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2016.05.09
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テーマ:徒然日記(18491)
カテゴリ:音楽全般
ディヴィッド・ペイトンとの2人舞台のDVDを再度観る。ペイトンはハンサムさんだけど線が細いので、リックと2人だと大分影が薄い。最初に観た時はそれで貢献度を見誤ってしまったけど、なかなかいいプレイヤーに見える。

曲は、1)アーサーより抜粋、2)After the ball、3)サマータイム、4)Sea Horses、5)エリナーーリグビー、6)1984

この映像はパッケージにもデータがないけど、どうやら1991年のようだ。リックの髪型や服装からしてABWHとユニオンツアーの後のものに思える。服装はスカーレット色のシャツに黒のハーレムパンツ。正直、似合わない(笑)。珍しく胸を大きくはだけて胸をあらわにしている。それに赤いレザーのスニーカー。そういやイエスのライブでも全員スニーカーみたいな時期があったな。髪はサイドにシャギー入れて全体にパーマかけたように毛先を遊ばせていて、いつもよりは短い。ABWHの頃は前髪をオールバックにしていたけど、この映像ではアップにはしていない。シンセに詳しい人なら、楽器の品番でいつなのか特定できるかもしれない。コルグのM1とT1、ローランドのD50を使っていた。
ペイトンはシンプルな黒字にストライプに見える(実は細かいドット)の厚手のシャツに白いチノパン。ベースを2種類(スタインバーガーとフラットレス)と、スパニッシュギターを使い分けていた。とくにサマータイムみたいな曲にはフラットレスベースの不安定な音程がよく似合う。

プログラムは、現在に至るまでリックのソロステージではおなじみの曲もあるけど、「サマータイム」は珍しいし、Sea Horsesも、4ウェイクマンズのライブでしか聞いたことがない。きれいな曲アンビエントっぽ曲だけどどのアルバムに入っているんだろう。
手元のアップをみるとわかるけど、リックはテヌートするためにちゃんと指を同一鍵盤上で置き換えている。その入れ替え方がとてもスムーズでみていて美しい。普通、手の小さな人はよくこうした置き換えをするけど、手の大きなリックもやるということは、ペダルにたよらず一音一音大事に弾くという、いかにもクラシック的なテクニックだ。

エリナーリグビーでは前半、ペイトンのスパニッシュギターのソロを聞かせ、そこにリックのお得意のプロコフィエフ風オスティナートリズムがかぶさってきて、メインフレーズをギターで録らせる凝ったアレンジ。途中でペイトンの3度下で旋律を合わせるということもしている。でもまあシンセの音とアコギはあんまり合うとは思えない。スパニッシュギターで本来、自由にポルタメントなりして弾きたいのにリックの正確無比なリズムについていくのは大変だ。結構リズム合ってないものね。そしてオスティナートの部分は、最近よく聞くアレンジとはちょっとコード展開が違う。発展途上だったのかもしれない。

ラストの曲は、リックが1981年に発表した「1984」。ティム・ライスとの共作による1曲。共作って言っても、弾かれた曲には歌詞はないんだけど。しかしよもやリックが、ロイド・ウェーバーとのゴールデンコンビでおなじみのサー・ティム・ライスと仕事していたとは。
1984は思った通り、オーウェルのディストピア小説からヒントを得たコンセプトアルバムらしいけど、ほんとにリック、ちゃんと原作読んでいるんだろうか(笑)。ヘンリー8世やアーサー王も本を読んでインスパイアされたらしいけど、テレビやコメディ大好きっ子のリックが思慮深く読書から学ぶタイプとは思えない(ファンとも思えない問題発言)。
1984は映画にもなってて、昔観た記憶はあるんだけど、やたら暗くて救いのない内容だったな。オーウェルの作品の中では異色だし、現代においてはそれほどインパクトのある作品ではないというか、私の中での評価は低い。
オーウェルを語らせたらうるさいぞ。何しろ史学科に行かなかったら英文科でオーウェルをやろうと思っていたんだから。史学科でもスペイン戦争を絡めれば無理やりオーウェルを卒論にできるんではと2年までは考えていた。指導教授がいなくて実現できなかったけど。私はオーウェルの「戻るところがあることが前提の貧乏ごっこ」にあこがれた。

あ、でね、リックの1984って、作品の出来はともかく、ヴォーカルにチャカ・カーン、J・アンダーソンとか、なんか不思議な取り合わせのアルバムらしい。これでディストピア小説を音楽で表現しましたって言われてもなあ・・・まあ、音源が届いたら、またちゃんと感想書くけど。
もうわかっているけど、きっとがっかりするに違いない(笑)。でもいいの。それでも。評価としてはさらに悪いRockn'roll prophetまで手配済みだし。これはね、リックのリード・ヴォーカルが聞けるから。
私の今の野望は、リック亡き後、リック・ウェイクマン博物館が出来たら、そこに行ってコアなファンと昔話をすることだ。

最後に演奏されていた1984には、あからさまに「エリーゼのために」が挿入されていたり、なんだか不思議テイスト。コンサート中盤ではあの例の、作曲するのを忘れて即興一発で録音したという「ホワイトロック」からのAfter the ballも演奏していて(これは出だしがもろに「愛の夢」)、ちゃんとネタばらしもしていて、「終わってビールを飲んでいたら1曲忘れていることがわかって、いや頭の中に音楽はあるからっていって一発OKだった」とか、リックってばあいかわらずこういうことを平気でいう。このエピソードは最初のGrumpyにも書いていた。

ステージでは「自分で言うのもなんだけど、いい曲だから、あとからちゃんと練習したんだよ」みたいなことを言っている。こういうリックの一面って、「自分は欠点だらけの人間だけど、音楽に対する倫理観は人一倍強いんだ」みたいな発言に通じるんだろう。Yesspeakのなかで忘れられないリックのセリフがあって、お父さんが昔リックに、~be take the music siriously, but don't take yourself seriously って言って、今でもそれを実行してるんだって。音楽には真面目に、自分のことは適当に。その通りで30代までに2度も死にかけているし、結婚歴が多いのはなんだけど、一応人生からも学んでいるっぽい。

ペイトンについて言えば、マリーンのあの速弾きを他人が合わせるのは大変なようで、2回ほど一瞬出遅れていた。hほかの曲でも完全にシンクロとはいかなくて、私もカウントしたけど、リックのタイミングが若干早いのかもしれないと思うことがある。サマータイムではアコギで旋律も弾いていて、なかなかよかった。

あと、MOOGの映画を見たら、リックが下ネタ全開でムーグを称賛していた。これは字幕つきだったけど、ニュアンスとしては字幕よりもっと下品な軽口、という感じがする。エマーソンのコメントがとれなかった分、リックのコメントを採用したんだろうけど、他が真面目な人が多かったので、かなり浮いている。ムーグ博士トリビュート映画には逆効果だったんではないかと心配だ。・・・あーでも、その硬軟の対比が面白いってことかな。
「ムーグには余分な機能がない。ほとんどのデジタル楽器は90%は使わない機能で、女房とおんなじだ。本当に必要な女房の機能は10%で、あとの90%は必要ないんだ。だから何回も結婚してしまった」みたいな感じ。
あとジャック・ブルースのお誕生日ライブにも登場していた黒人のキーボード奏者がまた、輪をかけてへんなメタファーを使って、「ムーグは女をいかせるようにやさしく弾くと応えてくれる」とか言うと、リックが「俺のソロは短いって言われるんだよな」「それはそこリズミカルに何度もやれば・・・」とか。誰もそんなこと聞いてないし!ムーグ博士大爆笑。どえらい博士の前で話すことか?このフランクさが愛される理由なのか。

Grumpyもほぼ8割は下ネタが登場していて、英語はやさしいのに子どもには読ませられない内容になっていた。やれやれ。これも彼のexcessな一面。そういえば、キース・エマーソンの自伝も、下ネタ満載で下品の極み!みたいなレビューだったな。なんだか70年代の突出したキーボーディストの傾向なんだろうか。リックはまじめなプロテスタントの家庭で育っていても、10代の早いうちから大人相手の場所で演奏していて、飲酒も含めいろんな悪事やエロいことを学んでしまったような気がする。たしかストリップ劇場でも弾いていた、みたいなことを言っていたし、要するにサントリーホール向きの人ではなく浅草演芸ホールの人なんだろうなあ。やっとわかってきたよ。もう神格化するのはやめる。
そしたら、海外のファンがリックのアルバムのコメントとして「リック・ウェイクマンといえばexcessと同義語」とか書いていたな。向こうの人からみてもそう思うわけね。やっぱりなー。






Last updated  2016.05.09 22:46:42
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