シスタースマイル ドミニクの歌
09年ベルギー作品。 ドミニクニクニクなんちゃらかんちゃら〜。あの出だしとメロディだけうっすらと覚えてる世界的に超有名な曲「ドミニク」をつくったシスターの物語。解説では心揺さぶる感動の実話とあるけど、心を揺さぶられも感動もしなかったです。ま、誕生の裏話は驚いたけど。ぶっちゃけ、ものすごい偶発的一発屋の女の子の話なんすけど、儲けはすべてレコード会社と教会に奪われ、身も心も剥がされて、最期は親友を巻き添えに心中するという哀しい物語。最初のレコード会社と教会との契約さえ間違わなければ、望む施設や人々に寄付をしながら、一生裕福で暮らせる富が手に入ったのに。レコードの売上はプレスリーを超えたと解説は伝えるけど、彼女にプレスリーやジョーン・バエズやディランやビートルズのようなアーチストとしての才能と意志と覚悟があったのかどうか?彼女の周りの人々はみんな地道に自分の夢を追いコツコツと暮らしてる中で、彼女だけがフワフワと浮いてる感じ。なんか、彼女だけが最期まで自分の夢に忠実でなかったような、そんな気もしてくる映画です。だから心を揺さぶられも感動もしなかったんすけど。実在したシスターなので映画と現実のシスタースマイル像とはかなり違うかもしれませんが。もしそうなら、この作品は彼女にとってかなりイメージダウンな映画じゃないのかなと思うけど、それは僕の見誤りなのかな〜(合掌)(150813)