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カテゴリ:平凡な日。
今日は図書館で金子みすヾさんの詩集を借りました。
気に入った2編紹介します。 「私の髪の」 私の髪の光るのは いつも母さま撫でるから 私のお鼻の低いのは いつも私が鳴らすから 私のエプロン白いのは いつも母さま洗うから 私の色の黒いのは 私がいり豆食べるから 自分の良いところは全部お母さん 自分の悪いところは自分のせい 愛情深く育てられたから 同じように愛することができるんだろうな 「こだまでしょうか」 「あすぼう」って いうと 「あすぼう」って いう。 「ばか」って いうと 「ばか」って いう。 「もう あすばない」って いうと 「あすばない」って いう。 そうして、 あとで さみしく なって、 「ごめんね」って いうと 「ごめんね」って いう。 こだまでしょか、 いいえ、だれでも。 分かっているのに ついつい… ごめんなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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