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カテゴリ:青年マンガ他
『テルマエ・ロマエ(2)』ヤマザキマリ 生真面目なルシウスは、やはりヤマザキさんの夫・ペッピーノがモデルなんだな。 この作品の面白さは、奇想天外コメディにも関わらず、主人公はクソまじめでニコリともせず、いつも苦悩しているところだ。ローマ皇帝に匹敵する苦悩ぶりと、その対比が面白いわ。歴代ローマ皇帝の長ったらしい名前とか、元老院の仕組みとか、大昔に習ったローマ史を少しずつ思い出しながら読んでいるので、なんだか本当にルシウスみたいなのがいるような気がしてきた(笑)。そろそろテルマエロマエツアーとか商品化されそうだな。私も久しぶりにローマ周辺に行きたくなった。 二巻を読むまで、今度はサルと一緒に入る露天風呂とか、小涌園ユネッサンの遊べる温泉プールとかにも、ルシウスに出没してほしいと思っていたら、今回、ほぼ思い通りの展開になってた。地獄谷温泉じゃなくて熱川バナナワニ園だったけど(笑)。 いきなり箱根・伊豆ネタかい!と、これまた伊豆は懐かしい地で、海外ばっかり行ってた時期を過ぎて、かつて毎週末遊びにきていたので、このあたりには詳しいぞ(笑)。バナナワニ園、好きだ~。私は人工的なTDLなんかより、田舎で緑があって獣臭いアミューズメントが好きなんだよな~。たしかキツネザルとかも放し飼いにしていてミラクルだった。おっと脱線。 さて、「平たい顔族」から多くのことを学んだルシウス、次はどこへ行くんだろう。
『世界の果てでも漫画描き(1)』ヤマザキマリ 平行して読んだ山崎さんのキューバでボランティアの話も、いろいろ強烈だった。なぜ自分も貧乏なのに、あえてボランティアでキューバまで行ってサトウキビ刈りをしなくちゃならないんだろう。別に高邁な志や共産党への傾倒があるわけではなく、ひたすらコドモの頃の「落花生売り」の記憶が、彼女をキューバにまでひっぱってくる。なんという直情径行! しかも気づけば、酷い環境のなかでのボランティア中、妊娠していたとは! こここ怖すぎるよ~!! きっとこういう人は一生地に足が着かない生活を送る運命なんだろうな。うらやましいというか、体力がありそうというか、各地を転々とするのは、30代前半までだよな~あとはだんだんいろいろ贅沢を覚えるので(妙なところが上昇志向)、体力的にも気力的にもリーズナブルな旅行ができなくなってくるんだよなー。いろいろ保守的になってくると、気軽に海外に行きにくくある。 でもまあ大抵の見たいもの、経験したいもの、行きたいところはもう行った気がするからいいの(負け惜しみ)。自分は所詮「旅人」であって、そこで暮らす人にはなれなかったから、余計にヤマザキさんに軽く嫉妬するわ(笑)。そして気質・性格とも、こんなラテンな日本人は珍しいと思う。でも働き者(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.30 23:40:54
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