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ご機嫌な毎日 <東京見聞録>

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翠川あやめ

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2005年10月09日
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カテゴリ:映画
 タイトルからは、おしゃれでキュートな
ラブストーリーを想像しがちなのですが、
そこはフランス映画、そうそう簡単にはいきません。

 もうすぐ33歳になる俳優アントワーヌは、
「孤独で幸せというのは難しいし不可能だよ」と感じ、
結婚したいと願う…彼女もいないが。
 そんな恋愛モード全開の彼が、
地下鉄のボックス席の斜め前に座った彼女に一目惚れ。
単にナンパではつまらない。筆談で彼女をうまくゲット。
「運命の赤い糸」で結ばれたような二人は恋に落ち、
結婚まで考えるが、その時彼女の身に…。

 前半はかなり陽気でスタイリッシュなラブストーリーで、
一転後半は男女というより人間同士の問題になっていく。
多分これを監督は描きたかったのだろうけど、
タイトルから想像して観に来た人には、意外過ぎてびっくりするかも。
(実際試写のときは、「えーっ」と声があがったそうな)
ただ、それは観て味わって欲しいので、詳細は控えます。

 その中で主人公のアントワーヌの姉の台詞で
「弟は口数が少ないのに、話すと自分のことだけ」というのがある。
こういう人っているよなぁ…とくすり。
恋愛上手なフランス人、というイメージがあるのに、
こんな人もいて日本と同じね…と。

 そして出会いの場が、メトロ(地下鉄)。
高校生の頃『地下鉄のザジ』を観て以来、パリのメトロに憧れ
(ザジではメトロに乗れないのだけど…)
初めて訪れた時には、カルネ(回数チケット)を手に、ドキドキと乗ったもんです。
降りる時にドアの開閉ボタン(自動ではない)を押せた時には、
ちょっとしたパリジェンヌ気分。
 ああ、あそこなら恋が生まれるなぁ…と、
大阪の御堂筋(地下鉄の主要路線)じゃあ、あかんわな、としきり。

 しかしちょっと待て。
そういや日本では『電車男』があったか!と。
うーん・・・スタイリッシュではありませんなぁ。

 






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Last updated  2005年10月09日 09時46分19秒
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