祐次郎は手の平でガバッと「夜霧よ今夜も有難う」
67年作品。キャスト・スタッフロールが左半分のたてロールで下から上へ流れるのがお洒落。どう見ても若き日の梶芽衣子さんが出演してるのにキャストに名前がないと思ってウィキで確認したら、この作品当時、梶さんは太田雅子名義で出演してたのだった。ついでにウィキで本作がアメリカ映画「カサブランカ」を翻案したものだと知りました。けど「カサブランカ」を見てないのだ、「君の瞳に乾杯」という有名なセリフは知ってたけど(笑)で、映画の設定がぶっ飛びで、二谷英明さんが動乱のシンガポールの革命家って。ちょっと検索してみたら、なるほど、シンガポールは65年にマレーシア連邦から分離独立し、67年にはアメリカの支援のもとに行われた東南アジア諸国連合設立の一国に加わっている。まさに動乱の時期なんすね。懐かしや、ドミノ理論。リアルなエンタテインメントなんだわぁ。にしても、浅丘ルリ子さんがここでも女優オーラ輝きまくりの美しさです。で、バスで逃げるシーンで、祐次郎さんはつり革の輪っかを手の平で覆いかぶせるように持つ人なのだった(写真)。それともこの持ちかたにも演出がはいってるのかな?二谷英明さんは普通に握ってたけど。タイガービール[シンガポールお土産]