夢野久作「夫人探索」・本
1927(昭和2)年「探偵趣味」3月初出。朗読時間約7分。え〜っと、なんのことですか。こういうユーモアは知らんぷりです、苦手です。しかし主人公は何をしてる人か知らんけど、100万円を奪った犯人探し(自分が使っちまったんすけどね)に訪ね歩くのが社会学者やら法律学者やら心理学者やら高僧やら占い師やら最後に名探偵となかなか人脈が多彩で羨ましい(あ、大衆社会を構成するピンキリのあんなことやこんなことか)。しかし一番に社会学者をあげるとはこの時代では珍しいんちゃうの?ちゃうのかなぁ?そして二人とも探し疲れて餓死してしまうってインポッシブルドリーマーな二人連れやん、超ダークギャグやん。まだ見ぬ犯人とは永遠の責任逃れ。メタファなら主人公、探偵、夫人、それぞれ誰なんでしょ、何なんでしょ。話の輪に入りたくないっす。