2005/01/28(金)16:31
花咲け!中継ぎ
いよいよ球春到来間近。プロ野球のお正月は2月、と言わ
れていますが、さしづめ今は「も~いくつ寝ると、和尚が
ツー・・・じゃなくてお正月」気分でございます。(苦笑)
ところで、イニングの短いソフトボールにはあるのかどう
か知りませんが、近代の野球では、9回を一人のピッチャーが投げぬくということは基本的にありません。先発→抑え、あるいは、先発→中継ぎ→抑えというのがパターンです。
おおよそ、先発が7回、中継ぎが1回、ラスト1回を抑え
というのが、勝ち試合の目安でしょう。
その時、中継ぎという存在は、とても損な役回りを担うこ
とになります。
たとえば、わがドラゴンズとあのトーキョーの某チームが
試合をします。ドラゴンズのエース、NHK朝ドラの主人公、「わかば」によく似た川上くんが、
7回まですばらしいピッチングをします。そして打線もこれに応えて某チームのカリメロ投手から1点とります。
そして8回を岡本くんがぴしゃりと抑え、9回を守護神
岩瀬くんがかんぺきに抑えてみごとに勝つのです!!!
するとこの時、先発の川上くんには勝利投手、抑えの岩瀬
くんにはセーブというポイントがつきますが、8回を投げ
た岡本くんには何もつきません。(厳密に言うと、ホール
ドというポイントがあるのですが)勝利投手やセーブは積
み重ねていけば、200勝とか、200セーブとか、表彰
や栄誉の対象になりますが、こういう中継ぎくんたちは、
表立った記録は残りません。
でも、もしこの試合で、8回に岡本くんが打たれて同点、
あるいは逆転されてしまうと、川上くんの勝利、いやチー
ムの勝利すらなくなってしまうのです。リードされていて
の登板ならば、もしかして自分の投げている間に逆転して
くれて、自分が勝利投手ってなこともあるのですが、リー
ドしての中継ぎは、個人のメリットはまったくなく、しか
し抑えて当たり前、打たれれば責任重大という役回りなの
です。
なぜこんなことを言い出したのかというと、最近、「牧師
の仕事は中継ぎ投手」と感じさせられているからです。人
と人とのつなぎ役、人と神様とのつなぎ役、つないで、つ
ないで、結んで、ひらいて、手をうって、結んで・・・そ
うやって、あったかい絆があちこちにできていく、そこに
幸せを感じるんだなあ~。
中継ぎ投手の喜びも、自分がつないでチームが勝ったって
ことなんでしょうね。もちろん、個人記録もほしいだろう
けれど、それよりも「チームの勝利に貢献できた」ことの
喜びを味わっているんでしょうな。たった1回、あるいは
バッター一人、じみ~な仕事、でもそれを抑えるかどうか
でチームの勝利が決まる、そんな、大切な大切な仕事、そ
こに生きがいを感じている中継ぎ投手たちに、心からエー
ルを送りたいと思います。そして、1シーズンに1回でも
いいから、そんな彼らが花咲く場面を見てみたいですね。
勝った、負けたに一喜一憂するだけでなく、そんな視線を
もって、今年も野球を楽しみたいものです。そして自分や
他の人の人生にも、勝った、負けただけでない、ステキな
ものをいっぱい見つけていきたいものです。
全国の野球、ソフトボールを愛するプレーヤーや応援団の
皆様、今年はこんなところにも注目していただいてはいか
がでしょうか?
PS 最近知ったのですが、わがまちの少年野球チームの
名前は「ドラゴンズ」だったのです。ワ~~~オ V(~o~)V
こまさを入れるっきゃないではないですか!!早く3年生
にならんかな~