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カテゴリ:少女マンガ系
これで完結。長かったな~でもおもしろかった。途中、絵がグズグズになっていたのは槇村さんの体調が如実に反映されていたようだし、あんまりダレることもなく、平凡に見えた女の子が立派に成長したわ。そして収まるべきところに収まる大団円。 絹恵ちゃん、最初は田渕氏について中国に行くのかと思ったけど、思い直した。でも結婚はする、という選択。こういう人は、仕事をしていないとダメになるタイプだから(うらやましいよ。爪の垢でもいいからほしい)、それを理解してくれる相手がいれば、ライフスタイルなんてどうとでもなるよね。 最終巻にして、美姫さまがいっぱい登場してきておもしろかったわ。やっぱり彼女が登場すると場面が締まるわあ。今回、娘と和解して、孫までいることが分かったけど、それでもビジネスの場ではいつまでも尖がっていて、遠くから眺めている分にはかっこいいしあこがれる。しかし近づきたくはないぞ。そして絹恵ちゃんも彼女と対等に渡り合ってデザイナー争奪戦をやるなんて、連載始まった5年前には想像もできなかったよ。 不況で中間層ですらデパートから足が遠のいているのに(食品部門は除く)、ちゃんとファストファッションも認めつつ、そのうえで百貨店の価値を描いてみせたのはベテランならではだったなー。単にトレンドを読んでモノを仕入れて売っているだけかと思っていた百貨店(そんなわけないのは子供でもわかるよな)が、ウラでいろいろ努力していることもわかった。でもきっと若い御嬢さんたちには昭和育ちの自分らほど百貨店の価値って高くないかも。おつきあいの多い家庭で(つまりご進物ものを大量に買う)、子供のころから親子でデパート、みたいな家庭って、今の世の中少数だと思う。そして、そうやってデパートに行く喜び、楽しさみたいなものを子供のころから培ってこないと、百貨店の機能は使いこなせるものではない。 そういえば最近、立て続けに二人の友人から三越カードが作れなかったとグチられた。一人は資産家の娘だが代々三越を使っているわけではなく、家には高島屋の外商が来ていた。仕事していたころは自分名義の三越カードをもっていて年100万は買っていた、いわばお得意様。ところが仕事やめた途端に本人の収入がない方お断り、となった。もうひとりは自由業のイラストレーター。入会特典に魅かれて入会しようと思ったら、自由業お断りだったそうだ。収入証明(納税証明?)があってもだめなのか? ならばと、主婦だよ~ん(ダンナは国家公務員)と申告しなおしたら、どこでどう調べたもんか、扶養家族になっていない方お断り、だったそうだ。そう、彼女の家計は独立採算性で彼女は夫の扶養家族になってない。そうか。厳しいな、三越基準。そんなにしてまでデパートで買い物したいか! ああしたい(笑)。 それにしてもなー。なんかさ、世の中の女子向け漫画って、仕事と恋と家族しかないよね、相変わらず。そのどれにも価値を見いだせないでいる自分みたいな人間はいないのかしらん。ひたすら趣味に耽溺して、自分の気に入ったものに囲まれ、好きなことをするためだけに生きている(そうした生活を維持するために最低限の仕事はする)みたいなのは、やっぱりマイノリティーなのか。あー、字面でみると、単なるオタクだな、やっぱり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.30 07:59:11
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