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BLマンガ

2011.12.01
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カテゴリ:BLマンガ


最近、ノッる印象のトジツキさん、これは思いっきりエンタメに徹したお祓いものだった。みんなそれなりに霊力のある若い男子が集まっている寮が舞台で、男子寮は一つの定型だからして、好物の一つではある。

でも最近のマッチョを好むトジツキさんにかかると、霊能者ですらこの有様、ってほどイマドキのグズグズなスタイル。ラッパーとかスケボー少年がついでにお祓いやってます、って話にようだわ。でもやっと最近慣れてきた(笑)。

まだ事件らしい事件が起こっていないけど(主要人物の一人の過去話はうすら怖かったが)、なんかみんなボーっとしているように見えて、ホラーっぽい話になるんだろうから、とりあえず静観。
グダグダのかっこしている霊能力者というのは新鮮だし、キャラが大量なのでかなり長期戦の構えなのかな。






Last updated  2011.12.04 20:59:46
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2011.10.16
カテゴリ:BLマンガ


どこにもない国って、サミュエル・バトラーのErehwonだな。逆さに読むとnowhere。学生時代にユートピア論をかじった時に出てきた。国産み伝説と同様、どの国にも同時発生的にあるんだよね、ユートピアって概念。いつの時代も理想のパラダイスを求める人間の欲求は変わらないというべきか、遺伝子に刷り込まれているというべきか。でもって、卒業してから大分長い時間経っているけど、こういうどうでもいいことだけは覚えている(笑)。

3種類の作品が収められているこの本の、冒頭の2本がこの「理想郷」を求める男性カップルの話で、しかも戦時下~戦後の軍人同士という設定が珍しいなあ。非常時の命かかった状況でビビビッとくるというのは、ジュネっぽいものが隆盛だった時代には割とたくさんあった気がするけど、それらは耽美や淫靡な部分をとりわけ強調したものだった。

でもさすが草間さんは、戦況とか当時の社会情勢とかしっかりわかるように描いていた。ちょっと太宰とか坂口安吾とかの雰囲気を彷彿とさせる。戦後編は草間さん的には京極堂で描きなれた世界かもしれない。戦地から帰ってこない家の親戚を名乗って居つく赤の他人を叩き出した後、「飯の支度と布団が干してあるのが助かった」みたいなセリフがあって、そのはずしの感覚がおもしろい。ロシアの小咄のようだわ。

ページ数的にはいちばん多かった、3人の同級生話は、一つは「子供のころに見た」ことが妙な誤解を産んでしまった笑える世間知らずの少年と隣のお兄ちゃんの話。も一つはクラスメートでバレー部の二人。いろいろあって、社会人になってから(しかも一人はノンケで祝福された結婚→ケガで離婚後)カップルになるという遠回り。ずっと告白もせず、思っているだけのメガネ青年、はっきり言って怖いわ。ゴツい男同士で、一方を屈服させるのはやはり暴力なのね~とか。

そんな感じで、いつもの草間さんだった。ただ版元があまり聞き覚えがなくて、なんだっけと思ったらOPERAを出しているところで、そうか少女誌(小学館)でハズしたので、サブカル系に走ったかとか思った。まあ草間さんはもともとサブカルの人だけどさ。

おまけマンガが、「名も知らぬ~遠き島より 流れ着く 椰子の実ひとつ」って唱歌だった。






Last updated  2011.10.16 23:01:12
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2011.10.15
カテゴリ:BLマンガ


雑誌連載の作品を2、3読んだことがあるくらいで、ほとんど知らない作家さん。絵は好みじゃないけど、おもしろかったわ。耽美に転ばない江戸時代世話物って、このジャンルじゃめずらしいかも。だって月代って絶対BL向きじゃないもん(笑)。

しかも割と苦手な女装男子もの。幼い頃から女の子として育てられ……って、BLの一ジャンルを形成しているほどありがちだけど、多くはハーレムだったりファンタジー設定だよね。だけど、表題作の主人公は、芯はしっかりした男の子で、けっこうウブい。で、ドロドロしないしエロくない。だから好み(笑)。最後はちゃんと男子に戻って、若旦那と本懐を遂げるしね。いいお話だ。

でも時代物は短編のこの1本だけで、あとは現代ものだった。リーマンものは、なんか夏水さんに通じるところがあるなあ。嫌いじゃないわこういうの。でも絵がさ、本当に個性なんだか下手なんだかってスレスレの感じで、どうにもなじみきれない。「麗人」でよく見かける個性的な人々のカテゴリーではあるんだけど、もう少しな感じ。がんばれ!






Last updated  2011.10.16 01:06:00
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2011.10.06
カテゴリ:BLマンガ


今回はジジーズの出番が少なくて残念。しかもかっこよすぎる80代(?)のひいじいちゃんは末期がんでホスピス行きになりそうだ。あんなに元気そうなのになあ。

そして今回、血のつながらない3兄弟の長男がゲイ(しかも魔性系)であることが、あちこちにバレた。親切すぎておせっかいな友人のせいで(笑)。15歳の三男がまた、早くにいちゃんにふさわしい人間になろうと背伸びしようとしていて必死なところが、結構キュンキュンくるわ。なんか、似たような兄弟ラブものなかったっけ? ああ、二重螺旋だな。あっちはもっと本気でドロドロしてるけど。

それにしても、市さんが描く男子は、そんなに若く見えないんだけど、実はみんな若いんだよな。三男は「百鬼~」の律だけど、あの年増好みのマザコンモンスターな次男ですら20歳やそこらかあ。でも「男」なのね。笑っちゃう。

あの血のつながらない年頃の男子を「息子」として扱って一緒にくらしているママンはきっと私より年下に違いない(笑)。






Last updated  2011.10.06 20:55:23
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2011.07.30
カテゴリ:BLマンガ


今日、午前中病院に行って、処置室でスパイロメトリー検査をする際に、看護師さんから「今日、お誕生日なんですね」と言われて、自分の誕生日を思い出した。そうか。
子供の頃以外、誕生日を祝ったりする習慣がほとんどないので忘れていた。やだなあ。

で、久々の高井戸さん。ここ数年、絵が劣化しているかなーとかちょっと心配していた。
今回も、線少な目、トーンほとんど無しの真っ白い画面。この人はこういう画風だからねえ。
短編1本と、社長×秘書ものの連作(3本)が入った一冊。

高井戸さんのリーマンものは、ほとんどの場合クールビューティーが自分の性癖を悟られないようにしているけど、今回のもそうで、同僚らしい営業マン、片やトップ(受)、こなたビリ(攻)。そんな二人のいつものBL。

連作のほうは、ちょっと珍しいオヤジっぽい社長と秘書。社長の年齢は30代後半のアラフォーだけど、高井戸さんが渋い中年描いたのは見たことがないから、この攻も、なんか目つきの悪い年齢不詳。ちょっとひばりの息子を思い出したわ(笑)。で、その社長が、まだ社長になりたての頃(オーナー社長なので最初っから社長なのだ)、まだ10歳くらいだった受に目をつけ、経済的支援をしていた(ということが後日発覚する)。

なんか陳腐な光源氏と葵上ストーリーなんだけど、高井戸さんの場合、受の恥らい方が尋常じゃなくて、寝室でのシーンも、なんかいやらしさがないんだよね。脂肪分ゼロ、みたいな感じで。



で、夏水さんの『グッドモーニング』も読んだけど、この人ももやはマンネリが個性だなあ。
二人の変わらぬマンネリぶりに幸あれ!






Last updated  2011.07.31 20:33:36
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2011.07.11
カテゴリ:BLマンガ


孵る」って、読めても書けない漢字だなあ。さすが「麗人」というか、リブレじゃ出せないタイトルというか。発行されていたこともすっかり忘れていて、「麗人」の最新号の自社広で死って、慌てて買いにいったよ。そしたら半分は掲載時に読んでいたけど、これまた全編ホラーっぽくて好み。あ、一作、コミカルなのも入っていたけど(すでに単行本が出ている、ちっこいツンデレくんの話)。

私、国枝さんはもっとグロくても怪奇でもとんでもないお話を描いてほしいと思う。今は懐かしいお耽美を彷彿とさせる国枝さんの絵柄なら。なんつうか横溝正史とかスティーヴン・キングとか岩井志麻子の小説みたいなおどろおどろしくてトリッキーで因習縛り、みたいなお話を、この絵柄でもっと読みたいよ。
人を食らう鬼が真っ赤なロンゲの、ちょっと爬虫類めいた目や口元をした男だったり、監禁拷問ものだったり、そこには愛はほとんどないんだけど、たまにはこういうのもよいわ。

国枝さんとか今市子さんとか深井結己さんあたりは、そのうちシニアBLというジャンルを確立しそうだと私は思っているんだが、おそらく作者と同年代かちょっと下の世代の私みたいな、「生涯一マンガ読者」が求める、その時代時代の自分にとっての理想の男性像を描き続け、そのうち主人公はみんなロマンスグレーのジジイばっかりになるお話が読みたい。







Last updated  2011.07.11 21:58:25
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2011.07.10
カテゴリ:BLマンガ


どれを読んでも同じような作品に見えちゃうところが西田さんの長所かも。最近そんな風に思えてきた。厳格な型(フォーム)の中で表現されるオリジナルな個性という意味では、なんかもう歌舞伎とかクラシック音楽とか、そんなアートに近いかも(ホめすぎ?)。ほかに誰も参加しないというところが微妙だけど。

さて、この本は刑事×警視という身分違いの恋(同性同士の恋愛以上に高い壁かもしれない)をコミカル描いた中編と、ホスト崩れ(というかジゴロ崩れ?)が借金のために製薬会社勤務のリーマンを誘惑する短編が入っていて、ジゴロがラフな格好している以外、全編スーツ男子が活躍していてよかった。西田さんのスーツ男子はまた格別。なんかすごく吊るしの感じが出ていて、スーツ着たまま結構暴れたり、その格好のまんま床入りしたりもするんだけど、違和感がない(笑)。

なんかさ、絵がうまい人のスーツ姿だと、シルエットやシワの寄り方からブランドや素材まで考えちゃうけど、西田さんのは大抵「洋服の○山」あたりで売っていそう。なんかもう皮膚と一体化しているというか、それぐらいこなれているわ。そこが好き。

ただ今回は2作ともストーリーに既視感があって、高井戸さんが同じような話を描いていた気がする。でもまあ高井戸さんのは湿気のあるストーリーで乾いたキャラが動く話で大抵予定調和なお話だけど、西田さんが描くとお笑いの中にしっとり情に訴える部分があって、さらに暴力的だったり泣き落としだったり、一人ボケツッコミだったりと、キャラの動きが予測不能。そこが魅力。久々のぞんざいなあとがきも笑った。あの酋長キャラはどっからきてるのかしらん。

ところで、BLを読まない友人が家に遊びに来たとき、テーブルの上に積み重ねていた本の中からこの本を手にとって、まずタイトルで大笑い。彼女はベルバラ同人だった過去はあるが、BLには免疫がないので、直裁的なんだかエロいんだかアホっぽいんだか意味不明なタイトルが妙にツボにはまったらしい。まあ、一番最後のが合っているな。
で、手にしたまま結構長い時間パラパラと弄んでいた。どうやら気に入ったらしい。ニヤリ。






Last updated  2011.07.11 20:45:42
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2011.07.06
カテゴリ:BLマンガ


やっと4巻目。続巻が1年1冊でも待った感たっぷりだけど、このシリーズはもう2年に1巻くらいかも。でもいいの。円陣さんのマンガは面白くなくても好きだから(笑)。二次元の「いい男」はどうやら私の場合、円陣さんの描くメンズが基準になっているような気がする。全体を見てもパーツをみてもどこもかしこも好み。三次元はね、パーツで満足することにしている。

で、3巻でナゾのヤンキーが出てきて、もっさいおっさんかと思ったら紅顔の美青年(!)という70年代の少女漫画みたいなパターンで大笑いしたけど、このヤンキーにいちゃんが、なんか粘着系だった。思い込みの激しいタイプでちょっと(いやかなり)怖い。

先生とボーイの仲はさっぱり進展しないけど、言葉の足りない人間たちを代弁するかのように、動物たちがよくしゃべる。もおおアフトくんがかわいいったらない。このマンガはさ、もおう人間さまにはご退場いただいて、動物ばっかりになってもいいわ。

我が家の猫も一匹は黒猫なんだけど、黒猫って写真にとってもうまく目鼻が写らなかったり、写し取ろうとするとすごくやっかいだけど、しなやかでつややかでひたすら美しい。そして円陣さんの描くアフトは、表情はかなり人化しているけど、下から見上げたときの口元とか、体の動きとか、本当に良く猫の生態を観察している。でっかいうさぎもかわいいし、しんちゃんの亡き愛犬フラッピーもいとおしい。もう二次元ですら、動物が出てくるとそっちに情が移っちゃって、人間のお話はどうでもよくなっちゃうな。

ところでこの作品、おわりが全然見えないよ。






Last updated  2011.07.06 21:44:45
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2011.06.14
カテゴリ:BLマンガ


5月に読んでそれきりになっていた。あやうく記録するのを忘れるところだったわ。
最近、結構頻繁に短編集が出ている印象があるなあ。新書館から出ていたのは、『Wings』に連載していた霊障云々の話かな? この作品も、私のなかではスマッシュヒットだった『さきっちょだけでも』に匹敵するほど、さまざまなタイプのお話が詰まっていた。

表題作の『蝶尾』とは、蝶の羽のようにヒラヒラとした尾をもつ金魚のこと。たまたま雑誌の「麗人」を読んでいたら、深井結巳さんが作家コメントで蝶尾を飼っているとか描いていて、造形の美しさが漫画家さんの心を捉えるのかしらん。

でもトジツキさんの短編は、ノスタルジックな昭和の匂いをさせた一種の寓話で、美しい話だった。
でも、これどこかで同様のモチーフを見聞している。小説だったか映画だったか記憶が定かではないし、もちろん金魚なんかじゃなかったけど、結構な古典(中国かな?)に、世話を焼くいとしい人が実は人に仮託した人外だったというのは…えーっと、あれ? もしかして鶴女房? 爆笑~。いやちょっと違うな。でもそんな民話とか童話の類かも知れない。なんだろう。とりあえずこの雰囲気は好きだ。

うさぎエッセイの前に収められていた、「絶対につかまらない先輩」というのもデジャビュった。こういう法則があるんじゃなかったっけ? でもトジツキさんのうまさは、たとえ元になるモチーフがあっても、自分の中ですっかり消化しきっているから、剽窃やパスティーシュですらないお話になっている。で、「実は・・・」と明かしてみれば、「おおーっ!」と歓声が起こりそうな種明かしとか。いや違うな。もしかしたら、描いているご本人もなにとなにがまざっているかもはやわかっていないかもしれない。

あと覚えているのは、美大の講師の話と、信仰がらみの幼なじみもの。
どれもえろいシーンが直接にはなくて、脳内恋愛自己完結とか、キスどまりとか、愛の表現がつつましやかなのに、造形がリアルだから、妙に生々しい。こういうのをBLで描いている漫画家さんって、あまりいないよね。商業になりきれてなくて、かといって同人レベルはとうに突き抜けていて、やっぱりサブカル以上ブンガク未満って気がする。

そして、トジツキさん自身がなんかつかみどころがない。うさぎフェチかと思えば、流血格闘技とかスーパーヒーロー好きとか、嗜好が乙女じゃないのは、ジャンプ少女だったからだろうか。そういう女子が美大出てBLというフィールドで自分が描きたいものを描こうとしている(ふうに感じられる)のは、追随する者が現れればひとつの流れになるような気がする。






Last updated  2011.06.14 23:00:27
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2011.06.01
カテゴリ:BLマンガ


うおっ、厚い! 久しぶりの続巻なので、1、2巻を読み返そうと腐書置き場を漁るも、例によって見当たらない。なんで?

探し物は見つからないのは常套だが、確か「花は咲くか」もあるはずの前巻が見つからず、2冊目を買ってしばらくしたら出てきた。なぜ見つからないのがいつも日高さんの本なのか。
とりあえず記憶を頼りに3巻を読み始める。およよ、華族のおひいさんと交際しとる!
そういえば、見合いしたんだっけ。家令の命令で。

厳しい規律の元に庇護されていた少年が、成長期の殻を破って大人になりかかっている。その不安定さが、感情の起伏として表現されていて、相変わらずうならされる。
育ての親と体をつなぐ(心はまだ一方通行に見える)というBLらしい展開はともかく、子どもはほっといても成長していくもんだから、私は大人がどうやって歪んで、それが修復されていくかという魂の救済、みたいな話が好きだ。
そして主役二人もいいけど、脇の大人たち(おじさんとかおじいさんとかおばあさんとか)の人生にまで思いを馳せてしまう。きくさんとか石崎父とか雨宮とか田村とか、腰元か典侍みたいなおひいさんの乳母とか(笑)。その人生は彼らの主役への絡み方から推し量るしかないけれど、(石崎父以外は)忠誠心だけではない、さまざまな想いから尽くしているのがわかる。ほんのワンシーンだけの登場でも、その立ち居振る舞いから性格までがわかるような描き方はがいい。そして石崎家というのは、たとえば山田珠樹(森茉莉の最初の夫)の家とか、白洲次郎の父とか、あるいは財閥系の祖とか、そういうとんでもない明治期の人物を思い起こさせる。そんなふうに自分のなかのわずかな情報とすり合わせていく作業がまた楽しい。

そして今回は、ついに桂木の出生の謎が解けた(ように見えるが、日高さんなので気が抜けない)。なるほどね。そうだったのか。だからあんなに桂木家では邪険にされていたのね。
「蓄妾届」は、単語が思い出せなかったけど、その存在は知っていて(確か伊藤博文について調べていたときに知った)、届けを出すとさ、ちゃんと国からお手当てが出ていたんだよね。側室手当て。まあ、生まれたこどもが5歳未満で亡くなる確率が高かった時代だから、とりあえず世継ぎ候補を複数確保することが命題だった時代だからなー。家を存続させるために。でも男子なら普通、正妻がとりあえずは大事に育てるもんだけどなー。桂木があんなに兄に嫌われている理由が結構少女漫画でファンタジー入っていたな。

そういえば、こないだちょっと近代皇室について調べていたら、明治天皇なんて15人くらい子どもがいたけど、成長したのは5人くらいだった。ほとんどが1歳くらいで亡くなっている。皇室ですらそうだったんだから、側室やむなしなのかも。

そしてずっと若様に厳しく接してきた桂木は、クールな表面とその腹の中はともかく、いろいろ迷っていて、いかに大人が成長しない生き物であるかがわかって楽しい。若様のほうはなんかいろいろ吹っ切れて、当主としての自覚も芽生えて迷いがなくなったように見えるけど、大人な桂木のほうは、どんどん情に流されていくっぽいわ。こういう、絵もお話も丁寧で、トシ喰った腐女子を満足させてくれる作家さんは数えるほどなので、1年1冊でガマンするからクオリティは落とさず続いていってほしい。

途中の扉絵で、略式の大礼服みたいなのを着た若様がかっこいい。明治期の爵位持ちの偉人の資料館とか行くと、大抵こうした大礼服セットだの、天皇発令の国璽とかがいっぱい飾ってあって、こういうの参考にしているんだろうなあ。日高さん、マジメそうだから結構真剣にリアルに描こうとしているから、骨が折れそうだ。頑張れ!

あーなんか急に円地文子の「女坂」を読みたくなった。高校生の頃読んだときに、正妻が夫の妾を選ぶ、というシーンにショックを受けたんだよね。でも子供の頃、うちに出入りしていた芸者さんたちは、まだ「旦那に引かれる」のを待っていた時代だから、明治の時代とあまり変わらなかったかもしれない。私が習っていた生け花の先生は、実際に「粋な黒塀に見越しの松」のあるお屋敷に住んでいた、もとお妾さんだった。旦那の甲斐性は、たとえば外の女性が亡くなった時には、ちゃんと喪主を務めるかどうかでわかる、と聞いたことがあるけど、彼女がなくなったときは、旦那の息子が喪主を務めていた。ああなんか話があさってだ。






Last updated  2011.06.01 23:08:06
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