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カテゴリ:旅の食卓から
イタリアだから、パスタがどこでもうまい! というわけではありましぇん。
でも、うまい店に当たると、こりゃもう。 悶絶するほどうまいのが、イタリアのパスタ。 10年前にローマを旅したときに入った店で食べた「ボンゴレ」で存分に悶絶した私は、帰国後あらゆる手をつくして、その味の再現に挑戦したことがあります。 でもね、何かが決定的に違う。 どんなにアルデンテにゆでても、どんなに味付けに凝っても、 あの悶絶の悦楽には近づけない。 結局、私が出した結論は ・ゆでる水が違う>イタリアは硬水じゃからね ・塩が違う ってことだした。 ま、どちらにしても、旅先のうまいもんとの出会いは、食べる場所、その雰囲気、一緒にいる人との楽しい時間というエッセンスがぎっしりつまっての「おいしいごはん」なわけで。 旅先の悶絶級のごちそうは、自宅で再現なんてできないんだよ! というのが結局のところなのかもしれません。 ということで、今回の悶絶級パスタは、素敵な素敵な思い出として心の引きだしにしまうんだーーー! だってね、今回は二度目のベネチア。しかも、魚市場の奥に隠れた名店ですよ。味はお墨付き。隣で売っているアドリア海の魚介類が、そのまんまパスタ! しかもその後ろには運河が流れ、カンツォーネを歌うゴンドラ乗りが行きかい、潮の香りとともにかもめの鳴き声が。。。。。。 再現なんてできるわきゃないもんね。 ということで、ベネチアの珠玉のイカ墨パスタ、映像のみでお楽しみください>笑 リアルト橋のちょっと先、ベネチア市民の胃袋を支える野菜と魚の市場は、午前中のみの営業です。ちょうどホワイトアスパラの時期! イタリアの野菜はほんとにいつみてもおいしそう! いまにもカンツォーネを歌いだしそうな魚市場のおじちゃん。スカンピ、たこ、いか、貝類。アドリア海周辺の魚介類は、日本人の舌にほんとによく合うのよねえ。ここに山盛りにならぶ、こぶりのスミイカが原材料となる。新鮮なスミイカの風景を見たのちの、イカ墨スパ。説得力ありすぎ! うまいのよ! ほんとに! こってりしているのに、あっさり。これは新鮮だからこそ。パスタのゆで方にお店のプライドが現れています。一緒に頼んだボンゴレも、こりゃまた絶品~。じゅるじゅる。 こちらがお店のファザードです。魚市場の裏の小さな運河の橋を渡って入ります。ベネチアに行く予定のある方、ぜひぜひ~。 ちなみに、イカ墨スパを日本で作ろうと思ったらそれなりにレシピはあるんだけど、私としては「イカ料理は専門家にお任せ」と勝手に思っています。 特に内臓を生で扱う場合は、素人は手を出さないぞ、と。 イカさんには虫がいますからね。一度ひどいアレルギーを起こした私は、やっぱり慎重になっちゃいますわ。 食の部分では世界屈指のグルメ大国である東京には、これだけのイカスミスパを食べさせるところは、きっとちゃんとあるのだと思います。 でもね。そこがスノッブでお高いお店じゃちっとも楽しくない。 市場の横にひっそりとあるこんなお店で、おいしいものが食べられるから、旅のごはんはしあわせなのだと思います。 ああああああ、うまかった。また食べたいー!!!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年05月04日 10時24分32秒
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