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日々是徒然

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ラノベ・一般小説

2009.06.14
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カテゴリ:ラノベ・一般小説

『猫を抱いて象と泳ぐ』小川洋子

欧米にはチェス文学というジャンルがあって、何作か読んだことがあるけど、邦人作家さんのは初めて読むな。将棋文学なら知っているがもっと即物的なので、これは稀有な物語性があると思う。

でもこれはたとえチェスを知らなくてもたどりつける想像世界。小さな盤上で繰り広げられる無限の物語。見事だなあ。想像力というものをとことんまで試される快感。素養がなくてもその世界におぼれることができ、知っていれば知っていたで、その高度な技法に舌を巻く。

これ、あれだよね、アルスコンビナトリア。
ブルトンの本に出てきた。絵画や哲学分野ではよく使うけど、文芸でもつかえる技法なんだな。しかも邦人作家さんの作品では初めて意識した。

あーあ、こういうのを読んじゃうと、BLのような、お手軽に楽しめる娯楽で満足している自分を呪いたくなる。でも読むけどさ。
この本読んでいた間、BLは一冊も読まなかった。

夜10時に珍しく固定電話が鳴った。
とったら英語だった。でも私宛。
「英語はわかりますか?」
「少しなら」
「おめでとうございます! あなたは宝くじに当選しました!」
・・・ふざけんじゃねえ(怒)!
はじめてリアルで4文字言葉を吐いて切った。







Last updated  2009.06.14 23:31:03
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2009.05.08
カテゴリ:ラノベ・一般小説

『動物園で逢いましょう』五條瑛

この一冊を読めただけでも、充実したGWだった。あああ~プラチナビーズな連中にまた再会できるとは! うれしいよエディ! 私の愛はこのサド上司にすべて捧げるぞ(笑)。
もう全編おいしすぎてくらくらしましたよ先生! ごちそうさま~!

8,9年前にすでに発表したものを含めた、鉱物世界ではあるけれどあまり関連性のないエピソードの短編の間を、動物(園)つながりの書き下ろしでつないだ短編集。五條作品の醍醐味はやはり長編にあるとは思うけれど、エピソードが複雑でない分、キャラ造形にこってり時間を割いているように思える(腐脳モード)ので、これはこれで大満足。これは一応、あと2冊出る予定の鉱物シリーズの1冊にカウントされるのかな。

あああ~以前五條熱に感染したのはいつだったろう、確かもうブログをはじめていたはずだ……と振り返ってみたら、ちょうど2年前のGWにどっぷり深みにはまっていた。その前は五條さんがまだデビューしたての20世紀末だったから、本当にポツポツと不定期に五條断崖から足を滑らせるなあ。それにしても鉱物シリーズがもっとも好きなのに、もう新作の話題を聞かなくなって長いので、今年の2月に発売されているなんてフェイントじゃああ~。うっかりスルーするところだったよ。

みんな元気でうれしいよ。クソ意地の悪い完璧なWASP・傷ひとつない軍歴で、小心者の葉山をいたぶるのがシュミの陰険な上司(長い形容詞だな)エディも、野生動物より始末の悪い凶暴な坂下も、葉山の子守役のタキもJDも、食えない韓国人情報員も、みんな元気いっぱいに葉山にからんでた(笑)。超個性的でピンで主役を張れる魅力的な面々が、一番地味で目立たないキャラを取り囲んで可愛がってるじゃないか。葉山モテモテだな。総受なのか? やっぱりそうなのか?

なにしろ養父の田所先生、葉山に真っ赤なダッフルコートを買ってやっただけじゃ足りなかったらしく、ファー付きのオレンジ色のダウンコートまで買ってあげていた! 赤にオレンジ……葉山くん、平日の上野動物園でオレンジ色のダウンコートを着た、見た目白人のハンサムくん(脳内妄想)が、ずっとコビトカバの前にいたりしたら、目立ちすぎて情報員としちゃ失格じゃないの? いや、葉山は自分はアナリストだと思っているけどさ、あんなにアクティブに転がされているから、やっていることは情報収集だよねえ。

そして葉山くん、どうやら5歳児にしかもてないこともわかった(うぷぷ)。しかもプレゼント攻勢で釣ってるし。意外とマメなのね、子供には。今回は軍と女がなにより好きな坂下くんも葉山にからみまくっていて鼻血出そうだった。そこだ、そこで押し倒せ、というシーンがあちこちに……。

なんでこのシリーズはこんなに腐女子を躍らせるかな。もう今回は冒頭から田所先生の葉山への愛、エディの葉山への歪んだ愛情表現(笑)、ぶっきらぼうで遠まわしに葉山を大事にする坂下とか、自ら「葉山の子守」と称するJDとかタキとか、みんなものすごく葉山をスポイルしている。こんなに大事にされていながら悩みまくっているなんて、鈍いんじゃないかと思えてきた。とりあえず誰とでもいいから、行くところまで行ってほしいと心から願うぞ。






Last updated  2009.05.08 08:00:22
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2009.05.01
カテゴリ:ラノベ・一般小説
BLがなにかを知らない超年上の友人(元上司)が、食べ物ネタだけ拾いにたまにブログを見にきているらしかったが、タイトルと表紙がBLっぽくない本の感想をうっかり読んでしまったらしく、こないだ会ったら「おまえは普通の本は読まないのか」と仰せになられた。いや、読んでますけど書かないだけだよ。まさかBLだけなんてことがあるわけないじゃないのやあねえ(汗)。

私的に読む本の半分は確かにBLかもしれないけど、あとの半分は一般書だよそんな人格まで疑われるようなこと言わないでよとあわてふためく。会うたびにブンガクの話しているじゃなか! まあそれは過去に読んだものばかりだけど。

今、自分の視界に入る本も、冊数は圧倒的にBLのほうが多いが、金額ベースの購入比率は断然一般書のほうがかかっているんだぞ、と自分を慰めてみる。しかしこれだけBL感想垂れ流していると、すでに一般書の感想書くのが恥ずかしいという本末転倒状態。BLはさ、一種開き直って読んだ本を晒すことができるけど、普通の本を晒すのって、なんだか私生活を公開するような恥ずかしさがあるなあ。なんでだ。あ、BLだけだと知らない人は興味もないし、嫌悪すればするほど近づきもしないだろうけど、一般書だと共通認識多いから、やっぱり傾向とかシュミとか品格とか疑われる危険性があるからだろうか。だれもてめえのシュミなんて興味もないって? ごもっとも。

とりあえずここ2ヶ月ほどで読んだ本が床の上に積まれているので列挙してみる。寝室にも数冊あるけど、取りに行くのが面倒くさい。

    

    

『怖い絵』1・2 中野京子
『日本語が亡びるとき』水村美苗
『明月記』(抄)藤原定家※
『「わからない」という方法』橋本治
『柳田國男の民俗学』谷川健一※
『天使のとき』佐野洋子
『他人と深くかかわらずに生きるには』池田清彦
『だましだまし人生を生きよう』池田清彦
『湯ぶねに落ちた猫』吉行理恵
『ガセネッタ&シモネッタ』米原万里※

※印は再読、および探せば家のなかのどこかにあるかもしれないのにまた買った本。

な、何の脈絡もありませんな相変わらず。すてき(笑)。小難しいものがもう読めなくなっているのが丸わかりだが、この5年ほど時代小説と村上春樹と池内紀の話しかしない友人K氏よりはマシでない?
 
小説がほとんどないのはフィクションに溺れる脳がBLに奪われているからだ。でもGWは読むぞ~!『明月記』はちょっと懐かしくなって衝動的に京都行ったのでその前後に拾い読みした。役職(=人物)と行事の名前しか頭に入ってこなくて、カタコトの外国語を読んでいるみたいだった(笑)。いまさら何をか況やというラインナップだけど、しいて言うなら池田清彦さんのひねくれた面白さはもっと普及に努めたい。

GWは遠出しないので、ほぼ引きこもって読書&ピアノ練習の予定なので、そのための本が続々届いている。BL8冊(!)と普通の小説4冊。大好きな作家さんが久々にシリーズものスパイ小説の続きを出していたので今から楽しみ~。






Last updated  2009.05.01 07:50:58
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2008.08.27
カテゴリ:ラノベ・一般小説

『ブラッド・クロス』水壬楓子

あーこれかあ…水壬さんの非BLって……と、滅多に行かない書店の新刊売り場で見つけて手に取った。いつも行く書店のBLフロアにはおいていなかった。女子専用ラノベって、すでにたくさんレーベルあるのに、大丈夫なのかと心配しちゃうけど、まあがんばってもらいたい。

それにしても「ブラッド・クロス」って、「BLOOD+」と激しく混同しやすいなあ。敢えて混乱を引き起こしてうっかり買わせちゃおうって編集さんの意図が丸見えなんだが。そしてイラストやラインナップのストーリーみても、この文庫、対象年齢はかなり低いんだろうな。中高生だろうけど、高校生でも普通の小説読む層には軽すぎるだろうなあ。

ええと、設定は近未来の別の惑星に作られた観光用の擬似パリ。ハウステンボスみたいなものか? 要素は、吸血鬼、魔物、連続殺人、遺伝子操作、クローン、アンドロイド、潜入操作、マッドサイエンティストと、ラノベ・ファンタジー読みにはおなじみのものばかり。
ああ、こういう世界がもともと好きだったから(この作品は、同人誌で発表済みの作品に加筆したもの)、「桜姫」が生まれたのねと思える。

そして水壬さん自ら白状していたけど、二人の美形のうち、普通だったらロン毛で憂いをふくんだほうがヴァンパイヤだろうって思うのに、シンプルではっちゃけたほうがそうだった。おいおい(お約束)。
そしてロンゲの超美形は、美形のヴァンパイヤを子供の頃から知っていて、1000年以上にわたって影になり日向になり庇護している。これはもうラブだわね。ほうらやっぱりキターーーー!

肝心のストーリーを構成するエピソードは、残念ながら新鮮味はなかった。でも水壬さんって要所要所のコミカルな落としどころが笑えるし、人物設定しっかりしているから安心して読める。
ああでも、去年読んだ柊平さんのヴァンパイヤものとか、マンガの「黒執事」とかと激しくかぶるので、どうせなら円陣さんやら、お子様向けならせめて柩やなさんぐらいの画力のある人にイラストつけてもらいたかったよ。だって今回のレーターさん、もろFF7同人だろうって造形なんだもん。いろいろ影響されすぎていて、オリジナリティ皆無だよ……。

ところで、このアイリス文庫って、どれぐらい需要があるんだろう。創刊時のラインナップに和泉桂さんの作品があって気にはなっていたんだけど、萌えがないかもと思うと尻込みしてしまう。でも今月の新刊のなかで、このあいだ水原さんの文庫で表紙買いしたレーターさんの彩さんがとても印象的な絵をつけているのがあったな。








Last updated  2008.08.27 09:31:23
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2007.05.21
カテゴリ:ラノベ・一般小説
 

『夢の中の魚』五條瑛
 韓国日報の特派員にして韓国国家情報部に席を置く情報部員、洪敏成が活躍する話。
と思わせておいて、実は彼の片腕として影のようにつき従うパクが真の主人公なんだろうな。

パク自身は無口でほとんど口をきかないから、彼の人生そのものを、人一倍饒舌な洪を通して語らせてみせるという二重構造。プロローグとエピローグでは、パクの少年時代(とても現代とは思えないが、なんか西原理恵子の「ぼくんち」とデジャビュった。寂れた漁港って、みんなこんななの?)のエピソードを語って、パクが故郷を捨てる原因となった義姉や、義姉の元恋人が韓国の情報部員にして洪の先輩だったりと、ちょっとしたつながりで話がどんどんリンクしていく。

洪は思ったとおり、ほしい情報のためならなんだってやる男だった。そしてどんな相手も自分に関心を示さないと、示すまでつつきまわすタイプだな。性へのモラルもへったくれもない。葉山にまで「素行を改めろ」とか言われているし、彼だったらたとえ標的がHIVキャリアだろうと、寝れば落ちるのなら慎重にコトをすすめて落とすだろう。そんでもって祖国に忠誠を誓ってはいるけれど、自分の利益のためならアメリカにだって情報を流す二重スパイ。なんかヤヴァい橋渡ってるんですけど。いつか寝首を掻かれそうだよ、洪。

なんか国に忠誠を誓っているわりには、直接韓国に対して実になる情報というより(これは長期的展望にたって、自分の手足となる人材育成から考えているらしい。これもすごいよな。きっと葉山じゃ考えつかない)、割とどうでもいい瑣末な出来事に時間をついやしているような気がする。埼玉のパン屋を救ったり、航空落下物拾って小遣い稼ぎとかね。でもただ働きはしない主義らしくて(ここも葉山と違う)、ちゃんとあとにつなげて元はとっているところがすばらしい。使えるものは田舎の高校生をも使うってすごい。

それより洪をさそった、引退間近のベテラン情報部員の息子がいいよ! 比佐志!
どんな仕事かわかっていながら、血のつながらない父親のあとを継ぐって、なんかいい話!2代目情報部員という立場は葉山と同じでも、整形までして自ら父の後継者になろうとする比佐志は、どんなふうに成長していくんだろうか。彼が育って葉山と対決する話希望(笑)。

驚いたのが葉山。実際に洪は何回か葉山と接触していて(葉山が電話をかけてきたり、洪からかけたり。あと一回は銀座のこじゃれたイタリアンレストランに洪が呼び出していた。サバティーニあたりと妄想)なんだか造形描写が次第に乙女化しているような気がする。
最初の2冊では「色が白くて細身で神経質そう」ぐらいだったのに、なんだか麗しさに拍車がかかっているような気がした。……と思って、葉山の出てくるシーンを読み返したけど、別にふつーだな。童顔には拍車がかかっていたが。自分の中で勝手に女体化しただけだろうか。あ、でも「真っ赤なダッフルコート」だよ? 30男が赤いダッフルってどうよ?

洪からは、その童顔(そうだよ。色素薄い系の人種は活性酸素のせいで老化が早いから、葉山の童顔が異質に思えたんだ。肌の色素沈着とか、頭髪とか大丈夫だろうか)と女顔のせいで「レディ」とか呼ばれてるし、なんだかさんざんな葉山。でも、防衛庁のコントロールルームが映画に映っている情報を、会社より先に洪にご注進したり、葉山は葉山なりに情報の価値を見極めて駆け引きして楽しんでいたよ。よしよし。

洪は葉山がエディに溺愛されているのを見抜いているし、葉山にとっては二人とも必要悪にして目の上のたんこぶなんだろうな。「二人とも地獄へおちろ」とか「二人とも舌を抜かれろ」とか、洪の前で言っている。それをエディの前では言えないだろう。








Last updated  2007.05.21 12:56:21
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2007.05.20
カテゴリ:ラノベ・一般小説

『君の夢はもう見ない』五條瑛

葉山くんが勤めるビルの5階で、『アジア通信』を発行している中華文化思想研究所(もうこれだけで自分なんかは赤っぽいと疑っちゃうが)の所長、仲上氏が主役の短編連作。今は実質、会社と縁を切ってメールマンの役目を果たす彼の過去が少しずつ見えてくる話だった。葉山くんは1作目にちらっと登場するだけで、部長も坂下も出てこなかった。残念。
あ、最後に野口さんが出てきて、チャンにコーヒーを出していた。びっくり。

極東ジャーナルよりこっちの看板のほうが印象的だったので、飯田橋と中国から連想して、勝手に日中友好会館あたりの場所だと思っていたのだったが。あそこのビルの中国料理店はうまかった。

読んでみたら、仲上氏が探偵する話だった。しかも依頼人もなしに勝手にやって勝手に解決している。時にはチャンが代わりに勝手に動いて仲上氏が尻拭いをする。頼まれごとされると断れないタイプだということはわかったよ。

本編に比べるとぬるい展開だけど、自分的には、仲上さんは無類の女好きだとわかっていても、なにかと世話を焼くチャンを見てたら、仲上×チャンはありかな、と(笑)。
チャンもさあ、華僑にあるまじき情に流されるタイプで、優しすぎるよ。もはや仲上氏の下でしか働けないような気がする。
チャンが「ショチョウの世話だけで手いっぱい」というのは愛ですかあ?

それと、ずっと通奏低音のように全編にわたって影のように見え隠れするラウル・ホウが気になる。会社の指示で仲上とともに中国の情報を収集していたけど、今は中国のために動く男なわけね。火蛇という名前からしてコードネームっぽいし、仲上のかつての妻を寝取って、修羅場の末、元妻がベランダからラウル・ホウの上に鉢植えを落としたって、すごい痴話喧嘩なんですけど。

仲上さんは本編ではそれほど造形について克明に書かれていなかったと思う。少なくとも見た目の印象は「多少恰幅のいい中年男」、ぐらいの印象しかなかった。チャンもそうだけど。でも、代わりに性格やものの言い方やクセなどは細かく描かれていて、エディや葉山が表舞台の人だとすれば、この二人は裏でこそこそ(いちゃいちゃ?)やっているイメージがあるなあ。

仲上も女好きとか自分で喧伝しておきながら、実際にタラしている場面はないし、見掛けのかっこよさもないとすると、どこでひっかけてんだか。口だけで、実は意外と純情だったりするのかもしれない。

結局、仲上氏が過去にどんな仕事をしてきたか、どれだけ人を裏切ってきたかは、あんまり具体的には語られない。でもラウル・ホウと仲上氏が葉山と坂下のようにバディだったとしたら、いろいろあったんだろうなあ。いろいろ。えろえろ?(妄想)

それにしても40歳ぐらいで足を洗うって、一人前になって一線で暗躍したのは10年足らずじゃないのかなあ。それぐらいで燃え尽きちゃう仕事なのかもしれない。すると葉山が燃え尽きるのもカウントダウンかな。いつか下請けじゃなくて部長と机ならべて働ける日がくるのだろうか。

五條さんの本を読んでいると、今や中華料理店だけでなく居酒屋やコンビ二にも中国や韓国から来たアルバイトが働いているけど、かれらのなかにもそういう任務を帯びた人間がまぎれこんでいるんじゃないかと妄想してしまう。会社の近所には、新大久保のコリアンタウンほどではないけれど、ものすごい数の中国料理店がひしめいていて、どこもスタッフ同士は中国語で会話しているし、ほとんど客の姿がなくてもつぶれる様子もないって、なんかあるよなあとか(笑)。

それより、彼らは労災とか年金とか健康保険とかどうなってんだろうと馬鹿なことを考えた。労務関係は日本式なのか、治外法権なのか。そういえば「プラチナ・ビーズ」で船から救出された葉山が搬送されたのは横須賀基地内の米軍病院だったな。
街で交通事故とかあって、そこらの病院に搬送されても、多分エディの一言で初期治療だけして移送されるんだろうなあ。そして日本の病院にはカルテどころか葉山がいたという証拠すら残らないとかね。

  






Last updated  2007.05.20 11:23:56
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2007.05.16
カテゴリ:ラノベ・一般小説
 

これも久しぶりに読み返す。「北の工作員が二つの家族をめぐって命がけで悩む話」という大まかな筋以外はすっかり忘れていて、実に新鮮(笑)。貧乏になったら、新たに本を買わずに、こうやって昔読んで面白かった本を読み返せばいいわけだな。とか言って、この本も、日曜に読んでいた本も、家のどこかにあると知りつつ、文庫で買いなおしたわけだが。

「プラチナ・ビーズ」の主な登場人物が、そのままスライドしていて楽しく読めた。葉山もエディもいっぱい出てきてうれしいよ。坂下もね。出番は少なかったけど、キレた野口女史や、女好き炸裂の仲上氏も健在。坂上がちゃっかり水谷を情報屋として使っていたのにも笑った。おかまの吾郎ちゃんと葉山が連れ立って、田所先生の洋服を買いにいくシーンは、本筋とはなんのかかわりもないから、ファンサービスなんだろうな。

主人公は、北の工作員チョンと彼の2つの家族なわけだが。
前回読んだ時、なんだかすごく泣ける話だったということを覚えていたのに、なかなか涙腺を押されないので、あれ~おかしいなあと思いながらも、アクション映画さながらの後半の韓国大統領狙撃未遂のあらましを読んでいた。で、思ったとおりチョンは殺されるわけだが、その後の、ラストのわずか10数ページ、二つの家族の未来を担う長男と長女で締めくくるところで、涙の堤防が決壊した。「こうくるか! こうきたか!」とそれまでのハードボイルドタッチを180度ひっくりかえすメロドラマに、やっぱりテーマは家族なんだなと納得。

エディばっかりひいきにしていたけど、この本では葉山が成長していて嬉しい。エディの人の悪さを十分承知しながら、駆け引きにでたりしている。エディの行動も発言も読めるくせに、自分の弱さも自覚している葉山は、慎重になりすぎているような気がするよ。ええいっ、なぜそこで押し倒さない!と思うシーンがいくつもあった(笑)。

エディも葉山のことは単なるコマとしてでなく大事に扱って、割と彼のためならなんでもしてやっているように見える。エディ、もしかして、やっぱりあなたの葉山に対するその態度はラブですか? 同じコマでも、坂下は神経が通ってないような人間で、ほうっておいてもロボットのように正確に動くから、やっぱり手をかけるべきは葉山なんだな。

自分の完璧なルックスをも武器になることを重々承知しているエディが、葉山にまで「首の傷を隠すために髪を伸ばすのはいいが、ほどほどに」とか、こまかく指示を出すところがおかしい。おまえはおねえさんかと。そして今回も坂下とともによく走ったね、葉山。

葉山は常に、自分のアイデンティティーがどこにあるのかを探している。前回はそれをサーシャに指摘され、今回は「父の不在」という境遇がチョンの長男(勇気)とシンクロした。その前に、エディには「なにものにも属さない人間でいることなど不可能だ」というようなことを言われているんだよね。エディってば、結構葉山の能力を見抜いていて、その弱さも人間臭すぎるところもひっくるめて愛しているとしか思えないよ。

「プラチナ」もこの本も、「3way waltz」もそうだったけど、五條さんは実際の事件・事故を巧みにストーリーに取り入れて、リアリティを出しているところが秀逸だ。北からの亡命の現状とか金大中大統領来日の様子とか、大物政治家亡命の裏にある司法取引とか。それに舞台設定が、プラチナに出てきたバルカー船もそうだけど、大阪帝国ホテルも周辺の地理を含めて目に見えるようにリアルで、随分取材したんだろうなあ。

同じ登場人物で、9.11以降の横田の姿勢と、拉致邦人帰国以降の北の動きを踏まえた新しい話を書いてほしいんだけどなあ。ああ、でもそうすると葉山は40歳とかになっちゃうし、いつまでも末端のヒラのアナリストではいられないから無理なのかな。もういっそサザエさんワールドで、エディも葉山も坂下も、永遠に年をとらないといいのに。

最後の書き下ろしは、完全にファンサービスだな。葉山に野球ができるとは思わなかったけど、それを遠くからじっと見守っているエディがかわいいよ! エディ!

ああ、そうそう。冒頭に出てくる蝶々さんみたいなはかなげな少女が、ハニートラップであることは、すぐにわかったよ。これはちょっと単純すぎる伏線。シークレットサービスは犬死だ。






Last updated  2007.05.16 07:54:44
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2007.05.15
カテゴリ:ラノベ・一般小説
 

最初に読んだのは初版が出た直後だから、もう8年も前になるのね。当時は高村熱が一段落して京極や森博詞、藤木禀あたりにはまっていた頃かな。ミレニアムイヤーに事故って救急外来搬送された時、出たばかりの3冊目(「水の中の魚」)を持っていたので、それ持って入院したのを覚えている。

原稿用紙1200枚という大部の小説を読んだのはほんとうに何年ぶり。日曜に断続的に読んでいて読み終わらず、結局昨日までかかった。
久しぶりに読んだら、覚えているのはエディと葉山と、冒頭に出てくるサーシャ、そして「プラチナ・ビーズ」の意味するものだけで、ストーリーはまったく忘れていたので、新鮮だった。昔はそれほどキャラ萌えしなかったと思うんだけど、読み直すと坂下も吾郎ちゃんも、野口女史もみんないい! 坂下みたいなキャラは昔は一番苦手なタイプだったのに、なんか許容範囲広がったな>自分。

坂下が追っている米軍脱走兵の殺人事件と、葉山がごく普通に面会した対象者。なんの脈絡もないこの2つの点が、「北」をキーワードに接近してくる。
非公式な2度目の接触があったために(つまり葉山の不注意で)殺されてしまう対象者。葉山にとりつく尾行。一件なんの脈絡もない2つの事件がつながる瞬間、そして葉山が「プラチナ・ビーズ」の意味を知る刹那。うう~ん何度読んでもぞくぞくするなあ。

エディは現場には出て行かないし、指示するだけだが、ウラでは権力の限りを尽くして葉山をガードしているのがわかってうれしかった。坂下と葉山がインドネシアへコメを運ぶ貨物船に乗り込むのも、その後、米軍のヘリに救助されるのも、すべてエディの力だもんねえ。すごいよ、エディ! 
一番萌えたのは、もうなんといっても、ピンクのゴルフシャツを着たエディが、英字新聞を読みながら、まるで「散歩の途中でかたつむりを見た」というのと同じ気軽さで、葉山が気にしていた対象者が遺体で発見されたことを告げるシーン。いいよ、エディ! あえて神経逆撫でするような告知が葉山の心の傷を増やしていくんだな。

岡元らにぼこぼこにされた葉山を自分の宿舎まで連れ帰って手当てをする坂下のくだりもいい。隣に住む軍属の医師をたたき起こしたまではいいけれど、ぞんざいな治療とケアに目をむく葉山。「あの医者の専門は何なんだ?」と問う葉山に「眼科」としれっとして答える坂下。こういうやりとりが、すごくいい。
車の中でのやりとりとかみていると、葉山の前だと坂下はだだっ子になるような気がする。でも、葉山を守ってやれるのは自分だという自負もあるらしい。ここにプッシー以外のもうひとつの選択肢が出てくるわけよ、坂下、わかってる?

どこも知っている地名と行ったことのある場所で、「ああ、あのへんか」と推測できるのも楽しい。小説に出てくる地名を訪ねて歩くことを「地どり」というが、万葉集の地どりもしていた自分は、いわばプロだ(笑)。都内も、横須賀も福生の基地の位置もわかるけど、残念ながらゲートも向こうへは行けないのがくやしい。4章「ヘラクレス」に入ってからは、貨物船の内部構造なんてぜんぜんわからないから、さっぱりだったが。でも海軍所属の坂下が生き生きしていて、かわいかった。狭いゲストルームで、船酔いで半死半生の葉山を尻目に、腹筋と腕立てを繰り返す坂下ってば萌え。

人間関係がなかなかいいんだよな。

まずエディを軸につながる人間関係。葉山、坂下、JDほか「会社」関係の人々。エディ本人は本当に脇の脇なのに、なんでこんなに出張って見えるんだ。完ぺきなワスプなんてものは存在しないと思っていたけど、「かすり傷ひとつない軍歴」って、マジ?

坂下と葉山は外見も中身も水と油だが、唯一、陸上経験者という共通点がある。しかしホノルルマラソンに出たときは、熱さでバテた葉山のペースに合わせて伴走したことを美談として報道されたことを、坂下自身は自分の恥だと思っている。こういう、どうでもいい過去のエピソードから、二人の並々ならぬ友情か庇護関係が浮かび上がってくる。

坂下は口が悪く思いやりもなく、大の女好き。だが仕事はできる。葉山はバディのつもりで坂下と行動を共にするのに、エディに言わせれば、坂下は葉山のボディガードであり見張りでありお守りなんだよなあ。でも葉山には、簡単に同情なんてしない、こうした無神経な友人が絶対必要だ。

葉山の父のこととか、弟のことがなかなか語られないので、あれ~? と思っていたら、父については葉山を尾行していた警官上がりの興信所の所長から口ぎたなく暴露される。固まる葉山が哀れ。弟はといえば、ただのゲイだった。なあ~んだとBL脳は考えるのだが、やはり世間一般の常識としては認められないのね。葉山あ、あんたとエディだって相当なもんよお?

洪も、ゲイだのバイだの公言しているあやしいジャーナリストで、チビであばたという外見で油断させておいて骨を断っちゃう憎い奴。ユダヤ人的なだまし方をするんだろうなあ。洪がやたらと葉山に手を出したがるところがなんかおかしい。情報が傷を縫ったところを見せる(そして触る)のと引換えなんて、相当の変態とみた。彼が主役の話もあるらしいけど、葉山やエディを知ったあとでは、ルックス的に魅力が半減するなあ。

吾郎ちゃん、そうそう、あんたはおかまのゲイで2丁目勤務なのに、異母兄弟の葉山を常に心配しているいいやつだった。

坂下とJDは典型的な女好きだから、怪しい関係にはならないが、エディと葉山・坂下の三角関係や、坂下・葉山のパワーゲームは面白い。三度の飯よりプッシーが好きで、プッシーよりも銃が好き。そうですか。わかりやすいですね。こういう人の脳みそをのぞいてみたいよ。

そういえば五條さん、葉山は坂下の2つ上(これは小説の中で語られていた)で、エディは葉山の6つ上とインタビューでバラしていた。まだ30代なの、エディ?

7年前のインタビューでは、エディと葉山父の話とか、エディが最前線に出てくる話についても触れられていた。早く書いてくれ~あと2冊残ってるでしょ~。別に北朝鮮がらみでなくてもいいよ。もしかしてエディと葉山は極東専門なのかな? 北がからまないと、出番がないわけ? でも拉致問題はあいかわらず進展していないし、飢餓も国境紛争も大麻栽培も絶好調だし、核保有問題まで加わったから、一層複雑になって、ますます書くネタ増えていると思うんだけどな~。あ、でも米軍の関心が9.11以降中東へ向いているから、エディも転勤とか? いやあ~~!

そうだ、サーシャ。こいつも美丈夫なんだよねえ。くらくら。
彼が主役の話は他にもあるので、今回は目立たないのね。でも吾郎ちゃんが働くオカマバーで泥酔した葉山を介抱したのはサーシャだって、すぐにわかったよん。あんた、いつから日本来てたの?

2時間足らずで読み終わってしまうBL小説と比べて、この本は読みきるのに時間がかかる。BLでは主役の受攻の名前すら覚えずに忘れ去られていく登場人物の名前が、20人以上からんでくるのに、全員しっかり記憶できる。なんだ、これって愛の差かしら? 犠牲になる留美以外、女っ気のほとんどない構造が、また腐女子の妄想を加速させるんだな。自分的には息子を理解しようと、眉間にしわを寄せて少年漫画を読みふける野口女史がかっこいい。そして雑用を一手に引き受けるマメな葉山よ、お前は小心者のA型だろう?

葉山に言葉と態度でセクハラの限りをつくすサド上司のエディは、BLにしか存在しえないような完ぺきさと臭い台詞を縦横に使いこなす。
きっと葉山は、誰からもいたぶられやすいマゾ体質なんだな。坂下も洪も、探偵の水谷からもおちょくられる。その真面目すぎる気質を心配するのは、田所さんと、いたぶりながらも心配する野口女史、そしておかまの吾郎ちゃん。
なんておいしい。

ところで「プラチナ・ビーズ」は一時、白泉社の「メロディ」で漫画化されていたらしい。途中でとん挫してるのかな。見たいような見たくないような。ていうか「メロディ」って、どう考えても掲載誌のジャンル間違ってるだろっ! ちょっと自分のなかの偶像が崩れる可能性があるから探さないぞ。ええ、探すものですか。絶対……。

軍隊のおおまかな階級制度については、銀英伝で学んだけど(笑)、米軍組織についてはうといので、ちょっとウィキってみた。

国内には陸海空合わせて全国27都道県に135施設もある。ええっ! FENのジングルで語られるベースキャンプ(三島、横田、横須賀、岩国、佐世保、座間)だけじゃないんだってことに、まずビックリ。
それらを束ねる総司令部は横田基地にある。エディはここの所属なのね。総司令部。
かっこいいわ~マッカーサー~!
30代の若さで、日本語の新聞も読めるほど(おそらく韓国語も中国語も堪能だろう)東アジア通で、ルックスも体躯も完ぺきなワスプ。確かにねえ、自信満々のワスプに特に日本人はつい卑屈になってしまうからねえ。悪いクセだ。

「プラチナ・ビーズ」を読みながら、それこそ数十年ぶりにFENを聞いていたら、ちょうどベースキャンプの妻たちの人生相談の時間で、夫が浮気をしているようだとか、子供の教育とか、めそめそ泣きながら訴えていて、それに対して階級は聞きそびれたけど、回答者の女性士官がバッサバッサと、途中訴えを遮るように「それはあなたが間違っている!」とか言い切っていて面白い。古今東西、軍人の妻だろうが八百屋の女房だろうが、悩みはおんなじなんだなと納得。

外見日本人なのに中身アメリカ人(坂下)、外見白人なのに心は日本人(葉山)というのは、似たような境遇の知りあいが何人かいるな。両親アメリカ人なのに、生まれも育ちも日本のJ嬢とか(彼女の声はNHK教育でも三越でも新幹線でも聞ける)、かつての上司はまんま葉山と同じで父親が日系二世のハワイ出身で、バイリンガルだった。たしか「外交フォーラム」の編集長をしていたが……はっ、これってまんま葉山じゃない?え、Mさん、みかけ「どらえもん」だけど、葉山!? 萌え……ない(涙)。







Last updated  2007.05.15 08:25:58
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2007.05.09
カテゴリ:ラノベ・一般小説
今日は表紙の撮影で恵比寿のスタジオまで行ったので、五條熱にうなされるまま在日米軍私服組を見たくて、帰りは遠回りして山王ホテルまで行ってしまった。
行ったところでそこは治外法権。中はアメリカ。パスがないと入れないのだが。

そういえば昔から麻布~広尾近辺にはナショナル麻布マーケットとかアメリカンスクールとかアメリカンな環境が多く、米国大使館はちょっと遠いし、どうしてだろうと思っていたけど、山王ホテルがあるせいか。あそこは長期滞在も可能なのかな。

エディは横田のカサノヴァだけど、葉山と接触するために麻布界隈によく来ている。23区内の米軍関係といえば、一度だけ取材で入ったことのある「赤坂プレスセンター」。ここには地面から直に離発着するヘリポートがあるんだよな。港区のど真ん中からヘリが発着する姿を昔、一回だけ見たことがあるけど、そりゃあ目玉が落ちるかと思うほど驚いた。だってうっそうとした森と鉄条網の向こうからいきなり軍用機が飛び立つんだもん。
たしかマイコー・ジャクソンはここから帰ったんだよな。米軍を私物化するとはさすがだな。
 
軍関係の働く乗り物が好きだったりする私は、沖縄では嘉手納飛行場のフェンスに張り付いて、戦闘機の離発着を一日中眺めていられる女だが、都会のど真ん中でヘリが飛び立つのを見たのは初めてだった。
そしてここ赤坂の敷地には独身士官用宿舎もあるのだった。にやり。
このあたりは麻布に近くて、いつも行くデザイン事務所の近所だな。
あ、だから赤坂~六本木って若い軍関係者が多いのか。今ごろつながったよ。

どこまで暴走するかエディ病。
もう虚構と現実の区別がつかん。
早く『プラチナビーズ』と『スリーアゲーツ』を手に入れて読まなくては!

とととところが!
いつもの大型書店に行くも買おうとしていた2冊がない。ハードカバーも文庫も。
あせって、駅前までもどって別の書店で探す。が、やっぱりない!
文庫には書き下ろしが入っているはずだからと目を皿のようにして探すも、ハタと考えたら、文庫は800ページ近いから品揃えから弾かれているだろうと推測。もっと分厚い京極の文庫はシリーズで面展開しているくせに、マイナー作家ファンの辛さを久々に味わう。

どうしよう。
今日読みたいのに。今夜エディに会いたいのに! 今すぐ本が欲しいのにい~~!

なんか子供のようにだだをこねている自分に唖然。
家帰って密林の早便ポチれば明日には着くけど、今夜読めないならこれから汗水流して納戸のダンボール解体して、再度捜索しようか。
でも今から力仕事なんてしたら、疲れて肝心の本が読めない!
あのみっしり詰まった小説は一晩では読めない!
そして週末まではまだあと2日ある。

落ち着け、自分。ハアハアハア……
密林ポチった。明日着だ。エディ・・・







Last updated  2007.05.09 22:22:09
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カテゴリ:ラノベ・一般小説


だめだ。何年かぶりに五條さんを読んだら、五條瑛熱が再燃してしまった。
第一「3 Way Waltz」を読んでアナリスト=葉山だとすぐにピンとこないなんて、エディファン失格だ~。エディが言葉でいたぶって可愛がる最高の部下なのに。「3 Way Waltz」には一箇所だけエディが「タカシか」と本名を呼ぶシーンがあったのに、最初にエディを知ってからあまりに時間がたっているので、思い出せなかった。

たまらず「プラチナビーズ」と「スリーアゲーツ」を読み返したくなる。発掘開始。ない……ないよ。引越し前に読んだ本だから、もう手放してしまったかな。いや、好きな本は処分しない主義だ。段ボールの中か……。でもエディと葉山に会いた~い! というわけで、今日、2冊目買ってくる。確信犯的ダブル買い。

ところで、鉱物シリーズ(私にとっては好物シリーズだ)4部作(短編集は除く)のうち、2冊は未刊行なのね。しかももう6年も。五條瑛よ、お前もか……。

夕べ、「3 Way Waltz」を読み返していたら、エディとアナリストが東京タワーでデートする下りなんて、そこらのBLなんてメじゃないってほど妖しくて、「どどどどどうしよう」と乙女の妄想炸裂。当時はBLも腐女子という単語もなかったけど、そして私も自覚はなかったけど、高村薫も五條瑛も腐った頭と曇った眼鏡で読んでしまっていたのだな。

見た目白人の日本国籍の諜報部員と2メートル近い典型的なワスプが、東京タワーの展望室いたら、そりゃ浮きまくるだろうなあ。でも実はここからだと旧ソ連大使館が丸見えで、かつては米国大使館の人間は結構あたりをうろいろしていたものだが。そういえば米大使館とソ連大使館もわりと近いよな……。冷戦時代は飯倉の交差点によく機動隊の装甲車が止まってたなあ。

かつてエディが葉山のネクタイを結び直し「私はウインザーノットしか認めない」みたいな台詞を吐いていて、その余りの浮世離れした台詞にしばらくツボってころげまわっていた。腐女子にとってはおいしいキャラのエディは、五條さん自身のかつての上司がモデルだと、なにかのインタビューで語っていた。本当にいるのか、こんな気障なヤローが! 

とってもシリアスで泣ける話なのに、エディが出てくるとそこだけ浮いてツッコミ入れたくなるのは、このキャラが色ものだからなんだろうな。思わせぶりも下心もなく、こんな意味不明の腰砕けな台詞をはけるのは、水壬さんのファンタジーに出てくる攻めだけかと思っていたが、先達がちゃんといた。
「3 Way Waltz」でのエディ様のクサいセリフは「君は詩人だね」ゴロゴロゴロ~(床を転げまわる音)。

最強の女テロリスト由沙によって、エディが在日米軍情報部長であることを知る。部長だったのエディ? ブチョー! そして「横田のカサノヴァ」とか呼ばれてる。恥ずかしいぞ、エディ!






Last updated  2007.05.09 08:46:49
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