|
テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画
NYイーストビレッジに住む、
家賃(RENT)を払えない若き芸術家たちの 1989年のクリスマスから 1990年クリスマスの一年間を描くミュージカル。 彼らは貧しさや病魔と闘いながらも、 愛情や友情を育み、その一日を大切生きている…。 エイズや同性愛などタブー視されやすいテーマを取り入れ、 ロック・ゴスペル・R&B・タンゴ・サルサなどの音楽で 初演当時「革新的ミュージカル」と呼ばれた舞台を映画化。 そしてその初演オリジナルキャストから 6人も映画に出演している。 どんな苦しくても、エイズという病魔に襲われても、 「今日という日があるだけ」だから精一杯生きよう、 「後悔していると、人生を逃してしまう」から、 「自分を愛さない人は、他人を愛せない」のだったら、 素直に愛を表現して、生きていこう。 そう歌いかける。 個人的にいろいろな意味で印象深い作品である。 はじめて2004年に来日公演を観たとき、 圧倒的な歌の上手さと脚本の素晴らしさに感動し、 そしてどこか”懐かしさ”すら感じていた理由が、 今回映画で理解できた。 この登場人物たちとこの作品と同世代を生きていたのだと。 あの頃、私自身今では考えられないほど NYに憧れていた。 でも治安の悪さ、当時流行しだした訳の分からない病気、エイズ。 田舎者には二の足を踏むには十分な理由があった。 その行けない分、映画や小説やテレビ番組やあらゆるところから 「NY」を欲していた。 そして…自分が何者か何になりたいか、 たくさんの不安を抱えつつも、まわりはバブルで浮かれていて、 とても違和感を覚えていた、そんな時代が フラッシュバックのように思い出させた。 その上主題歌ともいえる「SEASONS OF LOVE」。 映画ではオープニング、舞台では第2幕明け、 一列になって主役8人が歌う。 自分もゴスペルの舞台で歌ったこともあり、 本来なら一緒に口ずさむことができるけれど、 彼らの迫力に息を飲んでしまい、惹き込まれてしまう。 一瞬でも生きることに真摯になったことがあるなら、 きっとこの映画の良さが分かると思う。 『RENT』 2005年 アメリカ 135分 監督 クリス・コロンバス 台本・作詞・作曲 ジョナサン・ラーソン 脚本 スティーブン・チョボスキー CAST アンソニー・ラップ ロザリオ・ドーソン アダム・パスカル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|