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SANAMI
第1章 夢と少女(4) はるか上空に「天界」と呼ばれる場所がある。 光あるところに影があるように、悪魔がいる世界には天使と呼ばれるものもいる。 正義や優しさを貫いた人間が死ぬと天使になるという。 この天界は天使の中でも権力の強い「大天使」と呼ばれるものが治めている。 その大天使は今、ある天使を招き話をしている。 「御用でしょうか、大天使様?」 「うむ。突然だがお前には2人の人間を助けてほしい。もちろん、人間の姿に扮して、だ」 そう、天使は人間の姿に自由に成り済ますことができるのだ。 だが性質は人間とは違う。並大抵のことでは死なないし怪我もしない。 「その2人の人間とは誰でしょうか?」 「1人は男、もう1人は少女だ」 「どこにいるのですか?」 「そこまでは私もわからない、自分で探すんだ」 「承知しました」 とは言ったものの、広い世界の中から2人を探すなんて容易ではないことだ。 「頼んだぞ―ノース」 ノースと呼ばれたその天使は姿を人間に変え、地上へと旅立った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月22日 18時18分19秒
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