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吟遊映人 【創作室 Y】

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2009.01.09
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「(このヤマから)外れるわ。」
「なぜ?」
「犯人像も分かったし、私はもう用済みよ。」
「マーティンの心理は誰が分析する?」
「彼が容疑者よ。」
「逮捕がまだだ。・・・本当の訳(理由)は何なんだ?」
「別に何も。」

うん、やっぱりサスペンス好きだな。
偏りがあってはいけないと思い、様々なジャンルから週末に観るDVDをチョイスしてはいるけど、改めて“サスペンス好き”の自分に気付いてしまった。
今回観た「テイキング・ライブス」においても、猟奇的な殺人事件が題材になっているのだが、コワさを煽るカメラワーク、視聴者の裏をかくシナリオ、うるさくならない程度のBGMは正にバランスが取れており、安心して鑑賞することができた。
FBI特別捜査官のイリアナの日常は実に良かった。
仕事に対するプロ意識とは、こうあるべきなのだ。
彼女は常に犯人の意識下に入り、思考をめぐらし、分析する。
それは一分一秒さえ無駄にしない努力の連続でもある。
自宅で夕食を摂る時でさえ、自分の向かい側のイスに現場の壮絶な写真を貼り付け、じっと凝視しながらサラダを食べ、ワインを飲むのだ。
さらには腐敗した死体の掘り起こされた現場に自分自身が横たわり、死者の意識をめぐらす。
これほどのプロ意識がなければホシをあげることなどできないのだ。

1983年カナダで、マーティン・アッシャーという少年が交通事故で死亡するというニュースが流れる。
ところ変わって現在、モントリオールのとある工事現場で腐敗の進んだ死体が発見され、連続猟奇殺人を疑った警察はFBIに捜査協力を要請。
女性特別捜査官のイリアナが派遣されるのだった。
そんな中、次なる殺人事件が発生。
唯一の目撃者であるコスタの証言に、信憑性があるか否かを確かめるために、イリアナが尋問する。
犯人の顔を見てしまったコスタは、この次は自分が狙われるのではと不安に駆られ、怯えるのだった。

女性蔑視とか職業の優劣意識による嫉妬心など、どこの社会にもあることなのだと思った。
こんな場面が出て来る。
それは、FBIの女性捜査官イリアナと地元警察の二人の男性刑事がカフェで朝食の最中。
二人の男性刑事は同席のイリアナに分からないようフランス語(モントリオールはフランス語圏)でセクハラまがいの冗談を言い合う。
これは、よそ者でしかも女性という立場のイリアナに対する不快感の表れである。
こういう社会風刺はさすがにアメリカだけのことはある。
思うに、役者の熱演とか圧倒的な存在感より、映像や編集テクニックにより緊張感や恐怖感を煽る・・・・これこそがサスペンス映画の醍醐味であろう。

2004年公開
【監督】D・J・カルーソー、ブルース・バーマン
【出演】アンジェリーナ・ジョリー、イーサン・ホーク

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.01.09 06:52:19
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