日々是徒然

2011/04/16(土)00:21

『フィリップ、君を愛してる』

萌え映画(85)

原題みて吹いた。受はタバコ屋か? さて、と。ゲイの話で実話でエイズがからんでいることしか知らずに見たら、とんでもない話だった。ホントに実話?事実は小説より奇なりを地でいく話だった。 上記要素から、すんごい悲劇的な映画を予測していたんだよね。ゲイ映画なら最近も「ハーヴェイ・ミルク」があったし、エイズがらみなら封切り当時見て「日本じゃありえん」と思っていた「フィラデルフィア」とかもあったし。どっちも悲劇だった。 そしたらもおお~天才的頭脳を持つ詐欺師の話だった。そういう頭脳(IQ170とかそんくらい)は世のため人のために使おうよ。まあ、確かにたった一人のためには目一杯使ってたけど、こんなクソ度胸のある天才は世の中の役に立たないのだった。 いやはやもう、偽仮釈放も文書偽造もお手の物、経歴詐称してちゃっかり大企業のCFOに納まってみたり、司法をも軽々煙に巻いて偽弁護士として法廷に立ったり、フィクションでもありえない話が実話だなんて、アメリカのチェック機能ってザルなわけ?頭脳派詐欺かと思えば、一方では体張って(いわゆる当たり屋)の保険金詐欺から病気のふりまでなんでもござれだったし。とにかく金に溺れ贅沢なものに囲まれていないと幸せになれないと思い込んでいて、それが愛する男性のためだとしても、当の受は「そんなものいらない、君がいればいい」って言ってるのに、その言葉を信じない。かわいそうなやつだな。 しかし、最後のどんでん返しには、大抵のトリックは恐るるに足りない自分がハメられた。そこまでやる? と、観終わったらこれまで大して好きじゃなかったジム・キャリーを評価しそうになっていた。あれ、体重20キロは落としてるな。 そして20年くらい前の大好きな映画、Dirty Rotten Scoundrelsを思い出した。邦題なんだっけ? だまされてリビエラ? あれは最高に面白いコンゲームコメディだった。天才詐欺師を自称する二人のタラシが、だましのテクニックを競って富豪の女性を手玉にとるという話なんだが、ラストでありえないどんでん返しがある。最初に見たときは「えええ~」となって、喰えないはずの主役二人(スティーヴ・マーティンとマイケル・ケイン)のさらに上いく華奢ではかなげな美女が、当時好きだった俳優のジョン・マルコヴィッチの奥さんだったりと、あ~あ、こういう昔話は固有名詞までスラスラ出てくるのにな~。 ジム・キャリーのコメディ・センスはスティーヴ・マーティンと似ているところがあって、ゆえにあまり日本人受けはしない。洋物かぶれの自分は学生の頃からサタディ・ナイト・ライブを観ていたので、スティーヴ・マーティンが大好きなんだが、「白人のクセに面白い」彼と違って、ジム・キャリーはなんかもっとあざとく人を笑わせる。あのクドさは好きじゃないけど、そしてこの映画は泣ける話と思っていたのに、まんまとだまされて「やられたっ」と思ったけど、なんか憎めない話だった。まあ、受の男性がかわいかったからかもな。 あー画像探したら、廉価版とか一切出ていないのね。まあ確かに男同士のきわどいF××kシーンとかあったから家族で楽しむ映画ではないわな。

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