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2016.01.17
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キリストが亡くなる10時間前(12時間前か?)からの話です。なので、イエスの生涯の知識がないとなんのこっちゃわかりまへん。ま、僕は遠藤周作氏の秀作「イエスの生涯」を読破したばっかりだったんで、なんとかわかりましたけどさ(自慢)。物語は、最後の晩餐でイエスがユダの裏切りを告げ、ユダがその場を出ていった後に、弟子と共にオリーブの林(ゲッセマネの園)を訪れ、神に最後の祈りを捧げる苦悩のシーンから始まります。のだが、イエスに詳しくない人は、もうこれだけで背景がわからず、このシーンの苦悩や緊迫した危機感がわからず、ありゃりゃ〜っちゅーもんでせう。監督のメル・ギブソンは敬虔なキリスト教徒らしいが、これでは先走り過ぎでエンタにはなってないやん〜。ちょっと不親切じゃん。っちゅーわけで、場面の途中に効果的にイエスの過去のシーン(子供時代や大工の頃、ガリラヤでの布教の頃など)が挿入されるわけっすが、これもまたイエスに詳しくない人はなんのこっちゃわかりまへん。そんでも、遠藤周作氏の秀作「イエスの生涯」を読破した僕(くどくど自慢)をはじめ、ちょっとは知ってる人にはしみじみとする感慨深い映像なんすけど。ラストはキリストの復活っちゅーシーンで終わるんすけど、これがまた、事実としてなのか、奇蹟(人々の想いがそれを願ったっちゅー意味でね)として象徴してるのかわからん演出でね、困った。これ以外にはなかったとも思えるけど、ひょっとしてメル・ギブソンはホンマに生き返ったと思ってるのか。そーかもわからん。なら、んなアホな〜やけど。もし、メル・ギブソンが奇蹟物語を事実として受け止めているなら、この前に観た「ジーザス〜奇蹟の生涯〜」と視点は同じやん。その点では遠藤周作氏の「イエスの生涯」(イエスを普通の人として扱ったことに批判も多々あったらしいけど)に共感する僕としては、やっぱ違和感を感じるねん。それはともかく、これから観る人は、作品をより楽しむためにイエスの生涯のエピソードを図書館などでパラパラと復習しておいたほーがいいっすよ。ぜひぜひ。(06年いつか)



キリスト降誕 - 天使(カラー仕上げ) / The Nativity - Angel









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最終更新日  2016.01.18 00:46:49
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