかった。次の「ペトルーシュカ」もそうだけど、これはヴェリズモオペラの舞踊版というか、割と地に足の着いたしっかりしたストーリーに曲をつけているので、出てくるのはみんな庶民で貧乏くさい(笑)。でも台詞が聞こえてきそうなパントマイムとか、コットン使いの衣装とか、ほとんど見たことがないので新鮮。

ペトルーシュカはストーリーは知っているし、音楽は耳タコだし、なにしろのだめも弾いているし(笑)、なんとなく舞台も観ているような気がしていたけど、通しで観るのははじめて。とってもキュートな踊り子、悲哀に満ちたムーア人、そして壊れかかったペトルーシュカ。そして3人を操る人形遣い。これはメルヒェンの世界そのもので、一瞬、ハーメルンの笛吹きを連想した。ダンスは技巧的だし、衣装も踊りも可愛い~。

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20世紀前半のこれらの音楽は、すっかり定着してクラシックファンには馴染みのものになっているのに、もともとディアギレフのために(つまり舞踊音楽として)作曲されているのに、舞台で上演される機会はあまりないのはどうしてだろう。そして必ず「バレエリュス」と接頭語がつくのは、フォーキンやマシーン、バランシンというコリオグラファーよりも「バレエリュス」の財産でバレエリュスの名の下での上演権がある、というのが常識なんだろうか。
それにしても、牧神はほんとうにえろい。と思うところが想像力のたまもので、こういう作品の楽しみ方のひとつだな。今更ながらにニジンスキーってばとんでもないな。

あ、今思い出したけど、リストやチャイコフスキーのスキャンダルな生涯を映画化していたケン・ラッセルが、ニジンスキーの生涯を映画化しようとして、結局、その芸術性のすごさを映像化するには自分にはできないといかいって降りて、代わりにヴァレンチノの伝記映画を撮った。その後ニジンスキーの映画化はハーバード・ロスが実現させて、無論それも見たけど(歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅうだった)平凡なものだった。アラン・ベイツのディアギレフだけはすごく印象に残っている。

水曜は東京會舘で一仕事した後、すぐ近くの出光美術館で「麗しのうつわ」展を観てきた。出光は五嶋美術館やサントリーほどはやきものは持っていないと思うけど、アクセスがいいし、文人画のコレクションは充実しているので、30過ぎてきものを着るようになってからはちょこちょこ行っていた。長谷川等伯展なんてぼろ泣きだった。

器も見るのは大好きだけど、和食器は和のしつらいのなかで使いたいので、和室のない今のマンションでは持たないことにしている。どうせ実家に残っている和食器はそのうち自分のものだしね。でも、こと焼き物に関しては自分の好みははっきりしていて、ぽってりしたものよりエッジの利いた(笑。流行りなので使ってみた)のが好き。陶器より磁器、楽より織部、重厚より繊細、みたいな。まあ実のところちゃんと勉強したわけじゃないので、単なる好みの問題だけだけど。

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尾形乾山がたくさんあった。
縁に高さのある角皿に和歌に詠まれた光景を描いて、かな書でちらし書きまでしたシリーズがいくつも出ていて、これはみんな欲しい!使ってよし、鑑賞してよし、の一石二鳥な乾山。茶道具以外には愛があるのよ私は! 
光琳・乾山の兄弟合作とかあって萌えた(笑)。こういうのでごはん食べたいなあなどと不遜なことを思ったり。食べ進むにつれ、描かれている風景が見えてきて、文字が識別できるようになって、カルタみたいに歌合わせをしたらしい。競技かるたは無理だけど、食いしん坊だから、これならできそう。
大鉢の内側に流水と紅葉を散らして、銘が「竜田川」とかね。こういう粋なお遊びがいいよなあ。百人一首ならたいていの日本人はなじみがあると思うから、このシリーズ、器の種類を変えて永久に生産できるな(笑)。

柿右衛門の繊細さがとりわけ好きで、一客、柿右衛門の写しの失敗作(笑)みたいなアンティークのC/Sを持っている。それだけ眺めている分には素敵なのに、本家柿右衛門が頭に浮かんじゃうととたんにおもちゃみたいに思えてくる。
繊細な名品が複数あって、18世紀のヨーロッパの貴族たちが先を競って手に入れたがったのも分かるし、職人たちが模倣したがったのも分かる。なかには柿右衛門とは思えないほど巨大な花器も出展されていて、みたことのない大きさにちょっと興ざめ。でも江戸中期にはデルフト焼の写しみたいな作品も多くつくられていて、日蘭とも遠い異国の文化なのに、職人同士が互いに互いの技術を模倣しあっていたことに感動すらする。

あと、全然現代(というかすでに近代?)だけど、板谷波山のうっとりするような作品も並んでいて、葆光釉をこんなに美しいと思ったことはなかった。茨城の広報誌のライティングを2年くらいやっていた頃、板谷波山の生地にある美術館にも行ったのに、全然覚えていなくて、無論葆光釉についての知識もなかった。その頃はまだ焼き物なんて興味なかったし、柄があるものは下品だと思っていたバカだったからなあ。

あと螺鈿と蒔絵でできた聞き香のセットがすばらしかった。こんな繊細なもの、よくもパーツ1つも無くさずに今に伝えられるものだ。門外不出というか、普段はしまいっぱなしなんだろうと想像される。お道具はつかってなんぼだと思うんだが。伊万里が割と少なかったけど、満足した。仕事の合間だったので、ゆっくり見られないのが残念。ショップでタペストリー代わりの手ぬぐいを2本購入。この時期飾る梅と、次に飾るしだれ桜。来週、行くつもりのカラバッジョ(ボルゲーゼ美術館展)が混んでいるようだったら、また出光に行こうかな。






Last updated  2010.02.21 23:54:56
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