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カテゴリ:BLマンガ
『メリーチェッカ』鈴木ツタ いや、これはその……ブロガーにとっては思い当たるフシもあったりするので、なかなかにこっ恥ずかしくて、でもオッサン同士のよくできたファンタジーにはなっていて、楽しく読んだ。オフ会ってこんな感じかね? なかなかリアルで新たに知り合いをつくる機会がないので、男同士のエロありシュミありの気楽なつきあいというのは楽しそうではある。タイトルはそういう意味だったのかと、ブロガーが出てきた瞬間にわかったし。 でもさ、えろえろしいブログもあるのに、そこに誰もが乙女だと思っていた女子が一人でオフ会参加するわけないって、最初に気付や皆の衆! 最初から知っていたのはハレンチ軍曹だったならなおさら。 いや、笑ったし、主人公なんて(受、だよね?)オンタイム(ビジネスアワー)ではちょっと怖いくらいの読めない先輩だし、オフタイムでもポーカーフェイスで言葉も少なめなのに、一体どんなブログを書いてやがるんだか、気になるじゃないか! そう思わせた時点でこの作品は成功だよね。 ツタさんにしては、あっという間に読み終わってちょっと薄めのお話ではあったけれど、行間にあふれる「大の大人が実はこんなことやってんだぜ~」とか「なんでもわかったような顔して、実はこんなに初心な一面もあったりするんだぜ~」とか、そんな等身大の情けなさ、みたいなのがすごくリアルで、なんかうまいなーと。 自分的には、攻のゴツい大男が草食系の人畜無害なやぎさんみたいなところにキュンと来たわ。いろいろ期待されていただろうに、全然別のところにたどり着いちゃって(ちゃんと成功はしていてもさー)、こう、身の置き所のなさを引きずっている男、というのがすごいツボ。私はやさしくないからさ、現実に周囲にそんなのがいても話を聞いてやったりはしないけど、そうか、あいつもこいつもこんな思いを抱えているかもしれないのね、と妄想するのは楽しいかも。はっ、これって主人公のメガネヤローとおなじ心境なのか? 笑える。 あとがき読んだら、「3軒隣の遠い人」のスプラッシュだって知れたけど、全然覚えていなかった。でも全然オッケーだったよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.01 22:16:47
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