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2016.04.26
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テーマ:徒然日記(22703)
カテゴリ:音楽全般
■あああついにクリムゾンにまで
この2カ月、イエスのアルバムやDVDを買いまくったせいか、密林からは勝手に70年代プログレ作品のおすすめメールが頻繁に届く。いや、クリムゾンもELPもフロイドも当時から大好きで聞いていたけどさ、これ以上広げてどうすんの、ただでさえ引きこもりの人生なのに。それに今はまだイエスで手いっぱいだっつーの。
でもフリップ・ビル・ウェットンの三人の顔がモノクロの闇のなかにぼんやり浮かんでいるREDのスリーブを見ているうちに、私ってば無意識にポチってた。そして当時はリズム隊にはまったく関心がなかったけど、今思うと、イエス→クリムゾンと、ビルのキャリアを追っていたんだと気がついた。

40年ぶりに聞いたRED。
クリムゾン体験は、リアルタイムでは太陽と戦慄からで、そのあと暗黒の世界、 REDと聞いて、その後私はロックから離れたけど、ほぼその頃一旦解散しちゃっていたようだ。アルバムは戦慄を最初に聞いて、REDの前に宮殿を買って、あとリザートと、もう一枚くらいあったかな。精神異常者とエピタフとスターレスは今でも歌える。宮殿のG・レイクの甘い声には悩殺された記憶がある。暗黒の世界の毛羽立った加工(紙の質)の手触りや、 REDはツルツルのPP張りの手触りも覚えている。
ところで、好きだったStarless and the Bible blackって、暗黒の世界のタイトルなのに、なんでREDに入っているんだろう。というのを、当時も思った記憶が。聞こうとして暗黒の世界をかけると、思ってたのと違う曲がかかったんだよな。→Wikiで可決。フリップの気まぐれ。なんてこった。

当時、プログレはすでに私の頭の中では細分化されていて、クリムゾンとフロイドは暗い曲が多かったから陰で、イエス(と混ぜても らってもいいならムー ディブルース)は陽だった。フロイドやクリムゾンのインストゥルメンタル流しながら宿題やっていたんだよなあ。おせっかいとか1面20分あるので、丁度 漢字の書き取りが終わるとか、そんな感じ。
あとジェスロタル、カーヴドエア、PFM、タンジェリンドリーム、トリアンヴィラッド、フォルムラトレ、マイク・オールドフィールド(チューブラーべルズ)あたりをとっかえひっかえ聞いていた。クラシカルな旋律と甘いヴォーカルが自分のツボだったので、そのうちオランダ、イタリア、ドイツあたりのUK以外のプログレは駆逐されていった。甘い声といえばジョン・アンダーソンと ジャスティン・ヘイワードとグレッグ・レイクが御三家だったけど、ギルモア 声も私にとっては「甘い声」だった。なんつうか耳元囁き系で、大人への入口、 みたいな(笑)。クリムゾンの曲は全体に男くさくて、ブラスもガンガン入って来て、女子ファンは少なかったと思うんだけど、実際私はなにがよくて聞いていたんだろう。クラスメートの男子はただひたすらパープルとかGFRをコピーして喜んでいるおばかさんばっかりだった。

うおおおお~最初の曲REDと最後の曲Bible blackはしっかり覚えている。このゆがんだ音が中学生の脳にアドレナリンを出させていたんだな。REDはチョーキングとディスト―ションの嵐。スターレスはクリムゾンの中でベスト3に入るくらい好きで、この不安感を増幅させる暗いストリングスにかぶさってくる、こもったような心もとないギターは、クラシックでいう「泣き」の旋律だ。ビルのパーカッションも控えめだし、クラシック脳には気持ちよかった。で、当時、ブラームスの室内楽曲のなかにむせび泣くクラリネットが聞けるレオポルド・ウラッハの歴史的名演「クラリネット五重奏曲」があって(こういうのは父の刷り込み)、ちょっとゆがんだ音でテンポルバートする感じが子ども心にも切なく哀愁を含んだ音に感じられて、スターレスは同じ種類だと思ったのだった。40年ぶりに聞いても、それは間違ってないと思う。ショパン的なアーティキュレーション(要するに溜め)を、すでにクリムゾンから感じていたわけだな。あらら時代が壮大に逆だけど。
今この曲を改めて聞くと「ああ、ジャジーな曲だな」と思う。クリムゾンが本来はジャズのアドリブをやるバンドだなんて当時は全然思いもしなかったな。

ところで、このときの正式メンバーは3人だけど、メロトロンやらブラス(サックス?)やら木管楽器やら、いろんな楽器の音がするんだけど、サポートがいたんだろうか。→追記:Wikiで確認したらいっぱいサポートがいた

そもそもプログレのジャケ写にはメンバー写真とか載っていないものが多かっ たし、当時読んでいたミュージックライフや音楽専科にもクリムゾンは古いモノクロ写真ぐらいしかなくて、アルバム出すたびにメンバー変わるというイメージだった(これは間違ってなかった)。イエスのように見た目を意識した衣装や、エマーソンのような派手な(狂暴な)アクションはなかったので、中学生の女子の食指は動かなかったはずだ。フロイドさえも私はギルモアのルックスが好きだったんだから、ビジュアル系でないのはクリムゾンだけだ(笑)。だから本当に音楽だけで好きになった例だな。

でもメンバーチェンジが多すぎて、フリップ以外さっぱり覚えられなった。名前だけはレイク、 ビル、P・シンフィールド(作詞担当?)、イアン・マクドナルド、マイケル・ジャイルスあたりが思い浮かぶけど、誰がどの時期にいたのかはよく覚えていな い。それだけ当時からもう、ザ・フリップ・バンドだったんだろう。フリップ、レイク、ビル以外は顔が認識できない(すまん)。ウェットンもいつから在籍していたのか記憶にない。スターレスのあのひしゃげたヴォーカルはウェットンの声なのか。私はレイクのほうがずっと好みだけど、嫌いじゃない。私の好きな「湿度」のある男の声だ。

1曲目のREDやスターレスの重くて鬱陶しい音は澱のように体にからみついてくる。なので、厄払いも兼ねて聞き終わった後すぐにフィッシャー= ディースカウのシューベルト歌曲集を聞いたら、溜まっていたどろどろしたものがスーっと晴れて行くのがわかった。すごいなシューベルトの浄化力。 昇華力、といってもいいかもしれない。
この歌曲集も実は20年ぶりくらいに聞いたけど(ウォークマンに入れようとしたらジャケ写が表示されなかった。それぐらい古い)、三大歌曲集以外の地味な曲、しかも短調が多いのに、やっぱりクラシックの威力ってすごいな。フィッシャー=ディースカウは結構晩年の頃なので、声自体はかなり不 安定で心もとない。でも、そこがラシック演奏家のすごいところで、そんな声でも聞き手の胸に迫ってくる。もおおキュンキュンする。発声をコントロールできる人にのみ許された表現の極致。実はスターレスを聞いているうちになんだか泣きたくなったんだけど、シューベルトで毒消しができた。

それにしても、ウェットンがビルと同い年、フリップですら46年生まれ。イエスもELPもそうだけど、プログレの多くはリーダー格が20代後半、 あとは20代前半で歴史に残るアルバムつくっちゃったってことか。すごいなー。まあビートルズやストーンズの例を見るまでもなく、ロックってのはみんな早熟なもんだ。一生回せるヒットを出したあとの対応がその後の人生を決めるみたいだな。 聞いている当時は10代前半だったから、20代前半の彼らでも私のなかでは十分大人だったけどな。

頭と終わり以外の中の4曲はほとんど覚えていなかったのと、クリムゾンってインストが多かったんだというのと、当時はフリップしか認識していなかったけど、今に連なる大物が大勢在籍していたんだな、というのが40年ぶりの感想。 あと、断片的に聞き覚えのあるフレーズは多くて、CMとかに使 われていたのかもしれないと思ったり。

■クリムゾンvsイエス
ウォークマンではREDのあとにリレイヤーがかかるんだけど、比べてしまうとクリムゾンはどうしたって「昔のプログレ」だと感じる。イエスの曲 は、閃光は チャラチャラした80年代ぽい音が使われているけど、それでもまぎれもない の好きなイエスサウンドだし、好きなアルバムだ。そして70年代のほとんどのアルバムは今でも古く感じない。なぜ、クリムゾンには時代を感じて、イエスには感じないのかをちょっと考えてみた。
クリムゾンにはそもそも人工的な(歪められた)電気音が多すぎる。電気的に歪められた音や暗く内省的な歌詞や曲調はどうしてもそれらが生まれた時代を引 きずってしまう。それはもう音が古いとかメロディーの新しさとかいう問題ではないんだよね。

多分イエスにはジョンの声とコーラスという生身の人の声とアコースティックな楽器の響きが入っているからなんだろう。比類ないジョンのヴォーカルとハウのアコースティックギターというのは、イエスを現在まで延命させた大きな要素 だと思う。打ち込みとか機械に頼った音楽が誕生してもクラシックが廃れないのと似ている。人のぬくもりとか手触りとか。ミスやリズムのズレや音程の不安定さすらもいとおしくなるのは、それが人の手によって生み出されるからだ。 リックが「イエスは自分たちが死んでも歴史に名を残す」みたいな名言を吐いていたけど、まさにそれ。普遍化して定着する音楽になってくるのかもしれない。とっくに言われているけど、ロック・クラシックなんだよね。クリムゾンもそういう聞かれ 方をしているんだろうか。一緒に楽しく歌えない曲って、難しいような気がする。あとはひたすら超絶技巧で攻めるとかしか道はないのだから。

とりあえず、レイクのヴォーカルが聞きたくなったので、宮殿まではポチろう。
実家にあるLPのデジタル化は諦めた。今更一枚一枚、クリーナーかけてターンテーブルに載せて…という作業を延々実行する根性が、今の私にはないわ。週末に数枚のLPをデジタル保存できたとして、何年かかるんだよ。老後はLPジャケット眺めながら買い直したデジタル音源聞いて過ごすことにする。

ところで4月の訃報はプリンスだった。マイケル・ジャクソン並みの急死でテレビでも報道していたけど、それでもキースの死に方に比べれば・・・。 プリンスはほとんど聞いたことがないけど、結構年齢いってて驚いた。マドンナと言いプリンスといい、50代後半で体系もルックスもキープしているって、自然に反していてかなりな妖怪。そういう意味ではイエスメンは頭髪疑惑はあるものの、 加齢が及ぼす影響については自然にまかせっきりだったな。重畳。

■追跡! リック・ウェイクマン~ストローブス時代
あああもうこちらもドツボにはまってるな。だってリックの映像なんてyoutubeにはほぼ無尽蔵にあるんだもん。彼のちょっとコクニーっぽい英語も、早口でなければほぼ聞きとれるようになってしまったよ。母音に特徴があるけど、本物のコクニーのように子音が落ちることはない。テレビだとちゃんとBBCイングリッシュを意識して話しているような気がする。そしてスピーチ映像だと海外のファンもほぼ「スタンダップコメディアン」とかコメントしていて、そういう立ち位置なんだと知る(まあコメディアンとしは三流だけど往時の音楽的実績を踏まえたうえでの存在感なんだろう。 堺正章みたいな)。

This is your lifeでストローブスのオリメン(?)4人が登場したときに、 ちょっとだけ在籍当時のリックの映像が映ってて、なぜかハモンドオルガン(ほとんどエレクトーンに見えた)の前で、粘着テープのコロコロクリーナーみたいなものを左手に持っていたんだよね。なんだろう、鍵盤を掃除しながら演奏してたの か?とか思って映像探したら、ちゃんと出てきた。コロコロクリーナーではなく、どうやらペンキ塗るときのローラーで、これでクラスター音やグリッサンドやっていたらしいとわかって爆笑した。そしてこのときのリックは、 オーバーオールジーンズを着ていた!超珍しい。てか、似合わない(笑)。

ストローブス加入前の1969年、リック20歳の頃のストローブスとのギグの様子もあった。学校辞めた頃だね。ぼろぼろでホンキートンクになった、状態の悪いピアノ(ほとんどかすれたような音しか出ない)を、それでも一生懸命弾いているリックがかわいい。リック独特のターンやモルデントが、 頻出というほどではないが既に聞くことができる。 まだ髪が肩くらいまでしかなくて、顔なんて丸くて少年の面影が残る。でも左の薬指にはもうしっかり指輪をしていて、ロズとは既に所帯をもっていたことがわかる。そしてさすがに他のメンバーの中では存在感が薄い。私はストローブス時代のリックは全然知らなかったので、 やっぱりストローブスの純朴なフォークロックに、彼のきらびやかなキーボードプレイは合わないと思ってしまうけど、リック参加の「骨董品」「魔女の森から」は今でも人気があるらしい。

ストローブスでは、リック脱退後のヒット曲、Part of the unionはシングルレコードを持っていて、今でもメロディーラインを覚えている。なんかのどかな田舎のフォークソングみたいな曲。同時にリンデスファーンのMeet me on the cornerまで思いだした。これは結構最後までちゃんと歌える。中1のころ、彼らが来日してNHKの音楽番組に出たんだよね。それで、フォークロアの不思議な衣装を着て、馴染みのない民族楽器をもって、この曲を歌った。インタビューで、自分たちのバンド名はイギリスのリンデスファーン島からとったと言っていた。 43年前の記憶。これもシングルレコードもってたな。

そして3曲目。静止画像に音源を載せたものだったけど、その「骨董品」に収録されているリックのソロ(ライブ)がすごかった。その後、イエスでのソロパートや、アコースティックイエスでのピアノでも弾いていた、サイレント映画での「逃げる」イメージの付帯音楽風のパッセージをすでにここで 弾いていた し、クラシックのフレーズが瞬時にしてブルースになったり、ジャズっぽかったり。そういえば、番組では14歳くらいのリックがジャズバンドで弾いていた 時のメンバー(みんな年上で1998年当時既に老人)が登場していたから、イエス や自分のアルバムにはあまり表面化していないけど、ジャズもお手の物だってことがわかる。ブルースも、その後のリックの演奏では、乞われて弾いたブルージーなラウンドアバウトのピアノ伴奏(2003年ころ)まで聞くことはなかった から、本人はあまり得意じゃないというか、好きじゃないのかもしれない。そもそもリックには黒っぽい要素や、黒っぽいものにあこがれた片鱗もまったく感じられない。リックが子どもの頃聞いていたラス・コンウェイは、白人(もしかしたらユダヤ系) の、アメリカでいったら映画「愛情物語」の主人公、エディ・デューチンみたいなピアノ弾きで、ビッグバンドでの華麗な演奏からラグタイムまでなんでもござれというタイプの、音楽家というよりは芸人枠っぽい人だった。若者が喜ぶ音楽ではなく、田舎の大人や年配者が喜ぶ音楽なんだ。そうそう、ストライド奏法満載の演奏。私はハリー・コニックJrを思い出すけど、リックの本格的なストライド奏法も見たいなあ。

ミラー紙のサイトで、リックの幼少期の思い出を語った記事を読んだら、大体、最初の本に書いてあったようなことだったけど、自分いつもクラスメートの誰よりも大きかったこと、10歳くらいのとき学校のコンサートでクレメンティを弾くようにいわれたけど、ラス・コンウェイのサイド・サドルを弾いたこと、ジャズバンドに参加して、背広を後ろ前に来てコスチュームっぽくしたことなどなどを話していた。リックが早くから音楽活動できたのは体が大きくて子どもに見られなかったからだと思う(笑)。いや本当に。

そういうわけで、今度はストローブス時代のリックのCDを買うことにした。ああもう無間地獄に近くなってきたわ。
GWは旅行に行く気力もないので、日替わりで友達と飲み、食べ、ひたすらプログレを聞きまくろう。そしてさらなる地獄へ落ちるのさ。





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Last updated  2016.04.26 20:49:39
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