ワシントンDC ユニオンステーションを後にして♪
1月20日の就任式&パレードの帰りのユニオンステーション駅。群集が押し寄せ、行列がちっとも前に進まず焦りましたがみんなは冷静。日本人と違って文句も言わず並んでいるのにはいつも感心します。発車の迫ったチケットを高く掲げ、係員に誘導を促すも、あまりの人数にうまく機能せず。 ようやく暖かな駅構内に入ると人でごった返し状態。混乱を避けるためか地下のフードコートも閉鎖。無事NYペンステーション行きのアムトラックに乗り込みホッと一息。行きはワクワクして眠れなかったので、帰りこそは睡眠不足を解消するため眠る気満々でした。ところが...。ここからは私の苦い体験談です。隣の席に来たのは誰が見ても「巨漢」というオジサマ。嫌な予感がしました。肘掛の仕切りもない席、当然の用に私の方にせり出して来ます。ここまでは仕方のないこと。だって大きい人なんだもの。私は許します。一言二言挨拶を交わし、夕暮れの車窓を眺めながら眠る体制に入りました。すると隣から臨場感溢れるイビキが。それも単なるイビキではありません。「車両の半分に響き渡るほどの大きなイビキ」です。オバマ大統領の就任演説に、わざわざ日本からやってきた私。「その締めくくりがこれかよ。 」と腹立たしくなるほどの。しかし根が善良で小心な私にどうすることが出来ましょう。耐えることしか出来ません。この人には悪気はないんですから私はこれも許します。ユニオンステーションを出て30分ほど、お隣のジェームズ(自己紹介済み)のイビキのリズムにもようやく慣れ、私がウトウト気持ちよくまどろんでいると「ガシャ!!」という音と同時に私の左足に衝撃が走りました。嫌な予感は見事に当たりました。彼はマクドナルドの大きなドリンクを持って座っていたのですが、殆ど中身を飲まないまま深い眠りに入り、弛緩した彼の両手はよりにもよって、私の左足にその中身をぶちまけたのでした。驚いたのは彼も同じ。平身低頭謝る彼。私は自制心を総動員し、タオルで左側を拭きながら彼を快く許しました。一通り謝った後に「大丈夫。中身はスプライトだから、水と同じだから。」と言った彼を。アメリカのマクドナルドのラージサイズはかなり大きいのです。氷もまだ溶けていませんでした。厳寒の屋外で長時間寒さに耐え抜き、関節が痛くなるほどこわばった私の体に追い討ちをかけるような出来事。ペンステーションまで試練の道のりでした。