日々是徒然

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• 「モーニング　２」の衝撃

  週刊モーニングの増刊？　確かアフタヌーン、イブニングとかもあるよね。週刊の増刊なのに隔月とはね。２カ月に１度の雑誌が中綴じ輪転誌だと、なんだかありがたみに欠けるよ～。これ、コンビ二では見てないような気がする。なんだかプラチナ文庫の表紙と同じで、目がハレーション起こしそうなキラキラした表紙。このテの紙のコストが安くなったのかな？　昔は菓子箱ぐらいにしか使われなかった。というかデザインやロゴの邪魔になるから、ＢＬぐらいしかこんな紙使わないと思ったのに。でも表１がオノナツメ、表４が山下和美で、これではニアホモファンの自分も手に取らずにはいられないよ。莫大な広告収入になるはずの表４つぶしても、このラインで、この紙で出すというのは、明らかにＢＬ腐女子狙いですな。やるなあモーニング編集。それにしても山下さんの「不思議な少年」は当初のインパクトがだんだん薄れて、最近は単行本も買わなくなってしまった。自分的には出典が見えてしまうので、半分ぐらい読むと先が読めてしまう。それでも絵的には好きな作家さんだから、掲載誌では読んでいたけど、引越ししたのね。それより驚いたのが、オノナツメさん。これが第２回目？　うわー講談社ってば目つけるの早っ。表２・表３もイメージにあわせているし、妙にとんがったサブカルっぽい折込みＡＤ入れたりして、どしちゃったの？？　モーニングって誌名じゃなければ、まだマシなのに。OPERA気取っているのかしら。今日、最後まで買おうかどうか迷った「drap」は、結局それだけが目当てだった草間さんの短編を立ち読みしてきて済ませたけど、自分のなかでは草間さんとオノナツメさんは同じカテゴリーだな。すごく好きな作家さんだけど、萌えとは別。作品もすべて好きというわけではないけれど、作品のセンスとかプロットの独特の流れが個性的で、他に類似品がないと思う。中身はこれから読むんだけど、ちょっと期待萌え。あ、本日「冷血」と草間さんの同人誌を申し込む。早く届け～！追記：この雑誌、発売が12月後半で、次回が４月だって。隔月どころじゃなかったよ。季刊ですらない。年３回刊？　これで連載読まされるのはつらいな。

  2007.01.05

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• 『リスタート』日高ショーコ

  新年初ＢＬは漫画から。もう普段一人で気ままに過ごしていると、同居人がいるだけで気詰まりで、今朝は寝室から出たくない気分。昼過ぎに散歩がてら近所のぶこふ２件を流して、めぼしいものを何冊か購入。ちょうど新春キャンペーンかなにかで1000円以上購入でグッズがもらえるらしいので、100均にこだわらずに物色。錦糸町のほうで、いつも行く新刊書店ではまだ平積みされていた「リスタート」をみつける。個性的ではないけど、あっさりした線で手抜き感のない絵が好みの人だ。リブレでは初刊行ということは、他社からはすでに何冊か出している中堅さんなのかな？　雑誌を読んでこなかったので、漫画家さんはさっぱりわからない。で、ぬる湯で半身浴している間に、ルコちゃん新装版のおまけ短編とこの本を読みきる。１時間ジャスト。ああ～１時間も続けて本を読めたのは久しぶりだ。モデルものって、もっと華やかで欺瞞に満ちているのかと思ったら（笑）、なかなかいい感じの作品だった。３歳年下の売れっ子の後輩が、一目ぼれした売れない先輩と思いを果たすというありがちなストーリーだけど、なんか二人ともそんなにエロくないし、無口で何考えているかわからなくて、イイ！　モデルという設定はやまねあやの系の絵柄が似合いそうだと思うんだけど、こういうさっぱり系で時代物もスポ根ものもいけそうな絵柄で描かれると、逆に新鮮だ。でもよく考えると、モデル仕事のシーンはわずかだし、別にモデルでなくてもよかったような……。萌えはね、二人のマネージャーの野口さん（笑）。こういう女性はいい。それと、書き下ろしで判明した、攻めに姉３人という設定！　かしましい姉が多いとこういう性格になるというのは、他でもいくつか読んだことがある。なんだっけ？

  2007.01.03

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• 『さあ恋におちたまえ』大和名瀬

  ２日にしか遠出しないから、本がたくさん読めると思った年末だけど。今日も大掃除でほぼ終わった……。来年は絶対レンジとファンはプロに頼むぞ～！さて、大和名瀬さんである。作品が次々CDドラマになっている、人気の漫画家さん（らしい）。コミックスで読むのはもちろん初めて。　あ、でも小説のイラストではよく目にする人かもしれない。結構昔から名前だけは目にしている。この作品は明るく楽しい、ほぼ健全なボーイズラブ（ボーイズラブが健全かという議論はさておき……）。こういうのに中高生のお嬢さんたちは夢中になるのかしら。ストーリーは予定調和的で目新しさはないけど、安心して読めるところがいいのか。お金持ちお坊ちゃん×庶民の組み合わせも古くからあるテンプレで、もちろんもともとは少女漫画のテンプレでもあるけれど。絵がね、かわいい系には違いないけど意外にこってりと濃いね。主線もしっかり太いし、小さな子供とか女学生とか、なかなかチャーミングだけど、トーンワークが激すごい。目といい鼻といい口元といい、隙なく張り込んでいて陰影濃い濃い。これだとショタもいけるしお耽美もいけるんだろう。続巻でまたいろいろなことが明かされるのかもしれないけれど、この攻めはそれほどお坊ちゃんでもないし、こんな庶民の猫かぶりって21世紀の今時ありえんだろうという気はする。きっとみんなそれがわかっていて読むんだろうな。２冊目は私的にはもうないけど。

  2006.12.30

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  『Raphael～ラファエル～』安曇もか

  12月発売コミックRaphael～ラファエル～昨日に引き続き、お耽美系と言っていい漫画家さんの作品を読む。昨日の甘野さんはまつげなしだけど、安曇さんは正統派のまつげバサバサ系お耽美路線。ところがこの本、新刊には違いないけど、中身は10年以上前の作品も収録されていて驚いた。でも相当手を入れたようで、今の絵と比べてあまり遜色がないのは見事。表題作はありがちなヴァンパイアもの。なんかストーリーがよくわからないよ。消化不良？　まだ途中なのかな？　あれだけ幼少時の出会いを細々描いておきながら、いきなり拉致誘拐一緒に暮らしてハッピーでも僕一回死んでるの。おしまい。っていう話だよ。残り３分の２は時代物だった。ガ～ン……ヨーロッパゴシック調と現代ロックものしか知らないので、時代物（マゲもの）を描いていたとはしらなかったよ。うーん全員青い目のサムライに見えるよ……。なんだか断ち切り線いっぱいにまでびっしり描き込んでいるので、小さな版型だと圧迫感があるなあ。むか～しのまつざきあけみや舞方ミラを彷彿とさせる。古い、古すぎるよﾏﾏﾝ。お耽美系の人の作品って、絵にばかり目を奪われるあまり、作品としての面白さを計りかねることがある。甘野さんもそうだし、安曇さんの作品も私にとっての萌えはない。絵は苦手でも藤たまきや西田東の作品には、物語としての圧倒的な面白さがあってひっぱられるようにして読むことができるのに。なんでだろうなあ。お話づくりが下手なわけではないのだろうけど、絵の製作に時間がかかるあまり、当初のプロットの新鮮味がなくなるとか？　読み手側が絵に心奪われるあまりストーリーに埋没できないとか？安曇さんはHPでは意外なほどはじけてて少女なのでちょっとひいたけど、まあ常の時代、コアなファン層はがっちり押えている作家さんだろう。そういえばこの人の挿絵というのも、過分にして知らないなあ。山藍先生とか花郎藤子さんあたりの作品なら合いそうな気も……ハッどっちも前世紀にピークのあった作家さんだよ。あわわ。

  2006.12.29

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  『楼閣の麗人』甘野有記

  楼閣の麗人『楼閣の麗人』甘野有記３作目を最初に読んでしまったので、李悠がバーンスタイン家（この家名も、もろユダヤ系なんだけど、いいのかなあ）に仕えることになった理由とか、全然わからなかった。この本は２作目だけど、なんとなくスラム街の阿片窟とか、そんなところから救出されて連れて来られたことがわかった。10歳ぐらいだろうか？　とするとまだ男娼にまではなっていなかったかな。いやあ３作目以上に、尋常ならざる画力だなあ。本箱１本分ぐらい資料ありそうだ。いろんなものからインスパイアされているのは歴然としているけど、トーン代わりの縄アミとか、一筆で描くのは勇気のいる天地突っ切ってうねる黒髪とか、よく描くなあ。ビアズリーもびっくり！　これで顔まで濃くしてまつげバサバサにすると、耽美になりすぎて怖くなるんだろうな。顔の長さとのっぺり感はちょっと苦手だけど、あのバックや衣装や雰囲気とは合っているんだと思う。で、ずっと気になっていたんだけど、このシリーズは短編ばかりで、しかも一誌にのみ連載されているわけではない。アンソロジーにはかなり自由な設定で描いているし、もしかしてスターキャスト制なのかな？　それに１作があまり仕掛けのない１プロットで完結していて、読みやすいけど短いよ。製作にすごく時間がかかるから、長編は無理なんだろうか。どうしても波津さんを連想してしまうけど、画力はこちらのほうが上だね。扉絵にいちいち関心させられた。ＢＬの挿絵もやればいいのに。もうやってるのかな？リチャード・バーンスタインって、作曲家にいなかったか？　なんだかシノワズリ＆ジャポニズム趣味丸出し(しかも両者を混同している）「ミカド」を書いたギルバート＆サリヴァンの雰囲気を感じる。21世紀にこういうものを読めるとは思わなかったよ。掲載は「花音」だけど、Ｈシーンはなくてせいぜいキスどまり。でも衝撃の告白とかあったし、すでにお手つきだよね？＞李悠。

  2006.12.28

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• 『彼の肖像』西田東

  この人、不思議だよね。あの絵がダメという人は結構多そうだけど、内容はいいんだよねえ。私も最初はダメだった。白っぽくて同じ表情ばかりで。描くのはオヤジ、リーマン、やくざが多いし。表紙なんてみんなポートレートだし。でもいいんだよねえ。黒々しい世界があの絵だと逆にちょっと救われるのかな。『見つめていたい』も『影あるところに』も『願い叶いたまえ』も、不覚にも泣きそうになるほどだった。お話作りのツボのもっていきかたが上手いんだと思う。並ぶ人がいないというのが売りだよね。しようと思っても真似できない。この本は2004年刊で、めずらしく新書館のディアプラコミックス。内容も珍しく最初の２本がリーマンじゃない。画家の卵と売れないイラストレーター（でもボン）という組み合わせ。なぜかﾚｰﾀｰの母親（画家）と直球な家政婦に萌えた。こういう家庭はいい。母親も息子はかわいいけど自立させにゃと愛の鞭で接する。脇がこうしっかりしていると読み応えあるよ。あと、おバカな２代目サラ金社長と先代からの手代（右腕）の話。違法な取立てをして警察が動いた時、あっさり「自分が行きます」と罪をかぶる手代。こういう話に弱い。闇社会の人々の情の深さとか仁義とか、絵空事でしか知らないだけに、憧れてしまうよ（こらこら）。リーマンもの（舞台は社員寮）のすれちがいラブもなかなか。一方がノンケで始まる話は多いけど、西田さんのはあの絵柄とあいまって、濃度が薄い。そこがいい。おまけ漫画は爆笑。西田さんの面白さってなんだろうと考えてみる。漫画ならではの「はずし」方がうまいかなと思う。シリアスな場面なのにあわてふためく登場人物とか、そのセリフとか。「絶対こうなる」と思わせておいて真逆の結末とか。でも、あのやる気の見られない線はもうちょっとなんとかならんのかな。あとがきのぞんざいな絵にはいつも驚かされるし。せめて山田ゆぎ風の「筆圧高いのに柔らかいGペン使ってます」的な線にするとか。もうちょっと背景描き込んでみるとか。いや、この白っぽさが西田東の個性なのか。絵は苦手なのに目が離せない御三家の一人だな。

  2006.12.27

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  『霧の貴公子』甘野有記

  霧の貴公子初めて読む漫画家さんだ。世紀末＋オリエンタリズム＋執事とくれば、読むしかないでしょ。古い絵柄だな～。80年前後の、カイユキコさんあたりを彷彿とさせる。すごく丁寧に描かれていて、今時カケアミとかアジロアミとか点描とかしっかり使っていて驚き。背景も人物から浮いていなくて、全体にかなり時間をかけているのはわかる。もしかしたらかなりキャリアのある人なのかもしれない。目の描き方などみると、ボーイズ系より少女漫画のほうが合っていると思うけどなあ。貴族＋東洋人の小姓という図柄はむか～しからあるよね。カイさんの妹の波津アキ子さんも長年に亘って描いているテーマだし、よしながふみさんも描いている。たしか小説リンクスでクイビラハルモさんが同様のテーマで小説も書いているはず。美術史をひもとくまでもなく19世紀後半、万博博覧会や植民地化をきっかけにシノワズリ、ジャポニズムなど東洋の文化が西洋に流入して、ついでに人まで連れてったんだな。インド人やアフリカ系はもっと以前から使用人として入っていたはずだけど、あきらかに扱いが別だよね。ビアズリーなんかの様式美も元をたどれば日本や中国の水墨画や文様がかなり影響を与えると思うし。東洋人小姓という発想は、従順でいつまでも年齢不詳で小柄だからかな。まあ白磁のようななめらかな肌というのもあるが。でも一人だけチャイナ服着せて髪の毛切らせないというのは、差別に近い区別だと思うよ。ほとんど「ペット」と言っているのと同様の感覚だ。で、甘野さん。絵の古さ、線の細さ、顔の長さはこの際、不問にしよう。それよりストーリー上というか、コマ割りに妙な違和感を覚える。話が続かない。ネームがうまくないのなのかもしれないけど、「えっ？　なんでこれがこうなるの？」というつながりの悪いところがいくつかある。話の流れも時間的感覚がでたらめだ。李悠はいったいいくつからこのお館で仕えているのか、執事頭はいくつから仕込んだのか、よくわからない。昔の話がしっかり描かれていないから、李悠の存在自体がすごく不安定なんだよね。李悠とリチャードがイートンで出会うというのは、まったく別のお話なのかな？狂言回し的存在の弟夫婦もちょっと浮いている。あのフランス人も唐突。第一、いくらかわいがっていても、万一本当に愛していたとしても、李悠は所詮小姓だし、ジェームスは社会的には嫁をとらないと、その貴族としての責務を果たすことはできないだろうと小一時間問い詰めたい（笑）。影響受けているものは大体想像がつく。小説ならサキ、フォスター、ドイル。映画ならアイヴォリーの一連の貴族もの。「マイ・フェア・レディ」も入っているな。嫌いではないので、すでに２冊出ている同シリーズも探してみよう。

  2006.12.24

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• しゅしゅしゅの行く道

  100均で買った割には楽しめた『無人島ラヴァーズ』で、内容はともかく絵の美麗さには一目置いた櫻井しゅしゅしゅである。今日、フリースパンツにつっかけ履きで近所のぶこふで漁ってしまったよ。収穫：３冊ゲット。ピアスデビュー作の『快感インビテーション』と『ジャングル・キング』、ビブの『部長と竹田くん』。ははは、やっぱりこの人、色物担当なのね。『ジャングル・キング』は今年７月発売で、紅蓮ﾀﾝの『温泉ターザン』とかぶるなあ。『ジャングル・ターザン』だったら、いちばんまともだったのに（笑）。どっちがインスパイアされたということではないんだろうけど、突き抜けたアホエロさ加減というのは、こっちのほうが上かもしれないなあ。不条理入ってるし（笑）。紅蓮ﾀﾝは、まだ情に訴えるところがあって純情入ってるな。まだ人間だ（笑）。本当に筋肉とペニス（を描くの）が好きそうだなあ。あと、ヒグマとか。やまねあやの系お耽美系になるかと思えば、ちょっとキツめにトーン貼るとあっという間に新田兄貴の絵に近づいてしまう。描線に揺るぎがなくて直線的なんだな。『快感……』のほうは、タイトル作と似て非なる作品があるだけで、表紙も近未来SFものっぽいのに、そんな作品は１本もなく、デビューコミックスらしくゴッタ煮だった。詐欺だろ、これじゃ（笑）。６年以上前の作品だから、絵が今とはまた違っていて、まだ上手かったころの石原理とか、いろんな人の要素が入っている。最後のショタ２作は同じ人の作品とも思えない。やっぱりどんな人にも歴史あり、なんだなあ。『部長と竹田くん』ビブ倒産２ヶ月前の発刊だから、新刊としての寿命が短かったかわいそうな本だ。中身は日常ベースだけど、やっぱり設定も出てくる人間もヘンだ。妻に先立たれてやもめ10年、小学生の子持ちの部長というのがかわいい。初登場の頃は確かに45歳に見えたのに、どんどん若返っていって、最後は30歳ぐらいにしか見えない。表紙なんて攻めより年下に見えますが？う～ん・・・リーマンものは薄味に感じるなあ。突き抜けたエロがないせいかもしれん。麗人の連載も読んだけど、こっちはシリアスで、やっぱりつまんなかった。まあ、徹底的にアホエロに徹するほうが潔いかもしれん。生暖かく見守っていくことにしよう。

  2006.12.16

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• 『縁は奇なもの美味なもの』角田緑

  かくた・みどり　ではなく、つのだ・りょく　だそうである。一文字も合ってないよ、自分……。この人も初めて読む作家さんだあ。最近、チャレンジャーだな、自分。連載していたコアマガジンの「drap(ドーラ）」というのも、読んだことないなあ。BL漫画は、いまや小説よりもうとい分野になっちゃった。90年代までは、BLと意識せずにビブロス系の漫画はいくつか読んでいたけど、もうお手上げだ。知らない人ばかり。で、角田緑さん。地味系の絵で、舞台は料亭。この間から、鈴木ツタさん、町屋はとこさんと、地味っぽい絵の人が続く。しゅしゅしゅとは対極（笑）。そもそも今市子さんあたりから、この手の「上手いけど地味」な作家さんが注目されだしたな。アシさんとしては重宝されるけど、集客力は弱いだろうという。でも結局お話次第なのは、ほかならぬ今さんが証明してくれた。ただしあくまで王道の少女漫画ではなく、ネムキみたいにどのカテゴリーにも属さない系か、BLに限られるんだけどね。さて、板前と管理部門のチーフの恋だそうである。長い……ね。しっかりプロット作りこんであるから、途中でダレないのは見事だけど、ここまで長くする必要もないかも。受け（チーフ）の出生の秘密と、攻め（板前）が二重スパイというのがストーリーの鍵なんだけど、まあ、ありがちなお伽噺で、母を亡くして天涯孤独になった中卒の自分に声をかけてくれた初老（いや中年かも）の支配人というのが、すべてを知ってる人だったりする。父親を知らずに育った受けは、この支配人にほのかな恋心を抱くけど、それが恋なのか擬似父としての思慕なのかわからずにいるところに、使命をしょった攻めがちょっかいを出す。おちゃらけ天然に見えていた攻めが、実は頭の切れる奴だったりと、ちょっと昔のミステリーみたいなんだけど、二人の恋愛よりミステリーのほうが前に出ちゃってちょっと残念。なにより髪長くて煙草吸う板前というのは勘弁してほしかった。絵はシンプルだけど丁寧だし、中年や女性もよく描きわけられていると思う。でも、一冊まるまるのお話にしては登場人物が少ないのではないかしら。それにアップが多くて背景はちょっぴり。デッサンがおかしなところはないけど、まだまだこれからの人ということかもしれない。おまけの小冊子はほぼｴﾁｰのみ。要らんわ。

  2006.12.15

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• 『無人島ラヴァーズ』櫻井しゅしゅしゅ

  ……これは麗人コミックスか。竹書房、やるなあ。紅蓮ナオミさんの「温泉ターザン」（マガジン・マガジン）といい、この本といい、突き抜けアホエロ系も確かな需要があるのだなあ。「ピアス」も「麗人」もＢＬ漫画の中でもエロ度の高い雑誌として有名だけど（あれ、ピアスってまだある……のかな？）、別に私はエロ好きではないので、雑誌を買ったことはなかった。でも専用スレがあるほどの麗人は、友人宅で読むことがあったので、今回自分でも買ってみたよ。まだ読んでないけど、画力のある作家さんが多いという印象。で、この漫画。これはこれで面白かったよ。うん。ＰＮからしてふざけている人なんだけど、たまにＢＬ小説の挿絵をしているのを見ると、華麗で丁寧、色づかいもきれいで好きな系統の絵師さんだと思っていた。古書店でよく見かけるコミックスは表紙からしておフザケ系で、中を開いて見る気にもならなかったけど、今回100均だったので、しゅしゅしゅ初体験ですわ。もう設定からしてむちゃくちゃだし、出てくる人はみんなヘンだし、でも主役の二人はいい男だし。どうしてこの絵柄でここまでアホな漫画を描こうと思うのか、理解に苦しむよ。無人島で二人きりになったわがまま御曹司（受）とボディガード。どっちも天然。いきなりマッパで駆けずり回る。非日常から救出されて日常に戻ると、攻めの魅力が半減するというのは、旅先やスキー場でのアバンチュールをもちだすまでもなく、古今東西揺るぐことなき真理だし。でも、紅蓮さんほどの衝撃はなかったな。おもしろさあと一歩！　という印象。それよりむしろ、京都を舞台とした車夫と陰間のラブのほうがしっとりしていて私好みだったよ。東北出身の陰間とか、なまぐさ坊主に穴を開いて披露してひかせるところとか、いちいち余計な知識が満載（笑）。一瞬、ゴーストもの？と思わせる「エレベーター」も好きだ。もったいないのは、これだけゴージャスな絵が描けて、描くのも時間かかっているんだろうけど、一発ギャグで終わっているから、二度と読み返そうと思わないところだよね。漁船ネタとか、ヒグマネタとか。「あっはは～面白かった。さ、ぶこふに持って行こう」って思っちゃう。ゲーム二次同人出身なら、スピード感とキャラだちの鮮やかさはあって当然だけど、筆者的にはそれでいいのか？別ＰＮで、もっとしっとり系の感動巨篇を描かせてみたい人だな。ところで、紅蓮さんもそうなんだろうけど、おそらくＰＣ使ったＣＧとかは苦もなくやってのける世代なんだろうね。ツールで苦労しているちょっと上の世代の作家さんとは、明らかにメンタリティが違うと思う。「苦労してるんだから、人に感動を与える、いい作品を描こう」と思っている人と「簡単だから、おもしろおかしいものを量産しよう」と思っている人じゃ、水と油だもんねえ。ＢＬ漫画も10年ぶりぐらいで本気読みしている自分としては、時代の移り変わりに感慨深いものを感じる。

  2006.12.15

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• 風呂本２冊

  今日はこんな陽気になるとは思わず、ウールのセーターにムートン着て出かけた私がばかだった。百貨店のなかは半袖でもＯＫなほど暖房がガンガン効いていて、暑いのなんのって。かなり汗をかいたし、足が疲労でパンパンなので、平日なのにゆっくりお風呂につかる。で、お供は買ったばかりの昔の漫画（笑）。どちらも20世紀ものだね～。茶屋町勝呂「赤の原遊戯」これ、再販なんだね。そうだよ、私が読んだのは10年以上前だもの。当時はスタイリッシュでかっこいい絵だなあと思っていたけど、勝呂さん、大学生だったんだね。今見ると、かなりあやうい。由貴香織里の絵にも似ているね。目とか横顔とか。この頃の勝呂さんの絵をもっと描き込んでトーンをいっぱい使うと由貴香織里。わー大発見！こういう絵柄は90年代に流行った。モノトーンのコントラストで見せる。テーマが退廃や反道徳的なもの。スタジオヴォイス系（笑）。美大生の描く漫画ってこんなだろうという感じ。ビブロスだったんだなあ。あの頃は、なんでも冒険できたんだよね。なぜか強烈すぎて覚えている奥様うどんとかさ（笑）。しみじみ時代を感じる。今、勝呂さんどんな仕事しているんだろう。榎田さんの魚住くんシリーズの挿絵ももう６年ぐらい前だよね。あれでもずいぶん絵が変わっていた。安曇もか「ロマンセ　２」この人の「ロマンセ」の１は、たぶん昔読んでいる。ゴージャスお耽美系。ずいぶん作画に時間がかかるだろうに、残念ながらいまはあまりもてはやされない絵だよね。こういう丁寧な絵を描く人は70年代からいたけど、えてして報われていないような（笑）。タフタや繻子織りの重さがわかるような衣服の質感。レース、けぶる睫毛。筋肉はなく、かといって骨っぽくはない、肉のしっかりついた造形。デッサン力もある。この絵柄をもっとグロテスクにすると四谷ｼﾓｰﾇになるな（笑）。ああ、そうか。今は剣解さんが同じ系統だね。現代モノを書かせると著しく浮いてしまうので、ちょっとかわいそうだ。お話は残念ながらありきたり。萌えはないけど、美しいね。あまり挿絵もしていないようだけど、やはり需要がないのかな。ファンタジーとかコスチュームプレイとか、かなりお話は限定されそうだものね。

  2006.12.14

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• 『また　あした』町屋はとこ

  たいへんおもしろうございました。基本リーマン、日常視点、ﾍﾝﾀｲ・ハードプレイなし。仕事や日々の生活のなかで知り合った相手がたまたま男。好きで好きで好きで、でも強引にしたら嫌われるんじゃと気にして。ノンケがいつの間にか誘い受けになっちゃう連作もいいけど、ガテンとリーマンのカップルがさわやかだ～！　どっちも控えめなんだよね。ｴﾁｰは濃いけど。なんか、年齢も名前も（苗字しかわかんないカップル多し）わかんないのに、あら～よかったわね～お幸せにね～なんて自然に言えそう。いじいじ・おどおど系が苦手な人にはだめかもしれないけど、私的には設定も人物描写も人物の性格もすべてツボでした。萌えいっぱい！絵はどちらかといえば地味系で、すっごいイケメンが出てくるわけでも、肉体的に特徴があるわけでもないけど、リーマンの基本であるYシャツや背広姿がしっかり描けていて安心できる。オール誘い受けちゃんたち（笑）が、うれしいとほんわか花をとばしちゃう描写がラブリーである。そうそう、数日前に読んだ鈴木ツタの「hand which」も同様の傾向だけど、町屋さんの作品のほうが絵はおとなしくて、ｴﾁｰは濃い。濡れ場はなかなか細密に（笑）描き込んでいるけど、不思議と下品じゃない。ああ、こういうのがBLなら、他ジャンルの人にももっと読んでほしいかもと思う。自分は別にBLにそれほど萌え属性はないはずだけど（まあ、今年はなぜかBL絶賛強化年なのだが）、おちゃらけやテンプレでなく、文学性（とまで言ったら大げさだが）の高い作品なら大歓迎だ。吉野朔実が少女漫画界で純文に近い地位にいるとしたら、よしながふみがBL界でのそれにあたると思っていて、この町屋さんという人も、１作目でこれだけのクオリティのものが描けるのなら、そのうちもっと人の心を打つものを描いてくれそうな気がする。若い（かどうかはわからないけど）　新人さんの当たりを引くのはいい気分だねえ。

  2006.12.13

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• 本日の散財

  一体なんのために、機会があるごとに関東一円のブックオフを渡り歩いているのか。一体何度、100均以外の本に手を出すのをためらったことか。なのに、新刊書店で月に２～３万も使うってどうなんだろう？いくらなんでも買いすぎだ。しかも新刊の場合、はずした時のショックが大きいのに。それがすべてBLでないのがまだしも救いだが。CDと同人にはまらないのも自分の中の最後の良心かも（笑）。あ、でも最近危うい感じはする。で、今日はふらっと立ち寄ったBLフロアで、本当は大奥（２）を買うつもりだったのに、これまで新刊ではほとんど買ったことのないリブレさんを３冊も手に取ってしまった。『Punch↑』鹿乃しうこ『また　あした』町屋はとこ『僕の声（２）』新田祐克『縁は奇なモノ美味なモノ』角田緑「麗人」１月号ふーむ・・・これで4000円オーウ゛ァー。鹿乃さん、新田さんも１、２冊しか読んだことがないし、他の２人はお初だ。新田さんは（１）が手元にあったしなあ。さっそくお風呂で鹿乃さんを読む。そしてどこが腐女子の燃えポイントなのかを冷静に分析してみる。31歳建築士。ヘタレの攻め。浮気性。弱点：猫19歳型枠大工。すじ筋ボディにパイパンのやんちゃ受け。男運悪し。うーん・・・若いお嬢さんがたにはパイパンが魅力なのだろうか？鹿乃さんはもうベテランだけど、どちらかというと苦手なタイプの濃い系の絵だし、ストーリーで印象に残るものもなかった。なにより猫がかわいく描けていない。これは・・・ね。一回読んで「あー、面白かった！」と言って売りに出す本だ。私にとっては。

  2006.12.12

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• 『hand which』鈴木ツタ

  この漫画家さんについての情報は皆無なのだけど。最近「この世異聞」がCDドラマになったのを知っている程度で、作品はほとんど読んだことがなかった。掲載誌の「麗人」って読まないからなあ。でもスタイリッシュな表紙が気になったので、100均でもないのに珍しく手に取った。そして、当たりだったよ。自分的にはツボ満載。フツーの男たちによるフツーの恋愛。ただし相手は野郎。バラエティはいろいろで、大学時代の仲良し５人組、惣菜屋と偏食家、少年エロサイト運営の隣人と未成年（デビュー作）という連作が３本（計６作品）と凶暴な絵本作家と家政夫という取り合わせ。うーん、どれもツボだよ！　面白いよ！　絵は、それほど達者ではないけど、過剰すぎず、かといって白っぽく手抜きでもなく、ほどほど大人の嗜好に合う。デビュー作は、ちょっと古臭い少年漫画のようだなあ。なんだっけ、B’ｚの同人作ってた男性のやおい漫画家、名前忘れちゃったけど、彼の絵柄を思い出す。ずっと二次同人でもやっていたのか、オリジナルはこれが初単行本だそうだけど、なかなかどうして手馴れた感じがする。絵柄からして、同人活動は少年誌系とみた。はっ、商業誌デビュー１年やそこらで、２作目の単行本がCDドラマになるって、結構すごいこと？なんか、基本は日常、ノンケで、木原さんからイタタを取ったようなイメージだなあ。いや、これはほめ言葉だけど。時々、全身のパースが狂っているけど、唾液の糸引くキスというのは、顔射より萌えるなあ（笑）。デビュー作とその連作は、私の好きな円陣さんの隣人少年記憶喪失ものを思い起こさせる。こういうナイーブ少年系は、ショタでも許せる気がする。まあ、最初は双方自覚なしで、攻めが（一見）淡白だという条件付きだけど。これぐらいの薄さ、あとの引かなさが、漫画で読むにはちょうどいい。

  2006.12.11

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• 『大奥』（１）よしながふみ

  ＢＬ・・・ではないよね？でも、かなり前に買っていたのに、最近までほったらかしにしていて、やっとこさ読み終わってみたら、思っていたよりずっと面白かった。でもって、昨日、本屋のレジで精算中に、レジ前平積みで２巻が置かれていた。うーん、彼女の本はわりと早めに古書店並ぶからなあ・・・。江戸時代をテーマにしたマンガは今は亡き杉浦日向子さんの作品が好きだった。まだ私が20代の頃だよね。浮世絵に興味もって、原宿の太田美術館に通っていたのも、もとはといえば杉浦さんのマンガに影響されてのことだ。思えば彼女も早熟型というか、生き急いだ作家だったな。それ以外はほとんど興味のない時代なんだが、この「大奥」では、あまりにパラレルな設定で笑ってしまうというか、気風のいい吉宗を破瓜すお役目の貧乏侍の話に萌えた。お内証って、本当にあった制度なの？　朝廷側の役職には詳しいけど、幕府側はさっぱりだ。よしながさんは、結構アンチも多くて、私もわりと最近まで、あのほとんど背景のない白い画面がだめだった。でもこの人の作品には、この人にしか描けない独特のテーマがいつも存在する。マージナルな世界を扱っていても、誰にでも理解される普遍的な人間の感情とか、正義とか、うーん、まだ頭が働かない時間だけど、そんなもの。

  2006.12.04

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• 「鈴の音がきこえる」

  『鈴の音がきこえる』佐々木久美子　リンクスコレクションＢＬ小説の挿絵でおなじみの佐々木さんの初コミックス。以前読んだ侍の出てくる時代物がそれほど好みじゃなかったのと、表紙が猫耳だったので、荒唐無稽なファンタジーかと思って、これまで手を出さずにいた。ところが、大当たりだったよ～！　久々にキャラ萌えだよ！　いい男系ばっかり見ていたせいで、こんな草食系の受けキャラがうまいとはしらなかった。萌える、萌えるよ霧島先生！　ラストが死にネタじゃな動物ものというのも好みだし、黒猫の転生した十三くんだけじゃなくて、ロングコートミニチュアダックス系の琥珀ちゃんがかわいい！女の子、上手いんだ！　瞳の大きなおとぼけキャラがすごく魅力的。たくさん出てくる動物たちもラブリー。続きを読みたい。確か、ＣＤにはなっているはずだ。８０１シーンもそれほどハードじゃないし、十分ファンタジーとして成立する。佐々木さんはカラーの色使いが独特で、ＰＣ処理なのかどうかわらかないけど、落ち着いた感じで好きだ。今回マンガの画面をしみじみ見ても、過剰な書き込みはないけど、丁寧で好感がもてる。かなり時間かけて書いていそうだ。初出はもう５年も前だから、今はもう少し違ったタッチになっているかもしれないけれど、もっとこういう軽いファンタジーマンガ、描いてほしいなあ。

  2006.11.25

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• 衝動買いのＢＬマンガなど

  週に２度は訪問する某ブックタワー８階だが。普段は表紙を眺めるぐらいで、もっぱら目標買いなのだけど、時折、衝動的に未知の分野にチャレンジしたくなる今日この頃。昨日は雑誌やマンガをカードで５冊ほどお買い上げ。『シナプスの柩　下』華藤えれな　リンクスノベルズ上を読み終わって早や１月。ブックオフでの偶然の出会いを待つには面白すぎる。小説はこれ１冊。『花音　12月号』初めて買ってみた。ＢＬマンガの雑誌は、これまでリブレ系も徳間系もリンクスも、面白かったためしがない。でも最近はまっている西田東さんが描いているし、そこそこ知っている名前がある。最後まで読めるといいな。『ｆ　No.41』太田出版オノ・ナツメさんが看板のトンガリ系スタイリッシュ雑誌？　ＢＬじゃないけど星野リリィとか雁須磨子とかＢＬ作家もちらほら。松苗あけみ、高口里純というオヴァ大御所少女マンガ家に三宅乱丈、安田弘之、山本直樹という青年誌系（ちょっと過去）人気作家、そして気にはなっていた中村明日美子というラインナップ。どういう人選だ？　どういうコンセプトなの？　謎だ……。『クマとインテリ』basso　茜新社この人、オノ・ナツメさんだよね？　間違いないと思って表紙買いしたら名前が違う。そして今回の白眉！『温泉ターザン』紅蓮ナオミ　ピアスコミック究極のアホエロマンガ!これほどバカバカしくて笑えるエロＢＬマンガがかつてあっただろうか（いやない）。ピアスコミックスだという時点でエロは期待萌えなのだが。思えば長い道のりだったよのう。森茉莉ぐらいしか萌えを語れる素材がなく、耽美だ幻想文学だといわれ、淫靡な日陰の花のような存在だった女性向けホモの世界が、ここまで来るには。これほど突き抜けたアホらしさは、美少女系にはあるのかもしれないけど、なまじやまねあやの系の小ぎれいな絵柄だけに、内容との落差がいっそう笑いを誘う。表４のおちゃめな図柄も恥ずかしくなくカウンターに持っていけるオヴァな自分だけど、あっけらかんとした陽性のエロとアホらしいストーリーと耽美系の絵に萌えた！

  2006.11.15

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