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2012.11.09
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カテゴリ:名句と遊ぶ
暦の上ではすでに、一昨日から冬ではありますが・・・
20121109a

柿くふも

今年ばかりと

思ひけり


         正岡子規

秋の締めくくりは寂しい一句。
これは明治34年ですので、彼岸に至る前年の句。
子規、最後の柿を詠むことになったのです。

なんとなれば・・・

子規の命日は明治35年の9月19日。
したがってまだ柿の季節には早すぎます。
何より、その最期は命の元なる「ヘチマの水」をも口にできぬほどに衰弱が激しかったようですから、いわんや消化の悪い柿をや。

つまり、明治35年は柿を知らずに旅立ったわけですから、明治34年に詠んだ上句の通り、子規にとっては最後の柿となったわけなのです。

食いしん坊の子規ですが、特に柿は好物中の大好物でした(^^)
代表作の
『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』
の句は小学生でも知るほどに有名で(笑)、「柿の俳句」と呼ぶそうですから。

子規に思いを馳せながら、声に出して句を読むと・・・
最後の柿を、しみじみと食す子規をイメージするのに難くはなく、微苦笑がこみ上げ、やがてうら寂しさに全身を覆われるのです。

そして季節は秋から冬にかわって行きました。

《おまけ》
友人の漱石も子規を意識してか柿はの句を多く詠んでいます。
20121109b


柿一つ

枝に残りて

烏哉



          夏目漱石


つまりは・・・
柿はどこの家にもある安直な果物だったという事なのでしょうね。

曰く、

里古りて 柿の木持たぬ 家もなし 芭蕉






最終更新日  2012.11.12 06:28:49
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