吟遊映人 【創作室 Y】

2008/10/20(月)05:36

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映画/冒険&ファンタジー(41)

「カルロッティというイタリアの画家が“美”をこう定義してる。すべての部位が完ぺきに調和して手を加える必要がまったくないことだ、と。・・・君がそうだ。(君は)美しい。」 何が感動したかって、あのピーター・フォーク様が出演しているではないか!? 老いたりと言えども、その圧倒的な存在感とオーラは少しも変わらないのだ。 本作ではほんのチョイ役としての出演だが、当管理人にとっては涙がにじむほど実に嬉しいサプライズだった。 ちなみにピーター・フォーク様の代表作は、言わずと知れたTVドラマ「刑事コロンボ」である。 ヨレヨレでうだつのあがらなさそうな人相、風体からダメ刑事かと思いきや、実は頭脳明晰な敏腕刑事というこのギャップが良いのだ。 “人は見かけによらぬ”とか“脳ある鷹は爪を隠す”、あるいは“秘すれば花なり”を体現する役者さんなのだ。 ずい分と余談が長くなってしまい、恐縮(汗)。 ラスベガスでマジシャンとして目立たぬ生活を送っているつもりのクリスだが、彼には人にはない特殊能力を備えていた。 それは、2分先の未来が見えるという予知能力であった。 そんな折、テロリストによる核爆弾の攻撃を阻止するため、FBI捜査官のカリーはクリスの能力に目をつける。 一方、クリスは毎日訪れるカフェで見かけるリズに思いを寄せていた。 クリスは持ち前の能力を使って彼女と会話するきっかけを作り、彼女の車に乗せてもらうことになる。 だがそれが原因でリズを事件に巻き込んでしまうのだった。 ニコラス・ケイジもジュリアン・ムーアもすばらしい役者さんで、この作品においても実に自然体で迫力のある演技を披露してくれる。 だが、誠に申し訳ない! 当管理人にとっては、ほんの数分のカットで出演しているピーター・フォーク様に釘付けで他は何も見えていなかったかもしれない。 あのやさしい横顔と穏やかな物腰、それでいていざとなると畳み掛ける隙のない理論武装。 エミー賞俳優のピーター・フォーク様が出演している作品に批評などできようはずもないではないか。 とにかく何はともあれ、おもしろかった。 もちろん、本作「NEXT」のことだが。 2007年(米)、2008年(日)公開 【監督】リー・タマホリ 【出演】ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。 See you next time !(^^)

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