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ごはんぢから ~武蔵野婦人の厨房から

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カテゴリ:旅の食卓から
カフェが好きっつーても、いまの日本でブームのカフェじゃありまへん。
旅先の、カフェのことです。

えっとねえ。
日本のカフェブームも嫌いじゃないけど
カフェごはんってものが全体的に苦手なんどすわ。
確かにうまいもんもあるし、おしゃれだし、器はかわいいし
お? と思うレシピも結構多くて楽しい! んだけど
全体の存在感としてね
カフェをやってるあたし の自己アピールが強すぎる場所は
総じてあまり居心地がよくないのです、私は。

カフェはやっぱり、街角にさりげなくあって
適度に平凡で、適度に個性的で
通り過ぎる人を受け入れて、ゆるやかにまた街に戻してくれる。。。
なんていう安心感のある場所であって欲しい。
主義主張はね、とりあえずいいの。
なので、私はやっぱりヨーロッパのカフェがほんとに好き! です。


えっと。
昨年パリを旅したときに、心底びっくりしちゃったんですが。
パリにもオペラどおりの真ん中に派手派手しいスターバックスが
おめみえしたことは前から知っていたんですけどね。
ここ。
日本人観光客でいっぱいだったのですわ、いつも。

あのさ。
パリに来てなんでスタバに入るの?
カフェ文化の一番の源に来て
なんで、紙コップやプラカップで、下手なフレーバーやクリーム乗っけたコーヒーを飲むわけ?

ほんま私には不思議。

というわけで、ヨーロッパに行ったらカフェに行こう! カフェに!
国によって違うコーヒー文化に触れるのも、私は大好きですー。
でもって、世界にはその国特有のカラーパレットってのがあると思っていて
このカラーパレットに出会うのもまた、街歩きの醍醐味。
イタリアの赤、ドイツの赤、スペインの赤。同じ赤でもまったく違う。
色指定が違うだけじゃなく、光と空気と湿気の違いでも別の赤に見える。
その国のカラーパレットは、やはりその国の中で美しく見える色。
これ、カフェーのテーブルの上でも楽しむことができるんですよねー。


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大好きな色合いのポルトガルのカフェ。
オレンジと青の色がだーいすき!

この町のカラーパレットはこんな感じかなあ。

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この、ポルトガルからスペインにかけての地域では、カプチーノなどを頼むとこういうガラスのカップで出てくるところが多いのです。

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これは、バルセロナの裏道にあった、間口の小さな小さな、街の市井のカフェ。お客さんは近所の人ばかり。昼からカンパリやビールに、オリーブオイルをつまむおかあちゃんなんかの横で頼んだカプチーノは、ガラスのカップです。

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広場ではフォークダンスを踊る熟年夫婦たち。ゆっくりと、でも情熱的に流れる時間があるこの街の片隅の、石畳のさもない広場のアルミ椅子で飲むカプチーノ。街の色は、こんなすべての空気の色をはらんで、魅力的です。

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ガラスカップのカプチーノは、こちらのブルージュの街でもあちこちで出てきました。おとぎの街、ブルージュ。そして食の国、ベルギー。こちらは、パリのカフェ文化とはちょっと違う、おおらかに本能に近い食欲に満ちた青空の下のテーブル席が、町のあちこちで胃袋の誘惑をしています。

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あさごはんも豊か。朝からシャンパンが並び、チョクレートファウンテンが新鮮なフルーツとともにホテルの朝食のテーブルを飾っていた国。ベルギーってほんとに不思議。

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こちらはアントワープのカフェです。

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スターバックスのこてこての生クリームは大嫌いなんだけど、
これなら許す>笑 このガラスのカップというのは、この手の飲み物を実においしく見せる食器なのだ、ということを改めて認識。お砂糖の袋、たいていの店で添えられるチョコレートの包み紙が加わると、なんともいえないテーブルの風景ができあがるから不思議。

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こちらはブダペスト。
コーヒーといえば、エスプレッソ。このカップ、なんてかわいいんでしょう!
ステンレスのトレーに、お水と一緒に出てくるあたりがハンガリー。ありがたや。

ブダペストには急激に新しいおしゃれなお店ができはじめています。
変化をはじめた中欧。この共産主義の国の町は、もともとオープンエアのカフェは想定されていませんでした。なので、青空の下に並ぶテーブル席は、どこもどことなく垢抜けない。

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それでも人々は青空の下に集います。カフェは、やっぱりお日様と仲良しなんです。

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ほらね!
空の下だと、ビールってなんておいしく見えるんだーーーーー!
ビールは昼飲むものだ! しかも青空の下で、きれいなガラスのコップに入れて!
ビール万歳!

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そんなブダペストの町には、静かに、静かにドナウ川が流れていきます。世界名曲全集みたいなところだな、これは。

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さてさて。
突然色合いが変わります。
飲んじゃったあとのカップですが、この、なんだか妙にロマンティックな風情に満ちたテーブルの風景があったのは、この街。

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ベネチアです。退廃的な、成熟して朽ちていく寸前の空気感に満ちた街、ベネチア。路地の片隅から、突然仮面をかぶった16世紀あたりの人々の亡霊が、躍り出てきそうな街。

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そんな濃厚なカラーパレットのベネチアを抜けて南仏に出ると、町はこんな色に包まれ始めるのよね。

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ニースの青はきれいです。この青は、日本では決して体験できない、青。

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こんなしぐさが様になる、青が似合う男に出会えるのも、また旅の醍醐味ですよねー。

長くなっちゃった。
また旅に出たくなりました。





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Last updated  2007年05月22日 21時12分01秒
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