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2016.03.14
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テーマ:徒然日記(22704)
カテゴリ:音楽全般
Yessongsは中学当時、毎日のように聴いていた。すでに3rd~危機の3枚は宝物になっていたので、ライブで聴く意味があるのかと思いつつ、リリース直後に手に入れた時はずっしりとした3枚組の重みと、すべて小口から出し入れできるスリーブ設計のジャケットに関心した。

それまで3枚組のレコードなんてもってなかったので、ちょっとドキドキした。そして表面は地味目なのに、開くと見開きサイズのロジャー・ディーンの幻想的なイラストが2点掲載されていた。こわれもののデザインは、まだ今に至るディーンワールドにまで至っていない感じなので、あの宙に浮いた盆栽小島との初対面でもあったと思う。
今だから白状するが、ロジャーディーンをパクッた作品を美術の時間に描いて、市の絵画展で展示されたことがあった。幻想画みたいなテーマで。水彩でマネしやすい絵だったし、当時はSFも好きだったから、あの世界はあこがれでもあった。恥ずかしい思い出。ついでにいうと、前がイエスのロゴ、後ろがストーンズのベロ出しのロゴのTシャツを自分で描いて染めたこともあった。40数年前の自分はいろいろ忙しかったんである。

さて、それよりプロジェニー、ダイジェスト版を買ってしまったよ。YessongsはLPが実家にあるし、Webでも聴ける。映画のほうもリマスター版を買ったから、あんな枚数の日替わり収録セットは必要ないと思ったんだけどなあ。結局DVDの収録時間が短いこともあって、出来に満足できず、移動中に聴けるようにとCD2枚組のダイジェスト版に手を出してしまった。

イヤホンで聞くと細部がわかって面白い。立ち位置ははっきりわかるけど、全体に音量のバランスは悪くて、ジョンの声よりクリスのファルセットのほうが目立つ部分も多い(本当にこの人は歌うのが好きだったんだな)し、一方でベースはあまり聞こえない。まあ40年以上まえの音源だから仕方がないけど。

粗さがしするつもりはないけど、これはベストテイクを選んで収録しているわけではないのかな。
2枚目のCDの危機の後半、リックのチャーチオルガンが響く間奏部分で、アランの合図が一瞬遅れたせいで、ハウのギターがリックのコードとわずかにズレたまま3小節ほど進行する部分がある。一呼吸にも満たないタイミングだけど、すごい気になる。リックとハウは物理的に離れているし、当時は イヤーモニターなんてないから、ハウはアランのドラムスの合図でリフに入っていくと思うんだよね。だからアランが修正しないとズレたまま。ここだけ気になった。
私はステージ上でのアンサンブルの経験がないのでなんとも言えないけど、こういう3すくみ状態のときって、最初に誰がイニシアチブを握るか決めておけば、すくなくとも2小節目には気づいて修正可能だと思うんだよね。おそらくリックはアランの遅れに気づいて、オーディエンスのことを考えたら当然自分に合わせて修正してくると思っていたけど、アランはアランでハウが入ってきたからリックが気づいて修正してくると思っている。ハウは一旦アランの合図を確認したら、自分のなかでリズムを刻んでしまうのでリックの音なんて聞こえない。そんな感じで、結構私的には手に汗にぎる10数秒だった(笑)。アランはリックのソロでも控えめにリズム入れてくれていて、やさしくて(笑)センスある人だと思うけど、こういうこともあるのね。
しかし、すべてのテイクで少なからずこうした瑕疵があるのだとしたら、やっぱり毎回完璧ではなかったことに逆に少しホッとする。だって今の演奏と比べるとさ。

あと、スタジオ録音盤にはない音で、聞こえるか聞こえないかの音量でリックが実に細かくキーボードで彩りを添えているのがわかる。目立たないよう、でも確実に音に厚みを加えていて、イエスのハーモニーやメロディの美しさを引き立たせることに貢献していると思う。「俺が俺が」じゃなくてバンドに貢献できるのは、セッションミュージシャンとして一流だったからか。こういうことがアドリブでできるのがリックの最大の強みだ。ダウンズなんてみてても決まったパート以外は、一応鍵盤触っているふりはしているけど、なにもしないもんな。
この頃のリックは、ソロパート以外でもちゃんと仕事をしていて、よもやカレーを食べる暇はなかっただろう。

彼のソロを披露する部分は、毎回趣向を凝らしていたようで、映画版ではクリスマスのライブだったのでジングルベルを弾いて、その後、ヘンデルのメ サイヤ、プロジェニー版はサイレント映画の宛て弾きみたいな口語的な表情豊かなフレーズをみせ(同じことを30年後のアコースティックライブのリハーサルでやっていた)、その後、ハレルヤコーラスに繋げていた。まだアーサー王は出てないから、魔術師マリーンの華麗な指さばきのパートはな かったんだな。
ダイジェスト版ではその後、ataccaでラウンドアバウト、一旦終わってgood nightと言ってから謎のジャズっぽいジャムセッションがはじまって、それがall good peopleに繋がっていく。この曲でのハウのアドリブが長いこと。もう好き放題。当時は当然だけど、ものすごく切れもあって多彩なフレーズをたくさん見せてくれていたんだな。これ聞くと、ハウは18年後のラビンのとんがったアドリブを責められない(笑)。

キースが亡くなって、リックは「3大キーボーディストの最後の一人」みたいに言われているけど、リック自身は自分がロックのキーボーディストだと いう自覚はないかもしれない。ソロ活動では、ロックの楽器と共演はしているけど、中身は違う。うまく言えないけど、ロックテイストの付帯音楽(劇場音楽)だよね。ライブハウスで踊ったりする音楽ではない。劇音楽だったり式典のテーマ曲だったり、フィギュアの曲だったり、注文生産が基本。そんな、本来、徹底して裏方の作曲家兼プレイヤーなのに、本人が出たがりだから今のリックの名声がある(笑)。

彼のオリジナル曲を聴いていてあれれと思っていたんだけど、彼はCdur、Gdur、Ddur、Adur、Fdurぐらい、つまり白鍵の多い調が多いよね。このぐらいの調なら、即興でもあの早引き広音域アルペジオが可能だし、コードだけ鳴らす左手は見なくても弾けると思った。それぐらいすら、イエスの他の奏者はできていないということだよね。モラツはわからないけど、少なくともトニー・ケイとジェフ・ダウンズは。
実はリックがクラシックの名曲をアレンジして収めたアルバムを聴いたんだけど、みんな同じ調だった(笑)。「自分が弾きやすい調でしか弾かないよ。だって面倒なんだもん」というのが直球だったから、わかりやすい個性だなあと。私は高速広音域アルペジオは黒鍵が多くなるほどミスしやすくな るんだけど、リックもそうなんだろうか。
息子たちとの共演ではちゃんと楽譜も使っているし、なんでもお手のものではあるけど、オリジナリティと演奏の激しさはキースにはかなわない。キースのソロは、電子楽器でなければ現代音楽そのものだし、ジョン・ケージ以降のミニマルミュージックに影響されているのがわかる。あとジャズね。
リックはエンタテイメントのあらゆるジャンルを網羅しているけど、彼の基本はクラシカルなイージーリスニングだ。マドリガルとか5分でつくった曲だろうって感じがする。聴いているときはいい気分だけど、聴き終わった瞬間に忘れるわ。イエスに残されたリックのみがつくった曲ってほかにあるん だろうか。

【追記】Classical Variations 聞き直した。10曲中7曲がG-durだった。あとC-dur、D-dur、g-moll。ほらね、白っぽい(笑)。平坦に聞こえる理由はこれか。転調も少なくてなかなかに退屈。弾いたことある曲もあるので知ってるけど原曲は違う調なんだよねえ。調整によるキャラクタ付けはしない人なんだな。きっと本人もbloody shitなアルバムだと思ってる。

【追記2】アランの汚名を晴らさなくちゃ。プロジェニー2枚目の危機、チャーチオルガン後のズレはアランじゃなくてリックだった。リックの右手と左手がずれている! リックってリズムは完璧な人だからもしかしたら意図的にずらした(ポルタメント)可能性がある。とにかくアランホワイトは無実でした。

【追記3】
さらに聴き直したら間奏部のチャーチオルガンは2種類あって、先に登場する音量の軽いほうはリックが弾いていて(当時はメロトロンかも)、2回目のより壮大なパイプオルガンの音色は、どうもテープ(録音音源)っぽいことに気付いた。ズレていたのはこっちのほうなので、これは誰のせいでもなくて(もしかしたらonしたのはリックかもしれないけど)、テープの頭出しが悪かったということか。そうじゃないと、あのタイミングでアランとハウが気づかないはずはない。本来修正しなくちゃいけないオルガンは修正不可能だったんだな。なんでテープを使ったかも謎だけど、サイベリアンのラストのユニゾンと最後の終止も、なんかちょっと音源も聞こえてくるように聞こえる。





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Last updated  2016.03.18 06:26:40
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