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2016.04.28
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カテゴリ:音楽全般
■破綻のない変拍子
REDのスターレス、冒頭のメロトロン(ストリングス)聞いてたら、スティングのFragileを思いだしちゃったじゃないか。スティングが発表した当時、とっくに誰かが指摘しているだろうけど、これぐらいのコード進行のダブりはパクリとはいわないのか。ヴォーカルの裏メロのようにサキソフォンがかぶさるところとかもスティングによく似た曲があったなあ(→Englishman in NewYork)。なんつうか醸し出すジャージーな雰囲気(ジャージーって言い方は好きじゃないが)がクリソツ。
イエスだってアルプス一万弱とかバーブラの追憶とか、そっくりさんフレーズはあるし、クラシックにだって山のようにあるからいいんだけど、楽器編成まで同じだと目立つわな。
残念ながらスティングのほうが圧倒的にビッグだから、クリムゾンが異議申し立てをしたところでなにも変わらないとは思うけど。そしてヒットソングとして優れているのはどうしたってスティングのほうだ。
まあスティングもジャズ寄りの人だから、こういうこともあろう。あ!そうか。
クリムゾンの暗さは私が好きなスティングやU2につながる暗さなんだな。
クリムゾンを聞いていたから、その後、スティングやU2は聞けていたということかも。
なるほど。すごく腑におちた。でもクリムゾンにあってスティングにないのは 「重さ」。
ビルのドラムスをもってしても、あの引きずるような重さはいかんともしがたい。

REDは、イエス以上にほとんどの曲でしょっちゅう拍子変えているけど、変拍子ってほどじゃなくて、とってもわかりやすい。破綻がない。 極端な話、8+8+7+7+8+8+5+5+8+8…とか、数学的にきれいで、設計図(楽譜)がすぐに思い浮かぶ。こういうのは変拍子というよりミニマルの流儀に近いような気がする。数学的に破綻のないものはそれだけで美しいに決まっている。フリップはパズルとか好きそうだ(笑)。それを敢えて電気的に音を歪めて演奏するからプログレなんだろうか。
一方、イエスの拍子変えは予測できないんだよね。え、ここでこう入れてくる?って感じで。理屈わかってないでやっていて、たまたまちょっとやってみたらはまった、みたいである意味天然で最強。だから一般には逆の理解なのかもしれないけど、イエスのピーク時の大曲はクリムゾンよりもっと混沌としている。なんというか、形式にとらわれない組曲なんだ。
→お昼食べながらREDの拍子をカウントしてたら、3(5+5+6+8)+8+(8×14)+2(7+7+8+8)+とか、記譜上はまた別の拍になるかもしれないけど、私ならこう割る、という形がちゃんとみえてくる。
そしてリフレインが多いので、形式割りできるわ。楽しい。でも破綻があるのがロックな気もする。

■5年の間になにがあったのか
リックのバンド入りのコンサートが結構面白かったので、もう一回70年代のソロアルバムNo earthy correctrionを聞き直したら、クリムゾンに似ている(笑)。たぶん変拍子の使い方がイエスじゃなくてクリムゾンなんだよね。設計図が思い浮かぶ。クリムゾンにリックが入っていたら、もっとまじめにバンドに貢献してくれたかもしれないとか思った。まあ、フリップのもとでは1カ月も耐えられそうにないというか、フリップから「お前うるさいから出ていけ」と言われそうだけど。フリップさまは下品なのはお好きじゃないだろう。

リックは10代のころ、すでに全調自在に展開できて、曲を一回聞けば、自分がどうそれに参加すればいいのかがわかる子どもだったんだろう。ジャズ的なフレーズもブルーノートもビバップも、もちろんダンスのリズムも弾けていたことがよくわかった。14歳前後って誰でもそうだけど、なんでも貪欲に吸収できる時期だから、その頃にはあらゆるスタイルを再現できるようになっていたんだろう。
極端なことを言うと、ストローブスの頃には、その後の彼の特徴といわれるものはすべて出そろっている。完成はされていないので、その後に展開があるわけだけど。でも最終的にリックはブルーノートにもフリージャズの方向にも行かなかったから、本人の意思にかかわらずいつまでたってもクラシックベースで「お上品」と言われるんだろう。

98年の暮れに放映されたThis is your lifeに出演していたリックは、その年の夏に大病をして一気に体重が落ちたせいか、いまだかつて見たことがないほどスリムになっていて、とても下品なジョークを飛ばしたり大酒飲んだり、本番中にカレーを食べたりするような人には見えなかった。なんつうか、経済界のエグゼクティブみたいに見えた。
しかしそれからわずか5年後のイエスのツアー(フルサークル→35周年)時には、かなり人相が変わっていた。なんつうかより怪人に近くなったと言うか。
体もふた回りほど大きくなって恰幅がよくなり、首(顎の下)がたるんできて、眉間に深いしわが刻まれていた。49歳から54歳までの間に彼になにがあったのか。
一つはニナとの離婚だろう。放映当時既に2人の生活は破綻していたかもしれない。クリス・ウェルチの評伝でもそんな書き方だった。だからこそ、あの番組中、ニナが隣に座っている状況で、いつも饒舌なリック節がほとんど出なかった。そして、一緒に暮らしているはずの四男オスカーが、久しぶりにリックに会えたみたいに、必死に抱きついていた。まだ子どもたちはお金がかかるし、慰謝料相当だったかな。

YESSPEAKの英語字幕付きが届いたので早速見たら、メンバーがもっともくつろげる場所(自宅など)で個別にインタビューしていて、リックは なんとスペイン領カナリア諸島のテネリフェ滞在中だった。ホテルなのか別荘なのか不明だけど、ホテルっぽい感じかな。テネリフェ、世界遺産のリゾート地だよね。さすがに日本からはかなり遠くて、ヨーロッパのお金持ちのリゾート地という感じがする。あの赤ら顔は日焼けだったんだな。毎日ゴルフ三昧でもしていたか。
そして、経済的苦境について、例のアーサーオンアイスの借金のことと、やはり何度も離婚していることが原因、みたいなこと言ってる。お金が無くなって初めて自分がリッチだったことに気が付くんだって。使っている自覚はあったんだな。

■息子二人は見た目から入る
最近、リックの2人の息子にもご執心だ。ゴリラ顔リックから、こんなナイスガイな息子が生まれるなんて。でもその才能は父親を上回ることはない。

オリヴァーは、アコースティックギタリストとのアンサンブルの映像をyoutubeで見たり、本人のアルバムの一部も
聞いてみたりしたけど、いまひとつピンとこない。少なくとも新しい音楽には聞こえない。プログレにも聞こえなかった。
でも見た目はすごい好み。ちょっとたれ目だけど涼しげなブルーの目元と、サラサラのロングヘアは前髪をつくらないで、少し斜めからサイドに流しているスタイルも似合っている。70年代の少女マンガで育った自分の萌えツボを直撃してくる。口元は父親によく似ている。めったに笑顔にならないので、なんかちょっと屈折した過去があるっぽいところがいい。

父リックはキーボードを弾きながら恥ずかしげもなく陶酔の表情を見せることがあったけど、オリヴァーはそんなことはしない。イエス在籍中は無愛想なほど無表情で、ひたすら淡々と自分のパートをこなしていた。で、一応、完コピ目指して、そこに自分らしさを加えようとしていたらしいけど、残念ながら本家よりは明らかに劣る(音が少ないとか音色のセンスが悪いとか音量がミスマッチとかリフのリズムに遅れるとか)パフォーマンスだった。完全にデジタル時代のキーボード弾きのはずなのに、器用さを見せることができなかったのは残念だ。

Oliver Wakeman Bandとしても活動しているけど、イエスと同じ編成のバンドでキーボード担当となると、主役にはなりえない。音楽もロックなんだかよくわかんない。あ、そうか。息子は父同様、ヴォーカルやらないんだもんな。これでシンガーとしてもうまかったら、また別の活動領域ができるだろうに。
https://www.youtube.com/watch?v=lDkPLtokq-0
▲30歳くらいの頃のオリバーのアコピ(といってもデジタル音源)のソロだけど、なんかパパリックのヘンリー八世のマイナーアレンジみたいなフレーズがあったり、ジョージ・ウィンストン風だったり、いろんな要素が出てくるんだけど、なんかはっきり言ってプロのレベルではない気がする。テンポや曲調にメリハリがないせいか、ただピアノの試弾きをしているようにしか見えない。鍵盤弾く時の手つきは、指は跳ねるわ無駄に手首が動いているわで、あんまり脱力できていない感じがする。左手はかなり不自由そうだな。ウエイト鍵盤だろうけど、音の粒が揃わないのがわかっちゃうんだようね。それと、音楽の方向性としては、全体として中高年のためのコンソレーション的な音楽をやっているのかと思う。
でも髪を後ろで縛ってオールバックにしていると、面長な顔つきの額からこめかみにかけてのラインがきれいなのがわかって、本当に品がある。そしてきれいな英国英語を話す。Live from Lyonのドキュメント映像でも、まあわかりやすい英語だったけどこれほど美しくはなかった。客層に合わせているのかもしれない。
音の圧が強いところは父に似ている。でも本当に音に強弱ないのでのっぺりしている。なんとかならんかのう。

一方、アダムは、兄のほうが絶対にハンサムだと思うんだけど、なんだか笑顔がかわいくてくったくがなく、愛すべきキャラクターという感じがする。目がクリクリしてて、ちょっとエラが張っていて、いつも口元が笑っているのもいい。無精ひげでも汚い感じがしなくて、オリバーがほとんど笑わず時折厳しい表情をするのにくらべ、天真爛漫なキャラのように見える。そしてあんまりリックと似ていない。自らベジタリアンだと公言していて体型も気遣っていることがわかる。いや、オリヴァーも十分スリムなんだけど、この人は自分から「ベジタリアン」とか公言しなさそう。

一緒にアルバムつくったりツアーに同行したりと、アダムの10~30代はリックとの仕事が多いけど、いまはサバスやオジ―のサポートキーボーディスト。ハードロックやヘヴィメタルは全然聞かないからわからないけど、パープルのジョン・ロードみたいなのを目指しているのだろうか。自分名義のソロアルバムとかに興味がないのは、己の実力を客観的に判断してのことかも。
でも10代から父と競演って、ほとんど一緒に暮らしたことはないと思うんだけど(少なくとも記憶にはないはず)、たまに会ったときに「自分もショービジネスの世界で仕事をしたい」と相談したのかもしれない。単に、息子たちを構いたいリックが、オリバーにはすげなくされてアダムをおもちゃにしているだけかもしれないけど。
私はリックの本に出てきた、南米をツアーで回っていたとき、19歳のアダムがアテンドした1日観光のエピソードが大好き。We will go to the butterfly farm!

■最後に泣かせるリック本
そうそう、Grumpy2冊目、ゴルフのところは半分飛ばしたりしたけど、ほぼほぼ読み終わった。最後にまたサインの話になって、プロローグとちゃんとリンクするつくりだったんだけど、最後に亡き父親とのサインをめぐるエピソードが紹介されていて、道徳の教科書に載せたくなるようないい話で泣きそうになった。なんというか、教育がうまくいった労働者階級らしいエピソードなんだ。リックは一人っ子で、父親は信心深い音楽家。両親に愛され、ロックスターとして成功した息子に母親が電話するとHi, dear! と電話に出るリック。いかに両親を尊敬しているかがうかがえる。
リックはストローブスに入って最初にもらった給料で、両親に特別な夜をプレゼントしようとステーキハウスに連れていく約束をしていた。レストランの予約はライブが終わったあとの11時くらいからで(日本の感覚ではちょっと信じられない)、ステージが終わるとサインを求めるファンが殺到したので、レストランの予約に遅れると思ったリックはその場を逃げ出してきた。でも父親はそんなリックを叱って「戻れ」と言う。「たとえ1人だろうが10人、100人だろうが、お前のサインを欲しいといってくるファンを失望させてはいけない」と。いいお父さんだね。
父亡き後、南米でのコンサートで数百人のファンがサインを求めて殺到したとき、プロモーターは「裏から逃げて」と言ったけど、リックは父の言葉を思い出し、わざわざ戻ってサインに応じている(トニー・フェルナンデスも一緒に戻っていた)。自分の仕事が、ファンあってこそ成り立つものであることをちゃんと理解している。リックはアーティストではなく、スターなんだなあと思わせるエピソードだ。

Yesspeakにも公演後、バックステージにつめかけたファンがサインをせがむのを、大きな鉄の扉ごしにプログラムやノートを受け取ってメンバーたちがサインしている様子が映っていて、ああこれだなと思った。ハウもいつも気軽にサインに応じていて、なんか微笑ましい。なんだろう、テレビで人気のスター、というのは全然違うし、ヒット曲だって誰もが知っているのはロンリハぐらいなのに、ファン一人ひとりを大事にするという姿勢は、イエスメンが労働者階級の出身だからかもと思ったりした。ビルだったらそこまでしないかも。「やってらんないよ」とか言って。






Last updated  2016.05.02 01:02:19
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