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日々是徒然

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ピアノ

2016.03.27
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カテゴリ:ピアノ
なんかアップするのを忘れて、ジャック・ブルースの話が前後しちゃった。22日アップ分は24日より後に書いてたんだった。

クープランのトッカータ、12小節弾けた(笑)。あの冒頭の連打は、15%くらい軽くペダル踏むといい感じ。あと指を上げる時にすこし奥に向かって力を抜くとか。基本的にはショパンのレチタティーヴォ装飾音弾く時と同じ。
音源探していたらサンソン・フランソワのとんでもない演奏が出てきた。彼のラヴェル、ドビュッシーは子供の頃から聞いていたけど、当時はクープランの墓のおもしろさなんて理解できないから、初めて聴くのと同じかも。速いなかにニュアンスを出せるってすごいわ。プレリュード、速いなかに、え、ここで止める?っていう不思議な演奏で、これがフランスのエスプリというものかと(笑)。

ペルルミュテールの演奏もWEBで聴いた。ラヴェル直弟子みたいな人だけど、晩年の演奏なのでちょっと苦しい。ソナチネを弾いたときの楽譜はペル爺校訂のもので、丁寧でよかったけどね。クープランの墓は昔、日本音楽コンクールのファイナルで弾かれた演奏がすごくて、誰が弾いたのか名前は忘れちゃったけど、見ているととても簡単そうに弾いていた。でも実際にはかなり手がしっかりした男性でないと難しい気がする。少なくともトッカータは右手1-2でオクターブつかめないと楽には弾けない。無理だ。リシッツァとかブニアティシヴィリとか、難曲ものともしない手の大きな女性ならいけるかもしれないけど、ニュアンスを出せる人たちじゃないしなあ。ユジャ・ワンも多分無理。

モノラル音源のクープランとか聞いた直後に同じウォークマンに入れてたリックのピアノソロを聞くと、その圧倒的な音圧と音色の華やかさに驚かされる。元の音源のクオリティの差もあるけど、リックの弾くピアノ音が、クラシックで使うフルコンのアコピとはまた全然違う音なので、かなり調整されているんだと思う。調律の時点ではもちろんだけど、録音後もかなりいじっている気がする。でないとあんな、重いのにきらびやかな音は普通しないと思うわ。音圧というと伝わりにくいけど、リックの性格や人生同様、過剰なまでに「質量」を伴う音。ずっと聞いていると疲れる。なんか1音が「広い」んだよね。うまく言えないけど。その広さで高速で装飾音入れてくるから、面として重い。好きな人にはたまらないだろうし、私もそれが他の追随を許さない彼の演奏の特徴だと思うけど、もっと多彩なことができる人だと思うので、いつも同じパターンでアレンジするのはやめてくれ。

あーなんか、ちょっと思ったのは、普段クラシックをあまり聞かない人たちが「ピアノの音、きれい~」と思う音なんだよなリックのピアノ。あと元から静かな音の少ない原曲に、装飾音入れすぎるのはやりすぎ。原曲の良さが損なわれる。あと無理やりな三度三連符のアルペジオとか。

クラシカルアレンジを聞いていたら、いくつかの曲に拍子に合わせてドン・ドン・ドンと妙な振動音が入ってる。これ、リックの足踏み音じゃないかなあ。あの人、足でリズム取りながら弾くから、その音が拾われている。あるいはグルーヴしている膝が鍵盤下に当たってる音(笑)。
なんかグールドの鼻歌を思い出してププッとか吹き出してしまった。技術さんにもなんともしがたかったのか。そういえば、ルドルフ・ゼルキンを生で聴いたときに、ペダルを踏む音がすごくうるさくてびっくりしたっけ。バンッとか上からたたきつけるように踏むんだよね。あれ、靴裏にフェルトでも張れば解決するのにと思った記憶が。
あーでもいま聞き直したら、リックの振動音、どうやらピアノそのものから出ているな。なんだろう。ペダル踏んだ時にハンマーがずれてフレームの一部がどこかに障る音だろうか。打鍵の音でないのは確か。






Last updated  2016.03.27 09:52:23
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2013.11.06
カテゴリ:ピアノ
ブログをやっていたことすら忘れかけていた。
でも今日、久々にピアノリサイタルに行ってきて、目もくらむような虹色の音色にノックアウトされたので、記録しておきたくなった。

12月には2年ぶりにポゴレリッチも聴きに行くんだが、今日はオペラシティのコンサートホールで、若いフランス人ピアニストのリサイタルだった。
初ギャラリー席(というのかな。シューボックス型の2階右袖。ステージのほぼ真上で、右手ばっちり見える位置)で聴いていたけど、珍しい感じのショパンのロ短調ソナタとか、大好きなラヴェル2連発(優雅で感傷的なワルツとクープランの墓)が目玉だった。

通常、トリにするはずのロ短調ソナタが前半2曲目というのは、若さゆえか。いいなあ体力有り余っていて。その前にバッハのパルティータ2番を弾いていて、これは合ってないな。退屈だった。
でもショパンは、これまで聞いたことのない音色の変化があって、とにかく弱音が美しい。ソフトペダルを踏んでいるのか、かなりいろいろな音色を駆使していて、面白い演奏だった。

あ~フランス人だものねえ~と感心していたら、村上春樹にあやかって巡礼の年の1曲をおまけみたいに弾いたあとのラヴェル2曲、とくにクープランの墓がブラボーもんだったわ。

あのトッカータ! あ~やっぱりラヴェル好きだわ。あのぶつかりあう減7度で転調していく曲調がたまらなくよかった。ソナチネのトッカータは弾けるけど、クープランのトッカータは一生かかっても弾ける気がしない。

アンコールは珍しいプーランクのトッカータ、ショパンの3度のエチュード(これもすごかった。弱音の魔術師と呼ぼう)、そして遺作だったか、曲集の後ろのほうのゆったりしたノクターンの3曲。ノクターン以外、アンコールで弾く曲じゃないよね。若いってすごいわ~。

で、名前が思い出せない(爆)。ジャン=フランソワ・ヌーヴルジェ? なんかそんな名前。27歳くらい。

ガブリリュクくんがフェイドアウトしそうだから、今度はこの子の成長を楽しみにしていよう。

来年、アファナシエフがくるなあ。ほぼシューベルトのD3601曲、みたいなリサイタル。1時間以上かける気満々なプログラム。耐えられるだろうか…でも聴きにいきたいなあ。今月末のハイドシェックも聴きたいなあ。おそらく最後になるかもしれないし。30年くらい前に大好きだった、私にフランスのエスプリがなんなのかを教えてくれた人だし。

去年は、ダンタイソンとカティア・ブニアティシヴィリ嬢(やっと覚えたぞ)と、あ、ポゴレリッチは去年だったかな? ピアノは3回しか行ってないので、今年はガンガン行くぞとか思っていたのに、結局、今日が今年の初ピアノリサイタル。だめじゃん。

とりあえず今練習しているバラ1を仕上げる!そしたらソナタでもラヴェルにでも行けそうな気がするわ。






Last updated  2013.11.06 23:54:12
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2012.04.23
カテゴリ:ピアノ
ご無沙汰していた本家ブログ。
この2か月近く、なんでサボっていたかというと、別ブログで落語にはまってた。
気が済んだのでもどってきちゃった。
まあその間も、テキストベースでいろいろ書き散らかしてはいたけど、要するに更新作業が面倒だっただけなんだよねえ。もう年かしらん。いやとっくに人生下り坂だけどね。

本も読んではいるけど、そのうちまとめてあげることにして、とりあえずピアノ。
ラヴェルを何曲かやって、久々にツボにはまったソナチネ終楽章のトッカータにいたっては、自分が納得するまで見てもらった。う~ん満足。10代の頃に、先生に言われるままに弾いていたのとはわけが違うわ。で、ようやくソナチネが終わって、次なんにしましょうかと相談していたら、「ドビュッシーの前奏曲集やりましょうよ」と提案が。いきなり! 「え、え、あの。版画とかのほうがよくないですか?」
「版画より前奏曲集のほうがやさしいわよ」
「そ、そ、そうですかあ?」

だって。あの前奏曲集だよ? 子どもの頃ミケランジェリの演奏にノックアウトされ、しかしあまりに多彩な音色と奥行きに、「こういう曲は一生弾けない」とあっさり挑戦権を放棄し早やン十年。楽譜は安川加寿子版をずっと持っている。久々に取り出してみたら小口が色あせていたけど、レコード(というものがかつてあったのだよ)を聴きながら書きこみをしていた跡がいたるところに・・・赤面ものの中2病だったな。

ショパンはさ、なんとなく全曲いけそうな気がするのよ。今となっては。でもドビュッシーは無理だろうと思っていた。だってやっぱりリストの先にある作曲家だと思っていたし、リストを通過できない限り無理だろうとおもっていた。そして私にはリストは簡単な曲しか弾けないのだった。なのに、大人になって再開し、今の先生に出会って苦節7年? ついにドビュッシーのあこがれの曲を自分で弾くときがこようとは。

自分で遊び弾きはしていたんだよね。好きな曲、弾けそうな曲だけ。「亜麻色の髪の乙女」は学生時代の発表会ピースだったし、「沈める寺」の五音音階とか好きだし。「デルフィの舞姫たち」もなんか以前よりは楽に和音がつかめる気がする。よもやいまさら手が大きくなったわけではないけれど、正しい弛緩が身につくと、片手で6音鳴らす和音(親指で2音弾く)なんかも弾けるようになっている。うう~ん素人なりに成長したなあ。

これまでは、自分はラヴェルが好きだし、ラヴェルなら弾けそうな曲がまだあるけど、なぜかドビュッシーは無理だと最初から思い込んでいたんだよね。もちろん「子供の領分」は文字通り子供の頃に数曲やったけど、好きな「版画」や「映像」「ピアノのために」そして「プレリュード全曲」は手が届くものではなかった。

でも実際に弾いてみたら、ラヴェルは優しく聴こえるけど弾くのが大変で、ドビュッシーは難しく聴こえるけど、弾いてみると(構造が分かると)なんかあっさり弾けたりすることがわかった。なるほど。早いパッセージはまだ無理だけど、3Dな演奏もペダルの踏み分けと鍵盤を沈めるスピードでコントロールできることがわかってきた。

デルフィの舞姫たちは、亜麻色と同時にマスターするくらい難易度の低い曲だと思うけど、それでもyoutubeで複数のアマチュアの演奏を聞いてみると、その表現は千差万別。リズムがあることを感じさせてはいけなさそうなのに、しっかりリズムを取らないと形にならない曲だわ。






Last updated  2012.04.23 22:52:27
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2011.10.22
カテゴリ:ピアノ
ブログの更新サボって何をしているかというと、ピアノを弾いているんである。
到底無理だと思っていたラヴェルのソナチネの終楽章が面白くてたまらない。これさ、弾いているとなんか脳が気持ちよくなってくるんだよ。なんか出てるね。ドーパミンとかそんなのが。

YOUTUBEでは10~12歳くらいの子が軽々弾いている映像があって、最初ビビったけど、弾いてみると、思っていたよりは難しくないの。
でももともとトッカータとか速いテンポの曲は苦手なので、無理かと思っていたら、もうなんというか、表現超つけやすい! 考えなくても手が勝手にデュナーミクをつけてくれる。シンプルにして明快な曲だった。なじまないのは両手が重なる音型が多いところくらいかな。

で、プロの演奏はどうかと探っていたら、ロベール・カサドシュの映像が出てきて、それが超速い!私は4分半くらいを目指して弾いていたのに、カサドシュのは3分!小山実稚恵さんもかなり速くて3分21秒。カサドシュのは半世紀くらい前の映像だし、かなり粗っぽいけど、小山さんのは(CDだけど)、あれだけ早いと、倍音に倍音が重なって楽譜にないようないろんな音まで聞こえてくる。なんというか、虹色っぽい。曲はスカルラッティみたいなのに。

3分台かあ……うーん…。ここまで速いとミスタッチを恐れなければ目指せる速さというものでもないな。
とりあえず4分ジャストくらいを目指そう。

しかし相変わらず時間はかかるものの(もう三か月もやっている)、最後まで弾けるとは思わなかったな。しかも盛り上げやすくて、かっこよく聞こえて、意外と簡単だった!
これならもしかして!とか慢心して、クープランの墓のトッカータを弾こうとしたら、これはやはり全く歯が立たないのだったが。

ソナチネ弾いてて、1楽章の最後なんてpppp(ピアニッシッシッシモ?)とか出てくるし、先生からは「ペダルは右も左も4分の1以下でコントロールしてね。とにかく浅く、浅くよ」とか言われて、到底我が家の安デジピではかなえられない微妙なペダリングなので、「やっぱりアコピ買うしかないですかねえ…」とつぶやいたら、先生すかさず、カタログ出してきたわ。さすが(笑)。






Last updated  2011.10.25 23:48:20
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2011.10.04
テーマ:徒然日記(18491)
カテゴリ:ピアノ


ネットラジオを聴きながら原稿を書いていたら、ゴルトベルクのアリアが流れた後、「ただいまのピアノと鼻歌は、今日が命日のグレン・グールドでした」ってMCをしていて、仕事中に爆笑しそうになった。いやべつに、鼻歌気になりませんから。鼻歌はグールドのアイデンティティーですから!

しかし、もう亡くなって29年が経つのね。グールドによって人生の方向を決められたといっても過言でもない私は、彼が亡くなったとき、どれだけショックだったか。ほぼ1週間泣き続けたような気がする。当時はネットなんてないし、カナダ大使館に電話をしまくったり、数日遅れの英字新聞を入手するために奔走したりと、情報を手に入れること自体が難しい時代だった。

そして、いつかトロントに墓参りに行こう行こうと思っていて、未だ果たせない。生きているうちに行きたいものだが。そもそもグールド記念館みたいなものがあるのだろうか。

4、5歳のころに、親にせがんで買ってもらったのは、サン=サーンスの「白鳥」だったけど、一番最初に自分の意思で買ったLPはグールドの「フランス組曲」だった。一番最初に買ったCDもグールドの「ゴルトベルク変奏曲」だった。もちろん遅いほうのバージョンね。彼はテクノロジーと音楽の融合を夢見ていたのに、CDの歴史が始まるのとほぼ同時に逝ってしまった。

市販されている音源はすべて聴き倒し、ラジオからわずかな断片が聞こえてくるだけでも、グールドの演奏はすぐにわかる。たまたまラジオをつけたら、いきなりグールドが聞こえてきた、なんてことも一度や二度じゃない。自分のなかでは、グールドとは赤い糸で結ばれているとさえ思う(笑)。あるいは前世でなにか因縁があったとか。あはは。

今でも時折、グールドの著作を読むことがあるけど、何度読んでも原文は結構難物で(難解というより面倒くさい英語になっている)、いつまでたっても同じページで止まっている。白水社から出ている著作集を買えば日本語で読めるのに、なんかいつまで経っても手に入らない。

私は中学くらいからピアノ表現のあらゆる基準がグールドだったせいで、自分のピアノのレッスンでは先生に叱られてばかりいた。今になってみると、まだ勉強途中の子供がなにやってんだって赤面ものだけど、教師がことごとく「これはダメ」という方法をやって人を感動させる音楽をつむぐのがグールドだったから、私は断然グールド支持派で、以後、教師の言うことには耳を貸さなくなってしまった(笑)。だからいつまでたっても劣等生のままなんだけど。

でも長じて、グールドが10歳の頃にはすべて暗譜していたというバッハの平均律を、カメの歩みで数年前から再開し、すでに5年くらい経つけど、ようやく1巻が終わりかけている。いまだに4声以上のフーガになると指も頭もこんがらがってしまうのに、10歳で全曲暗譜ってどういうこと? 天才は計り知れない。
とりあえず私がバッハが死ぬほど好きなのは、グールドのせいである。グールドはバッハ以上に好きなのだが。






Last updated  2011.10.04 21:11:34
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2011.07.03
カテゴリ:ピアノ
ラヴェル、どんどん深みにはまる。
ソナチネ全部弾けるようになった。あの終楽章も覚えてしまえば、難しい曲ではなかった。この調子でクープランの墓のトッカータまで弾いて死ねたら本望だわ。それより、こういう構造が怖くなくなると、ドビュッシーもいけちゃうことがわかった。早く気づけよ(笑)。ラヴェルは古典以前に憧れていた人っぽいから、構造的に繰り返しが多い。そういう意味ではドビュッシーのほうが面倒な曲が多いな。ソナチネはいかにもレッスンピースだけど、家で楽しく弾いているのは、「ハイドンの名によるメヌエット」、「ボロディン風に」、「シャブリエ風に」の3曲。曲自体がお遊びで書かれた、軽い小品なこともあって、粋で官能的でやさしげでかわいらしくて、いろいろ表現を変えて楽しめるところがいい。このぐらいだと体力も使わないし、弾いていて楽しい。

この勢いでドビュッシーの「映像」全曲弾けないだろうかと楽譜みたけど、やっぱりどれもさわりしか弾けない。先生に聞いたら、ドビュッシーは「子どもの領分」とベルガマスク組曲っくらいは子どもにも弾かせるけど、曲集レベルのもの(て、多分前奏曲集と練習曲集と映像だよね?)は音大生でも自分で分析しながら弾くのは大変だといっていた。ラヴェルは,ソナチネからで、それでも15歳くらいになってからとのこと。ふーむ。

弾いていて、なんとなくラヴェルのパターンみたいなのがわかってきたけど、要するに両手が重なる和音が多い。楽譜どおり弾こうとすると、鍵盤上のポジション取りがいそがしいので、そこで自分で工夫しないけといけないわけだが、ペルルミュテール版はそのあたりを解決してくれている。ところが、これもまた弾きにくいということがわかった。
先生がペル版見て「これ、弾きにくいわね~」と笑っていた。そうなんだよ! ずっとそっけないデュラン版で練習していたから、運指番号こそないけど、左右の配分まで書いてあると、なんか余計なお世話、とか思っちゃう。

とりあえず遊びで弾いてた3曲は、誰かに聞かせたい。で、一般の人の考えている「クラシック」の響き(古典~ロマン派)とどのくらい違って聞こえるのかを知りたい。







Last updated  2011.07.04 00:28:44
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2011.06.12
カテゴリ:ピアノ
うーん。1年ぶりでピアノネタを書いた昨日、手持ちのフランソワのラヴェル集を聴きながら眠りについたら、ソナチネ以外の小品もたくさん弾きたくなってしまった。
ハイドンの名によるメヌエット、シャブリエ風に、ボロディン風に。どれもまさに私好みの響きで、いかにもフランスっぽいエスプリ(って良く使うけど、観念的に理解しているだけで、人にはうまく説明できない)いっぱいの小品。これがまた「らしく」弾くには時間がかかりそう。

さて。
ソナチネは3楽章がやっかいだ。こういう無窮動的な音型は途中で息抜きできないから、とりあえず最後まで覚えるしかない。でもロマン派までの慣れた和音じゃないから、なかなか覚えられない。楽譜見てたって、果たしてこれでいいのかと思いながら、とりあえず先に進むしかない。この音型に慣れたら、クープランの墓も弾けそうな気がする。

でも2日くらいソナチネばっかり弾いているけど、まだ全然うまく弾けない。
他のアマチュアの皆さんはどう弾いているんだろうと、レッスン中は見るのを禁じているYoutubeさまにおうかがいをたてる。そしたら8歳くらいの女の子が、表現の深さはともかく、らくらく3楽章を弾いてのけていた。ガーン……。だってオクターブのドミナント和音の下降パッセージとかあるよね。届くのか……。

去年のピティナのC級も12歳くらいの子が3楽章で優勝していたな~。子どもでも弾ける曲なのか。なんかショックだ。
フランス近代って、大人になってから弾くものだとずっと思ってた。ショパンですら中学になるまでレッスンではもらえなかった。まあ田舎の小さなピアノ教室だったし、大昔の話だからなあ。でもさ、当時、井口門下の先生の元で教育を受けた子どもたち(日本中に何十万人といる)は、普通にバイエル、ハノン、ブルグミュラー、ツェルニー、インベンション、ソナチネアルバム、ソナタアルバムと進んでいるはずだから、中学くらいまでは後期ロマン派を弾く機会すら与えられていなかったような気がする。

でも時は移り、今はバイエルなんてどの教師も与えていない(らしい)。本人と親の希望および継続を目的とすると、多くの場合クラシック音楽すら与えていない。私の先生はかなりのストリクト・ティーチャーなので、4、5歳からハノン20番まで全移調、とかとんでもない課題を与えているし(目撃済み)、2歳児がひらがなより先に音符を書いたりしている。こういう教育を受けていたら、和音感覚が養われて近・現代も恐るるに足りず、ってことになるのかなあ。いいなあいまの子どもたち。

でも自分の受けた音楽教育を悔やんでみても仕方がないよな。自分に足りないのは才能と練習時間だってことは20歳を過ぎた頃からわかっていたよ。とりあえず練習しなくちゃ。

今、中島哲也監督の「告白」を観ているけど、こええ~っ!







Last updated  2011.06.12 22:53:50
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2011.06.11
カテゴリ:ピアノ
最近、仕事以外の時間は、本を読む間も惜しんでピアノを弾いている。というか、ラヴェルにとりつかれている。

先月のレッスンで、やっとラヴェルを弾いてよし、と許可が出た。
わーい! 
実は子供の頃習っていたピアノを、受験勉強のために辞める直前(だから高校生の時分)、ラヴェルの「水の戯れ」を弾いていた。その前にも「古風なるメヌエット」(これが最初に弾いたラヴェルだった)もレッスンで見てもらっていたけど、数十年経って、再び弾こうとしたら、「水の戯れ」なんて全然弾けなくなっていた。

まあね。ドイツ音楽至上主義の先生のもとで、音大受験生に混じって好きに弾かせてもらっていたので、結構いい加減な指導だったし、単に「弾けた気」になっていただけかもしれないけど、大人になって再開すると、すでに譜読みが面倒くさい。

でも、ラヴェルのピアノ曲はどれも好きなので、1年くらい前に、今の先生に「道化師の朝の歌」を弾きたいといったら、鼻で笑って軽くあしらわれた(笑)。まあ、装備もなしにエベレストに登るようなものではある。

で、考え直して初心に帰って「ソナチネ」を。
この曲の2楽章が大好きで、もううっとりするというか、身悶えするようなフレーズというか和音がたくさん出てくる。最近、この2楽章(メヌエット)を、ボサノバ風にアレンジしてヴォーカル曲で歌っているのをBGMで聞いて、俄然弾きたくなった。
ぶつかり合う2度とか、どう考えても協和音じゃない和音が、フレーズの中でえもいわれぬ恍惚とした響きをかもし出す。それが、単なる7度とかじゃないので、なんだろうとずっと考えていて、嫌いな楽曲分析などもやってみたら、どやら長7度であることが判明。増7度というのもあるけど、流れ的には長7度。ジャズなんかにはよくあるらしい。

この響きをもっと堪能したくて、持っているデュラン版は不親切なので、久々に山野楽器に行って楽譜を買いこむ。
楽譜を買う行為は、私にとっては本屋で本を選ぶというより、デパートのリビング売り場で食器やカトラリーを選ぶのに似ている。読んだら終わりの本ではなく、一生愛でて使えるものだから。

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なんとペルルミュテール先生の指定の入った校訂版が出ていた! デュラン版しかなかった昔に比べたらなんと恵まれていることよ! この日買ったのは、ほかにシベリウスの悲しきワルツ。シャブリエの田園組曲が欲しかったけど、まだ版権切れてないのか、お高すぎて諦めた。親掛かりの子どもの頃と違って、趣味で弾くピアノの楽譜が買うのを躊躇させるお値段というのは(だって買っても弾けなかったら悲しい)いかがなものか。

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「ソナチネ」3楽章冒頭。ペルルミュテール先生は蛍光ピンクで書き込みをしておられた。 


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ラヴェルって不思議な作曲家で、楽譜の見た目と弾くときの難易度になんら相関性がない(笑)。左の「古風なるメヌエット」は今でも楽勝で弾けるのに、右のスカスカに書かれたワルツ「ボロディン風に」がめちゃくちゃ弾きにくい。

自分の音楽性のレベルなんてめちゃくちゃ低いから、初見が効くことが唯一の武器なのに、ラヴェルは初見で左右同時に弾けない! 片手ずつだとめちゃくちゃ簡単なのに、なんで左右が合わさるとこんなにも「らしく」弾けないのか。左右バラバラだったり両手が重なり合ったり、左手で右手を超えて(クロスハンドで)高い音のメロディーを取ったりと、鍵盤上がなかなかに忙しい。これはどんなにショパンを弾いていても克服できないわ。片手練習は私にとっては屈辱だ。ラヴェル恐るべし!

テレビでは年取って頭髪が薄くなりおばさん顔になったリチャード・クレイダーマンが。大学の頃とか、夢中になっている乙女がたくさんいたけど、同時期に人気のあったジョージ・ウィンストンとか、ちょっと後のアンドレ・ギャニオンとか、私は全然興味なかったけど、今は彼らの曲を弾きたいと思う。だって心地いいんだもん。これって退化なんだろうか。







Last updated  2011.06.13 21:51:03
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2010.04.17
カテゴリ:ピアノ
近所に住んでいて、風邪やぎっくり腰で動けないとSOSすると飛んでくる、人のいいお金持ちのSちゃんと、久々に外食。当初、久々に茅場町近辺のこじゃれたイタリアンにしようと思ったのに、予約が取れなかったのと寒かったので、結局近所のビストロにした。

二人でまったり外食するのは5カ月ぶりだった。あんまり近くにいても、いつでも会えると思うとからそういうことになる。彼女はお母さんの介護をしつつ、昨年秋に完全に仕事を辞めてからはずっとゴルフ強化月間らしく、今も週に2、3回ゴルフ場に行っているという。なんというかうらやましい身分だけど、そんなに打ち込んでいても、山もあれば谷もあるという話をきいて、あれ、ピアノと同じだと思った。

シュミにもいろいろあってさ、集めるだけとか鑑賞するだけのものも好きだけど、楽器とか、習い事全般、一般には上達度合いは時間に比例するけど、時折それが大きく裏切られることがあるんだよね。彼女も、慣れ親しんだコースで、コンディションもいいのに、なぜか全然巧くいかないことがるらしい。ピアノもさ、昨日までちゃんと弾けた曲が、なぜかその日はグダグダで全然思うように弾けなくなっちゃうことが、わりとよくある。

スランプとかそんなかっこいいものじゃなくて(あんまり精神性とはリンクしてない気がするから)、とにかく自分の気持ち的にも体のコンディションもなんら異常はないのに、なにやってもだめ、ってことがある。これはどうすればいいの? 星占いとかパワーストーンとかに頼ればいいのか? 

ピアノは相変わらず平均律+マズルカに、あと一曲好きなものを持って行ってるんだが、肝心の最後の1曲が全然決まらない。
前回、シベリウスの「樅の木」を弾いたら、やっぱりこういう曲はまともにレッスンでは見てくれる気がないらしく、「いいんじゃない?」で終わってしまった。どうも、ドイツ~フランス音楽圏をあんまり離れられなくて、北欧とかスペインの作曲家の曲を弾きたいんだけど、まあそういうのは、好きに弾いたらいいんじゃない、ってことなんだよね、きっと。

で、シベリウスのほかの曲も見たんだけど、なんかどう弾いたらいいのかわからない曲ばっかりで、面白さを見出す前に飽きそうだ。じゃあグリーグはどうだろうと楽譜を探したら、小品集はあったけど、弾きたかった叙情小曲集が見当たらず。そうこうするうち、久々にピースを引っ張り出して片っ端から弾いてみることになった。

メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーゾ
バルトーク:ルーマニア民族舞曲集
グリーグ:ソナタ
シューマン:蝶々
ラヴェル:水の戯れ(腐った水っぽい)
プロコフィエフ;ソナタ第2番(全部は弾けない)
リスト:エステ荘の噴水(故障した噴水になっちゃう)


なんか最近、鍵盤をぶっ叩きたい気分で、バーバリアンな要素のある曲を探していたんだけど、プロコは楽譜面は簡単なのに相当叩かないとプロコっぽくならない。指先が痛くなる(非力で音量出ないから)。バルトークは短いし面白い曲だけど、レッスンピースではない。
水を表す曲も弾きたくて、水の戯れのさわり部分とエステ荘のさわりを。エステ荘はさ、一見最後まで弾けそうなんだけど(あくまでリストのなかでは、だけど)、トレモロを本気できれいに弾こうとすると指がつる(笑)。

で、半日ピアノに向かって、結局レッスンに持っていく曲が決まらなかった。もうちょっと近現代、もうちょっとインテンポ、もうちょっとリサイタルピースっぽいものを……とか考えていると、自分の弾ける曲がなくなってしまう。

そうそう、小曽根真がついにクラシックに目覚めたらしく、「題名のない音楽会」でショパンを披露していたが、あれはもうジャズだから!で、小曽根さんは手が小さいのは知っていたけど、鍵盤アップを見ると結構ぶっ叩く系のピアニズムだったよ。そして手首の位置が高い!クラシックではNGなハイフィンガーでどこまでもサラサラと即興できちゃうんだな。悔しい。






Last updated  2010.04.19 00:17:05
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2010.03.13
カテゴリ:ピアノ
なんか、設定してあるブログテーマが最近、BLとマンガと食とピアノ(か映画)とその他の5種類でフィックスしちゃったなあ。ぴったりフィットするテーマを探すのが面倒くさいというのもあるけど、要はこのパターンに分類されちゃうほど自分の人生は単純なんだな。

で、しばらくピアノについて書いていなかったので、練習しなくちゃという自戒も込めてダラダラと。

今年はショパンとシューマンの生誕200年なんである。ショパンはあちこちで生誕記念コンサートが開催されるけど、シューマンの無視のされ具合はどうなの?
確かに華々しい人生じゃなかった。ライン川だったかに入水自殺(未遂)したり、最後は精神を病んでそうテの病院で死んじゃったはずだ。ヴィーク家(クララの実家)の大反対に遭いながら恋女房のクララを手に入れたものの、もしかしたら彼女のほうが才能あったんじゃないかという嫉妬に一生さいなまれていた(これは私の妄想)。

晩年はロベルト自身は知っていたかどうかは不明だけど、弟子のブラームスがクララに岡惚れしてた。そしてなにより、詩人であり評論家であり作曲家という背反する創作活動にのめりこんでいて、絶対精神的にはマゾだったと思う(笑)。

シューマンの歌曲はことによっちゃシューベルトのそれより私は好きだし、ピアノ曲だってショパンの曲より好きだ。好きなのに弾きにくくて身悶える。マゾっ気を刺激するんである。シンフォニーも室内楽も、珍しい管楽器のための小品も(演奏してみたくてクラリネットに手を出したことがあった)、ほとんど全部が好きなのに、世間一般の評価が低いのはなぜ? とっちらかってるから? 主題が壮大で単品で弾いても意味がないから? 確かに謝肉祭とかノヴェレッテンとか、リートのシリーズは、全曲演奏しないと意味がないから、演奏される機会自体が少ないだろうし、30分以上かかる曲を悠長に聴いていられる時代ではないのかもしれない。でもさ、背後の意味を探っていったらそれだけで、弾かなくても一生遊べるほどの中身がつまっているんだけどな。

あ、時間切れだ。今日はこれから岩合光昭さんのねこ展を観に行くんだよ~。

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ポスターくらいならいいよね。隣は最近はまっているダンボールでつくる3D動物シリーズのねこ。

帰ってきた。すごい人だった。さてレッスンのほうは今年に入って、平均律は18番。4声フーガで1箇所、たった1小節半が弾きにくくてあがらない。

画像 026.jpg
テナーに出てくるテーマを左手右手のリレーでとるところがムズい。しかもここだけ調性が革新的(笑)でついてけない。久々に先生に指番号まで書かれてしまう。恥ずかしい・・・。
何度も練習していたら、グールドの数少ない発表曲、So you want to write a Fuge? がよく似ていることに気がついた。

マズルカは38番。これだけだと飽きちゃうのでシベリウスをもっていった。全然音楽的な語法が違うので簡単なはずなのにてこずる。樅の木が寒々しくて好きだ。
あと家では最近やたらショパンの1番のコンチェルトを弾いている。1、2楽章はなんとなく形になるんだけど、問題は終楽章だ。弾ける気がしない。






Last updated  2010.03.14 11:37:16
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