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平成元年(1989年)9月16日、妻の実家での法事の翌日、京都東山にある 龍村(たつむら)織物株式会社 の織宝苑(しょくほうえん) を、妻の縁者一同で訪れました。 織宝苑 は、京都市岡崎 から 南禅寺東 にかけて連なる、有名別荘庭園群 のひとつです。一般には公開していないのですが、妻の弟が、勤めていた トヨタ自動車 から関連会社の KT自動車 の 常務取締役 に就いて、取引関係があったことから、特別に見せてもらうことになりました。 最初に建物の中に展示してある 織物類 を見せてもらいました。どれも美しい 織物 でしたが、その中で、ひときわ目立つ見事な 帯 があり、模様のなかに国歌 「君が代」の歌詞が織り込んでありました。 案内の人に聞いてみると、昭和天皇の長女・照宮(てるのみや)茂子内親王 が結婚されたときの、納品の予備の品ということでした。皇室への納品の場合、同じ品を2つ作り、万一のときの替えとして用意しておくのだそうです。 照宮茂子内親王 照宮茂子内親王 は、美しく聡明な方で、昭和18年(1943年)に 東久邇宮盛厚王 と結婚されましたが、昭和36年(1961年)に35歳の若さで病死されました。 展示の織物類を観覧 展示の 織物類 を観覧後に、庭へ出て池の 錦鯉 を鑑賞し、広い園内を観て回りました。庭木・庭草 の種類が多く、どれも良く手入れされていて、美しい 大庭園 でした。 織宝苑庭園 池の錦鯉を鑑賞 園内を回る * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 明治の初め、滋賀県の 琵琶湖 から京都へ水を取り入れる 琵琶湖疏水(びわこそすい) が作られ、その 分流 が東山の山すそを通って北へ通されました。 この水を取り入れて、政界・財界の著名人たちが、東山のふもとに 大庭園 を持つ 別荘 を構えました。山県有朋 の 無隣庵、野村徳七 の 野村碧雲荘 などが有名です。この 疏水分流 は、さらに北へ 銀閣寺道 へと流れ、その横の小道は “哲学の道” と呼ばれています。 私たちの訪れた 織宝苑 は、その後 龍村織物 の手を離れ、ある宗教団体の所有になったと聞いています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月14日 13時10分46秒
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